規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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結構無理やりな感じです。


彼は犠牲になったのだ

 

悪魔祓い(エクソシスト)にはは二種類あるわ」

足の怪我の確認を受けながら部長の話を聞いていた。

「一つは正規の神の祝福を受けた者達。神や天使に力を借りて悪魔を滅するの。もう一つが……『はぐれ悪魔祓い』」

「はぐれ…つまり、正規から外れたと言うことですね、神の下(もと)を去った…はぐれ悪魔と同様、その力に溺れたとか…」

「ええ、悪魔を殺す事に生き甲斐や悦楽を覚えてしまった輩…はぐれ悪魔と違うのは自ら出るのではなく追放されるというところね。同じように有害とされ裏で始末されるのだけど。」

「だけど、逃げ延びる者も現れる…か」

「その通り、そしてそう言った輩は堕天使のもとへ走るの」

「確かに、あのカラスモドキたちも光の力使ってましたもんね」

「ええ、なんだか前言っていたのと大分呼称が変わっているけどその通りよ。堕天使も先の戦闘で大半を失ったの、そこで私たちと同じように下僕を集める事にした」

「悪魔を殺したい悪魔祓いと悪魔が邪魔な堕天使で利害一致、ということですね」

「そういうこと、悪魔狩りに填(はま)った危険なエクソシストたちが堕天使の加護を受けて悪魔と召喚する人間に牙を剥いたのよ。さっきの少年神父もそれ、背後に堕天使のいる組織に属す『はぐれ悪魔祓い』よ」

「そして、自重しないどころか者によっては常識が無いから余計に危険だということか…」

「その通り、それにしてもどうやったの?表面は治りきっているじゃないの…流石にまだ違和感が有る様だけどね」

「はは、浅かったんですよ…それより、アーシアのことなんですけど」

我ながら言っている事がおかしい。表面直ってるけどまだダメージ残っているといわれ、浅かったとか・・・

「無理よ。どうやって救うの?あなたは悪魔で彼女は堕天使の下僕。彼女を救うには堕天使を敵に回さなきゃいけないの。………そうなったら、私たちも戦わねばならないわ」

「…………」

そういわれたら、全力で強化して救出後に協会ごと蒸発させますなんて言えないじゃないか…

流石に俺のわがままで部長達を危険に晒せない。

勢力とか…政治的なものはこういうのが大変なんですね、ハイネさん・・・もっと・・・力が欲しいです。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

「フゥゥゥ……」

 

光は毒…予想以上にアレの上についている堕天使の光が強いようで思いのほか治りが遅く、今日は休むように部長に言われてしまった。

エスポワールもかけておけばよかったかなぁ…

いちおう、一般人なんで、教えられても居ないのに魔法が使えるとか変に思われるに違いない。

生まれも一般、経歴も一般なんだから…

 

ま、そんなこんなで回復できず無意味に児童公園のベンチに座りため息をついている。

 

阿呑さんの使っていた波紋の呼吸とか…難しいし謎過ぎるだろ…1秒間に10回の呼吸ができるようにするとか10分間息をすいつづけて10分間はきつづけるようにするとか…無理だろ。と言うか…悪魔は大丈夫なのか?

太陽が苦手なのだから波紋もやっぱりきついのか?

 

まあ、半日アーシアやその他いろいろ考えたら半日経ってしまった。

朝からなんも食べてないなぁ…

アーシア…どうやって助けるかの考えがどうも過激なものでしか出てこない。

 

ヤッパリ政治は苦手だ。

防人さんや草さんに軽く教えてもらったけど全然理解できなかった。

ああ、やっぱり完全強化で魔拳ビッグバンでアーシア助けて教会ごと爆破が一番手っ取り早いけど…部長達に迷惑はかけたくないし…

 

やっぱり中途半端に…経験に体が付いてこないのはダメだなぁ・・・

 

はぁ…今度簡易アイテム界ゲート使って神器(セイクリッド・ギア)に潜ろうかなぁ…

でもこれ、明らかに間違って入れたものだからなぁ…俺の安全が全く保障されていないんだよなー。

 

 

しゃあない、出来る事からしていくか…

確か10レベルくらいなら通常の鍛錬で上げれるから…

良し、方針決まったし昼飯食って家戻るか。

と、ベンチから腰を上げて正面を向くと正面には見知った金髪美少女。

 

と言うか、アーシアがいた。

 

ちょうどこっちに気付いたようで驚いた顔をしていた。

「…よぉ…アー…シア?」

「……イッセーさん…ですか?」

うろたえ過ぎだ俺!!

