『おれ、ウソはついていないよ』
前回からの補足!!
あの後、部長が言葉巧みに両親を丸め込んだ。
しかも完全にアーシアが嫁に来るような風に勘違いしていそうな我が両親。
去年の夏休みに急に紳士的になったけど、それども浮いた話を聞かなかったイッセーにとか号泣し始める始末。
そして何故だか完全にばれてしまっている我が秘宝(エログッズ)。
アーシアのあまりの良い子ぶりに逆に疑心暗鬼になる両親、本当にこんな子、家で預かっていいんですか?と…
嫁宣言攻撃には流石に叶わなかった我が両親。いや、負けてばっかだな父さん母さん…
その時の部長の様子にフラグを感じた。
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アーシアが我が家の一員になって数日。
今日の授業を楽しみにしていることを話しながら俺の隣を楽しげに歩くアーシア。
通学路なう
無論通学路である訳だから、同じ学校へ通うやつらの目に留まる訳だ。
好奇の視線に嫉妬の視線が凄まじい。
しかも?同じ方からきたわけですし?それはもう、素晴らしいレベルです。
…こんな物、ハイネさんたちと初めて城下町を歩いた時に比べればッ!!
………やっぱり慣れません!!
だって、俺は九ヶ月ほど唯の一般高校生(悪名持ち)だったんだ。
更に結構…いや大半が質の違う物なのだから…
アーシアが学校に転入してきて、俺と仲がいい事から、アイツでいいなら自分でも、って感じで告白者続出、そしてアーシアはそれらをバッサリ断る。
そして、なんでアイツが、アイツさえ居なくなればもしかしてみたいな、殺意のようなものがまあ、総合して憎悪が六割、好奇が三割、何とも言えない視線が一割。
しかも周りの声からするに今までただの問題児だった俺が学園のアイドル達と仲良くしていることも信じがたい現象であるようで、男どもには美少女をとっかえひっかえしていると思っている者も多いだろう……
それが出来て居れば苦労していない。
ああ、夏休み前の俺に戻りたい…相すればこんな風に
悩む事も無かったのだろう……きっと、
フハハハハ!!嫉妬するがいい、男ども!!
とでも思っていたのだろう。
しかし俺は悩みが多い。その一つがアーシア、
「アーシア、学校では困った事とかないか?女友達はできたか?」
そう、この浮世離れをした元シスターの学校生活だ。
家ではとっても良い子で逆に問題の方が少ないくらいだが…
虐めが無いのか心配になってしまう。女の子の虐めはしつこく粘着質で酷いと聞く、アーシアのことだから虐めがあっても心配させたくないとか、これも試練だとか言って抱え込んでしまいかねない。
しかし、アーシアは笑顔で
「大丈夫です、皆さん私が早く日本に慣れれるようにいろんな事をお教えてくれます。お友達もたくさん出来ました。今度、一緒にお買い物に行こうって誘われたんですよ♪」
ああ、そういえばそんな感じの事がしたいって言ってたなぁ~…うん、良かったねぇ…アーシア。
少し涙目に成り掛ける俺。
ダメだ、あの一件からなんだか涙腺が緩い
そんなこんなで教室到着。
松田 と 元浜 が 現れた
「アーシアちゃーん、おっはよー!!」
「おはよう、アーシアさん。今日もブロンドが輝いていて綺麗だね」
坊主頭とメガネのスケベで有名な俺の悪友、去年の夏までは俺も完全な同類だった。
視点が変わるとここまで違って見えるもんなんだな……
「おはようございます、松田さんに元浜さん。御二人とも相変らずですね」
最後の一言は俺が付けてやるといいんじゃないかといって言わせている。
何故か感涙に咽ぶ悪友二人。
それをスルーして席に行こうとするが…
「ん?」
二人が俺の肩を掴んで引き止める。
「イッセー君?ちょっと小耳に挟んだんだけど…」
「何をだ?」
「毎日、アーシアちゃんと登校しているそうだね?」
「あ?それがどうした?」
「オカシイじゃないか!!なぜ、毎日同じ方向から登校して来るんだ?なあ」
「………ふむ、そう言う事か、入学当初は違ったのに何故最近一緒に登校しているかと言う事かい?松田に元浜よ」
「そうだ!!何故なんだ!!」
「アーシア、俺の家にホームステイしてるんだ」
……
少し、周辺が沈黙に包まれた。
松田、元浜はポカンとしている。言葉の意味が理解できなかったのかな?
