規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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第一部、完!!

 

 

あの後、イッセー君は一日。目を覚まさなかった。

魔力の使いすぎ、体の酷使、脳の酷使…

彼はかなり余裕を見せていたがおそらく、あの時、僕の剣をベースに巨大な魔力の剣を作った時に既に無茶をしていたんじゃないかと思う。

 

タイミングが悪かったのか倒れた時、小猫ちゃんでさえ、焦ってパニックになっていた。

何故か唯一冷静だった僕がイッセー君の様子を見て皆に教える事で何とか納まったけど大変だったよ。

イッセー君は部室で止まり、皆で交代しながら看病、世話をした。

皆、授業中はアーシアちゃんがみていたけど…皆、集中できていなかったみたいだ。

二日目の昼休みに部室に言った時にイッセー君が起きていて、皆で安心して説教をした。

だって、一言目が「ゴメン、レベル下がっちゃったみたい」だったんだから。

 

そしてその後、放課後になって話を聞いた。

イッセー君は去年の夏休み、信じられない話だけど別世界に紛れ込んでしまったらしい。そして其処であったのが、あの時言っていた『あの人たち』一人の魔王と四人の魔神、そして彼らの治める魔界に住む悪魔達。

其処の悪魔は、魔界に住む者達の総称。好きに生きる物たち。強さは一般人から漫画ドラグ・ソボールで出てくるキャラのような異常な力を持った者まで。

四人の魔神はそれらの上に立ち、魔王は更に上。

イッセー君が言うには、赤龍帝の籠手でいくらブーストをかけても勝てる気がしないらしい。

小猫ちゃんの怪力を見ても動じなかったのは投石…といってもトン越えの大岩を真っ直ぐ投げて空を飛ぶ巨大戦艦を沈める。魔神の一人がそんな人らしい。

他にも僕の速度を10回20回ブーストした所で、追いつくことの叶わないだろう人や、おそらくサンプルあれば神器作りそうな人。

元々おっぱい好きのオープンスケベだったイッセ-君に今のような強靭な理性を作ったのもその魔神の一人らしい。

其処まででも十分、引くくらい驚いていた僕たちだけど、それよりもイッセー君が急に小刻みに高速で震え出したので、部長、朱乃さん、アーシアちゃんがあやす事になった。

 

落ち着いてから話し出したのは、こちらと違う法則が在るということ。

―――レベル制

強さがまるでゲームのように上がる。

大半の物は使わない、知らない物も多いが転生システム、レベル1に戻るという物が在るとの事だ。

中にはそれで自分の種族を変える者も居るとか…

自分もこれで今の大体のレベルがわかる。

そういって見せてくれたのは一枚のプレート。

其処には名前、兵藤一誠とLv1

後は拳:31剣:4槍:2弓:2銃:2斧:2杖:2と書いてあった。

といっても、文字じゃなくておそらくそうだと思える絵があり、その隣に数字。そしてゲージがあり、そしてアルファベット、ABCDEの五つが其々の一番後ろにあった。

これはなんなのかと、部長が尋ねると武器の熟練度、そう返答が帰ってきた。

武器の性能をどれだけ引き出せるのか。

これが1レベル上がると5%ほど武器が上手く使えることになったのと同義だ、そう言われた。

なら20が限界なのか?と朱乃さんがたずねると、一般的に限界は255、だけどさっき言った魔王…灰根さんは限界の存在しないイレギュラーだと……驚いた。

武器の性能を十全に引き出せるのでも凄いのにその上が在る?

更に言った台詞には笑うしかなかった。20まで行けば十分極めたといえるけど、255まで行った人は、玩具の剣で真剣と切りあって勝ってしまうとか・・・

ついつい気になり、聞いてしまった。

僕は、どれ位だと思う?と。

イッセー君ははっきり言った。

俺より高いが未だ一桁だ、だけどここは俺の言っている魔界とは違うのだからこれを基準にしてはいけない。

自分の剣技に結構自信があったのだけど未だ、達人には遠いのか……

 

Side out

 

思い出で俺が震えるたびに心配顔してくれる小猫ちゃんに萌えました。変化がかなり僅かですが!!

女性の表情の変化には敏感に、でもここぞの時は鈍感にと凶育されました、一誠だ。

いや~予想以上の豆腐メンタルで俺自身が驚いている。

よく言われた。おまえは強くなったが心がそのままだ、成長しろ。

あれはこういうことだったのか?

と、悩んでいるが今更どうしようもない。

俺は今を生きる。過去には引き摺られないと決めていたのだけどタイミングが悪かった。

皆が来る前に神器、赤龍帝の籠手を出してみたんだけど、なんか進化しちゃってる。

今までは籠手っぽかったのになんか龍の腕っぽく、未だ籠手なんだけど、鱗を模した様な装飾が全体に・・・なんか後一歩で新たな道が開けそう。

やったね、DEFにも補正が付いたよ………え?籠手だからおかしくないの…か?

しかし、木場に僕の剣の熟練度はどれくらいかな?って聞かれた時は焦った。

このW(ウエポン)M(マスタリー)は魔界でのもので、こちらで言ったらさっき朱乃さんが聞いてきたように一般人では20相当が限界。といってもそれは世捨て人の領域だ。立派に社会人やっていれば極めて10相当、しかも相当な年月が掛かるだろう。

だから木場くん、君、もう7、8くらい行ってるから、十分凄いよ?