アーシアに本物かどうか疑われちまっただろ!!

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「あぅぅ………うぅぅぅ……」

不思議な光景だ。

ハンバーガーショップで困惑しているシスター…すっごくかわいい…なにこの生き物…

「あ、あの…ご注文は…」

対応に困っている店員。

後に人は居ないからもう少し眺めていたい所だが…

「すみません。俺と同じでお願いします」

「わかりました!!」

なんか凄い助かったって顔してる…さっきの困惑顔から一転、頼んでないのにスマイル三個分くらいだろうか…

アーシアは『ガーン』とショック受けた顔を…だからいちいち可愛いぞお前。

ダメだ、癒される…さっきまで無駄に過去の記憶(トラウマ)に潜っていたから尚更だ。

「あうぅぅぅ…情けないですぅぅ。ハンバーガー一つ買えないなんてぇ~」

「ま、まあ、仕方ないんじゃないのか?日本語が喋れない以前に初めてで頼み方も解らないんだろ?最終手段としてメニュー指差して数だけ言うとかあるけどな」

そう言うと再びガーンとなるアーシア、その手がありましたかぁ…と呟いている。

受け取ったセットを持って開いている席へ座る。

ここに来るまで店内の男性客がみんなアーシアを見て居たが当の本人はがっかりしたり膨(ふく)れたりしていたため気付いていない。

それくらい教えてくれても良かったんじゃないですか?と、こっちに聞こえない程度の声で呟いているつもりだろうが…ゴメン聞こえてる。

それに大丈夫です、一人で出来ますって言ってたじゃん…

「さて、初めて来たって事は食べ方も良くわからないか?」

「はい……」

少し赤くなってうつむいてしまうアーシア。

「ホラ、こうやって食べるんだ…」

なんと!!ッて表情になった…

なにこの子、いちいち表情が変わって面白い

本当に初めてなんだな…

 

しかし、アーシアが俺に気付く直前まで何かに怯える様にしていたが…

まあ、今それを聞くのは野暮か…

聞いた所で俺は現状動けない。

話の内容によっては即座に動くけど。

こんな嬉しそうな顔を曇らせるのもなんかいやだ。

向うから切り出すまで待っておこう。

聞いて欲しいという雰囲気なら訊くけど。

よし、

「アーシア、今日は一緒に遊ぼうぜ」

「え?あの…」

「次はゲームセンターに行こうか。」

「え?え?」

 

 

「イヤッフー!!」

無駄にリアルなつくりのレーシングゲームを俺はやっている。

 

アーシアを膝の上に乗せて。

 

俺は無駄に高等技術を使い、相手をバカにするようにギリギリだったり大きくだったり、時には、抜いていく様子を相手に見せ付けるよう無駄に計算して抜かしたりする。一般人に出来ない動体視力と反応速度を持っているからこそ出来る芸当だ!!ありがとう、草さん!!あなたの回避訓練がこんな所にも役立っています!!

「凄いです!速いです、イッセーさん!」

ハッハッハ、そうだろう。

接触寸前だったりするときゃ!!って悲鳴上げたりで可愛い。

 

……今が一番リア充な瞬間な気がして来た。

ゴメンよ、なんだか膝の上に座らせているのに罪悪感が湧いてきた…

 

そのあと、ランキング一位にISIと入れて他にも見て回る。

 

クレーンゲームエリアを歩いていると…アーシアが隣から消えた…後を見るとある機体に張り付いていた。

「どうしたんだ?」

「はぅ!?い、いえ!べ、別にな、なんでもないです…よ?」

「ん?ああラッチューくん、アーシア好きなのか?」

ラッチューくん…ピ○チュ○みたいなモノだ

「え!あの…そ、そのぅ…」

顔を赤くして俯く恥ずかしそうなアーシア。

「うーん……お、ここなら取れそうだな」

「え?」

「俺が取ってやるってことだ」

2.5回分の値段で三回やれるという機体なので三回やる。

人形の重心を考え,クレーンの可動範囲を外見から判断し狙うポイントを………!!