「アーシア、俺の家に住んでるんだ」
「何故言い直したァ!!イッセー!!」
「いや、ホームステイの意味が解らなかったのかと思って」
「そんなに俺達はバカじゃない!!そして信じたくなかった事実を誤魔化しの効かない言い方で言いやがってぇぇ!!」
「信じない、俺は信じないぞ!!違うよね!?アーシアさん」
「はい?確かに私はイッセーさんのお家でご厄介になってますよ?」
二人のうろたえ具合といきなりの質問に驚いたのか何故か疑問系になっているアーシア。
そしてその答えを聞いて絶句する二人。
「ば、バカなぁ!!イ、イッセーが金髪美少女と一つ屋根の下で?あり得ない、アァリィエェナァイィィィ!!!!」
叫ぶ松田、必死に冷静を装おうとして動揺を隠し切れない元浜が問う。
「じゃ、じゃあ、朝、アーシアちゃんに起こされることも!?」
「ん?いや、俺、朝、早いから」
「そうなんですよ!!イッセーさんいったい何時起きてるんですか?」
「ん~四時?」
何故かホッとしている松田。そして質問
「ご飯をよそって貰ったりとかは…?」
「アーシアは気が利く子だって、母さんも褒めているな。娘に欲しいとか言っていた気もする」
「本当ですか!?……そんな、娘にだなんて…」
「む、むむむ義娘ェェェ!?」
頬に手を当て顔を赤くしてちょっとくねくねしているアーシアに青くなって絶叫する悪友二人何なんだこの状況。
「イッセー!!お前本当はいろんなかわいい子と知り合ってるんだろう!?この学園の二大お姉さまのリアス先輩に姫島先輩!!更に学園の小さなアイドル小猫ちゃんに金髪美少女転校生アーシアちゃんだ!おかしいよ!!なんでお前がァァ!!」
悪魔に成ったおかげかな?
お勧めはしないぞ、結構危険だから。
元浜がめがねを震える手で上げる。
「イッセー、一人くらい紹介してくれても罰は当たらないと思うぞ?と言うか、誰か紹介してください!!」
キャラ崩壊が激しいな、お前は冷静なキャラじゃなかったっけ?
かわいい…ああ、あの人ならいいか…
「ちょっと待ってろ、紹介していいか聞いてみる」
ケータイで電話をかけて聞いてみる、もちろん隅に行ってだ。
後で喜びの声を上げている二人
俺の話は数分間に渡り続きOKが貰えた事をその後二人に教えた
「OKだってさ、今日放課後にここに行ってみろ友達もつれてくるってさ。ほら、これが連絡先、まずはメールで連絡を取れそっちの方がいいだろう」
そう俺が言うと高速で動き俺のケータイを奪って番号登録を即座に登録する二人、お前らそんなに早く動けたのか?
「ありがとうございます!!イッセー様!!このご恩は決して忘れませんよ!!」
「で、どんな子なんだ?」
「ああ……目が無垢でかわいいぞ」
しっかり、深くまで読めればな表面は……うん、言わぬが華だ。
「つまり乙女か?純粋無垢な乙女なんだな!?」
「ああ、漢女に違いないな」
「素晴らしい!!」
良かったな、幸せそうで。俺は嘘は付いていない。
そこでもう一つ、元浜が質問してくる
「ところで『リルたん』ってどうして『リルたん』なんだ?」
うん、それしか知らないんだ。本名は聞いても『リルたん』としか言わなかった。
みんな分かったね?
そう、ミルたんの御友達だ。