まあ、魔界の同レベルと同じ武器で戦ったら純粋にパワー負けするだろうけど、武器を極めて己の身体能力も強化するんだから、技術だけじゃどうしようもない壁が在るんだよ。あそことここじゃ。

 

いろいろばらしたけど、回復魔法が在るってのに驚いていたな。

アーシアなんかビックリした後落ち込んだし。

大丈夫、俺の実力じゃ、アーシアほどの回復は望めないよ。ブーストすれば短時間で皆を回復できるけど、今回ので結構ブーストが体力削るのわかったしさ。

レベル1に成っちゃって可能ブースト回数が減っちゃったんだよ。

あと、同じ『悪魔』といってもやっぱり違うみたいで、〝むこう〟の技使ったときの負担が大きいので、こっちの魔法も教えてください。

回復なんか慣れてないせいで回復より消費が上回りそうな勢いです。

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「それで、部長。チェス同様の数、駒が在るんですよね?」

「ええ、そうよ」

「なら残りは騎士(ナイト)一つ、戦車(ルーク)一つに兵士(ポーン)七つですか…」

「いえ、残るのは騎士(ナイト)と戦車(ルーク)が一つずつ。私の『兵士』はあなただけよ、イッセー」

「それはいったい…」

「転生者の能力しだいでは駒の複数消費が必要になるの。駒の価値としては兵士(ポーン)を1とすると女王9、戦車5、騎士と僧侶が3と言われているわ。更に駒との相性、同時に違う駒は使えない。と言った制約も在るから駒の使い方は慎重になるの、一度消費したら二度と悪魔に駒を持たせてはくれないからね」

「…つまり…俺はポ-ン八人分と言うことですか?」

「ええ、その神器、『神滅具(ロンギヌス)』の一つ『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』があるのなら納得・・・と思っていたけど……どうもあなた自身にも結構な価値がある見たいなのよね、なんで『兵士』八つで出来たのか今は不思議と思っているわ」

「………なるほど、あの人たちが時が来るまで封印するって言ってましてね、実際。悪魔を知るまでは記憶も無ければ身体能力やWMも封印されていましたので、だからだと思います。異常な技術を持っているので、ほかの人が見ても全く気付けない様にしていたんでしょう。これくらいしないと封印じゃないと言って」

「そんなレベルの封印が在るの?」

「あの人たちなら世界を一つ封印しても不思議ではありません」

「あなたに其処まで断定させるほどの人たちなのね……それで、あなたは『兵士』との相性も良かったの。元々『兵士』の可能性は未知数。プロモーションなども含めてね。イッセーあなたは本当に凄い可能性を秘めていたわ」

嬉しそうに俺の頬を撫でる部長。

最近理性の磨り減りが激しいです。朱麗さん…

「私の二つ名『紅髪(べにがみ)の滅殺姫(ルインプリンセス)』とあなたの『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』、紅と赤で相性バッチリね。あなたは最強の『兵士』に成りなさい、あなたなら結構早く成れるかもしれないわね」

部長はそこで一度言葉を止める、そして触れていた俺の頬を抓るゥゥゥ!?

「痛い、痛いっすよ!?」

「今回みたいな無茶はダメ、ちゃんと仲間を頼って。後自分の命を捨てようとしないように!!」

「は、はイタタタタタ!!」

「そういえば、あなたは強靭な理性を作られたと言っていたけど、それが無かったらどんな子だったのかしら…」

「お、俺に聞かれても…だから痛いですって!!それに最近好みのストライクゾーンにボール打ち込んでくる女の子に会っていて…しかもいろいろな事が重なるもんだから理性の磨り減り半端無いんっスよ!!

だから顔、少し離して欲しいんですけど!?……ッハ!!」

時既に遅し、部長は面白い事聞いたみたいな満面の笑みを浮かべ直後、小悪魔的な笑みで更に顔を近づける。

両手を俺の頬に置き、顔を固定する。

「そうなんだ…イッセー?」

艶っぽい声で呼びかけてくる。止めてください。甘い良い匂いがします。イヤ本当に止めてください。

俺はあの悪友達みたいに成りたくないんです!!

「部長…顔が近すぎますよ?離れてください?」

そう、何とか捻り出すと…

「如何して?嬉しいんじゃないの?それに疑問系よ、本当は離れて欲しく無いんじゃ無いかしら?」

「あ、あああああの?俺未だそんなに自制心が無いので?流石に悪友みたいに成りたくないんですよ!?お願いします、いきなりああなって皆に嫌われたくないんですよ」

俺、丸一日以上寝てたらしいけど、俺、息、臭くないかな!?

テンパリ過ぎて思考が変な方へ向かう。

先輩はクスクス笑って離れてくれる。

「あなたをかわいがるのもこれくらいにしておかないとね、新人の子に嫉妬されてしまうかもしれないわ」

嫉………妬?

後に気配!?さっきまで目先で精一杯で気付かなかった。

「イ、イッセー…さん?」

後を振り向くと笑顔を引きつらせたアーシアが……あれ?なんか怒ってね?

「どどど、どうしたんでございますか、アーシアさん?」

 

この後、アーシアが突然祈りだして痛がって、部長がアーシアに悪魔に成ったの後悔しているか聞いてアーシアが俺と居られるから後悔していないなんて嬉しいことを言ってくれて……

 

アーシアが俺のクラスに来る事になりました。

 

悪友達がまた五月蝿くなるなぁ…アーシアが変な影響受けないように注意しておかないと…

 

「これからも宜しくな、アーシア」

「はい♪宜しくお願いします!」

 

こうして、オカルト部の部員が一人増えた。

 

そして翌日、早朝に集まってささやかなパーティーを開いた。

 

ここでも釘を打たれてしまったよ……

 

 

 

九ヶ月、ほぼ無傷でいた俺の理性がもう、三代目の危機です。

二代目?もうとっくに砕け落ちたよ。おかしいなぁ~まだこの部に入ってそう日が経っていない筈なんだけど…

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