1回目、一つ落とす。二回目一つ、三回目、二つ。

「ふぅ…」

無駄に脳を使ってしまった。(ロイヤルリング×2、パラダイム(メガネ)を装備までして)

取り出し口から四つの人形を取り出す。そしてアーシアの方を見るとなんともまぁ…ビックリした顔をしている。

「ウッカリ取り過ぎてしまった訳だが、一つで良いか?」

「は、はい。ありがとうございます!!イッセーさん、大切にしますね」

「おいおい、見ての通りそんな人形だったら何時でも取ってやるぜ」

あと三つは…部活の木場を除く皆にあげよう。

いらないようなら部屋に飾っておいても良いしな。

アーシアのなんとも恥ずかしい台詞はカットして更に遊ぶためアーシアの手を引き次なるゲームへ向かった。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

遊び疲れるほど遊んで夕方。

俺たちは公園を歩いていた。

スターオーブを装備して暇があれば回復をかけていたので脚のダメージは回復し切っていて結構快調だ。

「いやーよく遊んだな」

「はい、今日は楽しかったです!!」

…さて、アーシアには悪いがちょっとシリアスにいくか…

 

「アーシア」

「はい…どうしたんですか?そんな顔して…」

「悪いんだが、どうして堕天使と居るのか、教えてくれるかい?俺としてはその神器(セイクリッド・ギア)が原因だと思うんだけど…」

「…はい……」

「持っているんだけど、まだ名称すら知らないんだ」

能力の倍化はっているけど。

「俺は妙に勘が良くてね。アーシア、その神器(セイクリッド・ギア)は何処までの力を持っているんだ?」

アーシアは一瞬表情が固まり、直後泣き出しそうな複雑な表情をして少し俯いた。

しかし止まらなかったようで涙を流し始め…咽(むせ)び泣き始めてしまう。

 

…泣かしてしまったと言う罪悪感が酷い…

 

アーシアをベンチに座らせる。

そこで彼女は語りだした。

今回の件に関る所以外は省くが、

神器(セイクリッド・ギア)の力で聖女として担ぎ出され、崇められた。

唯の少女を、特別な存在として、そのため心の許せる友人は居なかった。

まあ、其処までは良いとしよう。結構譲って良いとしよう。彼女を人として見ていなかった事を。

過去の話だ。もしその場に居たら教会で理解不能な爆発が多発しただろうけど。

そして偶然現れた怪我した悪魔、優しい彼女は治療する。

それを知った教会、彼女を異端認定。

彼女が今まで欠かさず祈りを捧げていた神も助けてくれない。誰もかばってくれないで行き場がなくなり拾ってくれたのははぐれ悪魔祓いの組織、それで現在に至る、と……

 

 

……断罪がしたいです。灰根さん……

――まだ早いよ、今の君じゃあ、返り討ちだ。実力を付けてからにしなさい。

わかりました!!力を付けたらやっちゃっていいんですね!!

 

 

そして、自分に言い聞かせるように…自虐的ともいえる様な事を言い始めてしまう…

 

ああ、なんかこの怒りで今の俺ならレベルが上がりそうだ…レベルが上がれば神さま、殺せるよね?灰根さん…

――大天使長くらいなら楽に殺した事があるからきっと出来るよ!!

そうですよね!!灰根さん。俺、きっとやって見せます!!

《せいくりっど・ぎあ が あらたな しんか の みち を みつけ そうだ》

正しき怒りを…ってフレーズが浮かんだよ。

 

「アーシア…もう俺等、友達だろ?」

「…どうして…ですか?」

「どうしてもこうしてもないだろ、友達の条件なんて認識だ。其処に悪魔も人間もない。今までの分も取り戻すくらいにいろいろしよう、な?」

大丈夫、そんな目にあわせた神は俺が殺すから!!

明らかに思考が変な方に逝っているがブレーキが掛からない。

 

そんな心の内が聞こえていないアーシアはさっきまでとは違う嬉しそうな涙を流していた。

「私なんかのお友達に成ってくれるんですか?イッセーさん」

「もちろんだ!!むしろアーシアにも否定させるつもりはないぞ?」

辛い過去、俺にはすべてはわからないが過去より未来を、今を楽しませる。

 

 

「それは無理よ」

 

 

聞き覚えのある、第三者の声に否定される。

天野夕麻(だてんし)…声は出さない、静かに、冷静に怒りを燃やす。

 

「その子は私たちの所有物なの。返してもらえるかしら?アーシア、逃げても無駄よ?あなたの神器(セイクリッド・ギア)は私たちの計画に必要なのよ」

話し始める前に俺はアーシアを後ろへ、守るように動く

俺の影で隠れるアーシアは恐怖で震えていた。

「見てわからないのか?嫌がっているだろう」

「あなたに私たちの間のことは関係ない。さっさと主のもとへ帰らないと、死ぬわよ?」

神器(セイクリッド・ギア)を発現させ構える。

それを見たレイナーレは一瞬虚を衝かれるがすぐに哄笑をあげる。

「上の方々があなたの神器(セイクリッド・ギア)を危険だと以前命を受けたけど見当違いだったようね!」

心底おかしそうに嘲笑う。

「如何言う事だ」

「あなたの神器(セイクリッド・ギア)はありふれたものの一つなの、『龍の手(トゥワイス・クリティカル)』所有者の力を一定時間倍にするだけ、あなたの力が倍になった所で怖くないわ」

ハッ、魔力だけでモノを計っていると腹に風穴開くぜ?

 

動こうとした時、更に気配が現れる。

三羽増えた…ッチ!!

「アーシア、その悪魔、殺されたくなかったら戻ってきなさい。あなたの神器(セイクリッド・ギア)『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』はそこのと違って希少な神器(セイクリッド・ギア)なの。応じなければそこの悪魔を殺して無理やり連れ帰るわ」

ダメだ、囲まれていてアーシアに害が及びかねない…

「アーシ「わかりました」なっ!?」

伏せろと言おうとした所で割り込まれる。

「イッセーさん、今日は一日ありがとうございました。楽しかったです」

「それでいいのよ、アーシア。問題ないわ。今日の儀式であなたの苦悩は消え去るのだから」

 

突然の事態に状況を把握するのに時間がかかり、アーシアが連れて行かれるのを見ているだけになってしまった……アーシア…それはないよ…

 

アーシアとレイナーレが去った後、ドーナシークが俺を狩るなどといって残った。

 

「さて、貴様に会うのは二回目だな、今度はおまえのご主人様は来ない、来る前に一撃で始末してやろう。こちらも邪魔をするようなら殺すといった訳だ。文句はあるまい?」

俺は背を向けたままロイヤルリング、ブラックベルト、加速装置を『装備』する

『Ⅴth power of Boost!!!』

ブーストをかける。

無駄な所は強化しない。(ATK)と、速さ(SPD)があればいい。

 

心は熱く、頭は冷たく…いや、今は完全に冷え切っている。

持つのは冷たい殺意だけで良い。

振り向く、視界に光の槍を投げようとするドーナシークが映るが、動きがだいぶ遅く見える。

『Boost!!』

跳び、飛んでいるドーナシークの左肩を掴み向きを変え背中に乗る、驚いたのか振り向こうとするが、そんな暇は与えない。

俺は翼を捥ぎ取りそのまま地面に向け蹴り飛ばす。

 

落下の勢いのまま翼が捥がれもだえるドーナシークに翼を返してやる、その身体を地面に縫い付けるように。

 

そのまま殴る、腕を砕き、脚を砕き、喉を潰し、顎を砕き、内臓を破裂させ、腸(ハラワタ)を引きずり出す。

 

 

そこで正気に戻りアーシアの落としたラッチューくんを回収し、部長に連絡、

 

堕天使に襲われたので返り討ちにしてしまいました、と。

 

 

後処理をしたあとで、かなり怒られた。

 

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