規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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かなり不安定な精神しています。


狂人イッセー

 

 

放課後、旧校舎へ向かう途中、木場に昨日の様子から部長が何か悩んでいるようなんだが、何か知らないかと聞いてみた。

「部長のお悩み?たぶんだけど、グレモリー家に関る事じゃないかな?」

「お家事情か……」

「朱乃さんなら知っているだろうね、部長の懐刀だからね」

「でもな~お家事情での悩みだとすると手が出しにくいんだよなぁ」

「そうだね、僕達が動くと大きな問題に成ってしまうかもしれないから…」

う~ん…なんか切っ掛けが有れば良いんだけど…

 

旧校舎の階段登りそこで違和感を感じた。

しかし、何かは解らなかったのでそのまま部室の扉の前へ…

「……僕がここに来るまで気配に気付けないとは……」

?……ああ、そうか何時もと違う気配が…

しかしその気配は昨日会った人のモノだったのでそのまま扉を開けて中へ……

 

先生(ハイネさん)、雰囲気(くうき)が、辛いです。

 

機嫌の悪そうな部長に表情は何時もと変わらないのに冷たいオーラの朱乃さん

小猫ちゃんは部屋の隅で椅子に静かに座っている。

関わりたくないって感じだ。

そして、グレイフィアさんクールですね。

木場も困った感じで、アーシアは不安げに俺の服を掴んでいる。

……とりあえず、頭を撫でておいた。

 

「全員揃ったわね、部活を始める前に話しがあるの」

「お嬢様、私がお話しましょうか?」

部長が全員を確認し話し始め、グレイフィアさんが申し出る。

部長は要らないと手を振っていなす。

「実は―――」

部長が口を開いた瞬間、部室の床に描かれている魔法陣が光りだす。

(『Ⅰ』)

つい反射で籠手を出さずカウントを始める。

グレモリー眷属なら別に戦闘準備しなくても良いんじゃねえか?と思ったがカウントは止めない。

皆(・)突然の転移に驚いていたからだ。誰か来ると解っているのなら多少驚いたとしてもここまで驚かない。

魔法陣に描かれた紋様がグレモリーのものから別のものに変わる・・・

 

「――フェニックス」

近くに居た木場がそうこぼす。

フェニックス…フェネクス…ソロモン王72柱の魔神の一人。20個軍団を率いる序列37番の大いなる伯爵。

他にもフェニックスの変種で紫色、美しい歌を歌い、話し声は子供に似ている、気まぐれな…

 

眩い光が室内を埋め、魔法陣から人影が姿を現す。

直後、魔法陣から炎が巻き起こり熱気が…おい、室内でなんて事を…

ぼそっと呟き弱めのクールで自分周辺の温度を下げる。

主に俺とアーシア、おまけに木場。

 

そしてその炎の中で佇む男性が腕を横薙ぎに振るうと、周囲の炎が振り払われた。

 

だから、引火すると危ないだろうが!!

 

クールを火の燃え移りかねない物を守るようにして発動させる。

SPが、心もと無いです……

そして見えた人物は…

「ふぅ、人間界は久しぶりだ」

 

……赤いスーツ男、ワイルドに着崩した……ワル系ホスト風のイケメン……モゲロ…

こんなのフェネクスでもフェニックスでもない。

ただの、女誑しのホスト悪魔(性悪?)だ!!

 

ホスト(悪)は部屋を見渡し部長を見つけると口元をにやけさせて動き出した。

「愛しのリアス。愛に来たぜ、早速だが式の会場を見に行こう。日取りも決まっているんだ、早め早めが良い」

なんだこの軟派なヤツは…部長になれなれしいぞ!!

しかも今の言い方からまるで部長と結婚?ッハ、まさかなぁ…

ッチ!!馴れ馴れしいヤツだ……これは早々に滅ぼさねば……

「話してちょうだい、ライザー」

ライザーというのか…クックック、今日は藁人形にゴッスンだな…クカカカカ

口の端が引き上がるのを感じた

「クカカカカ、部長?それ?何ですか?出来ればフルネームを教えてくださいませんか」

「あ?お前、誰?」

「カカカ、テメエコソ誰ダヨ?出来れば髪の毛一本くれないか?そうすれば確実に成る」

「ッチ気色悪ィな…リアス、俺のこと下僕に話して無いのか?つーか、俺知らないやつが居るのか?転生者?」

「話す必要が無いから話していないだけよ、イッセーその物騒なモノしまいなさい」

「部長?物騒なものって何のことですか?」

「その手に持っているハンマーと…藁人形よ」

「オオゥ、何時の間に」

『相棒、落ち着け、何だか先代赤龍帝が活性化し始めている』

「ん、解ったよドライグ仕方が無いから丑三つ時まで待つよ、先代たちにもそれまで大人しくして置く様に言っておいてくれ」『オイ待て、それは如何言う事だ!!』

カカカ、昨日の部長のはこう言う事か、

ちょっと変になっている俺にグレイフィアさんが教えてくれる

「この方はライザー・フェニックスさま。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であらせられます」

「そうですか、やっぱりフェニックス…つまりは死に難いと……」

不死鳥の殺し方を頭の中で考え始めた所で更なる追い討ち

「そして、グレモリー家次期当主の婿殿であらせられます」

……えーっと…

「次期当主って確か…」

「はい、リアスお嬢様とご婚約されておられるのです」

………

『だーから落ち着け!!先代たちが贔屓のチームがゴールを入れた時のサポーターみたいに成ってるぞ!!』

ダメだ、不死殺しするには色々足りない…

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

今現在、朱乃さんが入れたお茶をライザーが飲んでいる。

そして部長の隣に座って馴れ馴れしくべたべたとしている。

 

俺達下僕は上級悪魔二人から少し離れた位置で二人を見ているしかなかった……

 

しかし俺は、そんな事で諦めるようなヤツでもなかった…

「クカカカk…」

「イッセーさん、どうしたんですか?」

「いあいあ、相手が嫌がっているのにべたべたして悦に浸っている屑を呪う準備を、な…」

藁人形を作り、五寸釘の選別作業をおこなっている。

「……本当に効くんですか?」

小猫ちゃんが珍しい…

「ああ、籠手で呪の力もブーストする心算だからな……最低でも動きの阻害位は…」

「…イッセー君ならやりそうで怖いよ…」

「問題は髪の毛でも良いからヤツの体の一部が欲しい、そうしないと成功率が大きく下がる…」

既に籠手に円柱から移しておいた。

なんかを殴って熟練度上げないとなぁ…

その時…

「いい加減にしてちょうだい!!」

部長の声が室内に響き渡る。

俺達がそっちを見るとソファから立ち上がった部長がライザーを睨んでいる。

ライザーのほうは未だににやけた表情を…

 

部長とライザーの言い合いが始まる。

ソロモンの72柱と同じだけの悪魔がいたとか話しているが俺は、藁人形に呪を込めながら話を聞く。

段々と怒りが抜けていく…俺の左手を通じて…

『おい!!先代たちが逆転満塁ホームラン見たサポーターみたいに成ってるぞ!?』

だがしかし、怒りが引いて直ぐに湧く、嫌がってい部長を……!!

 

「俺は君の下僕を全部燃やし尽くしてでも君を冥界に連れ帰るぞ」

敵意と殺意を広げるライザー、部長は対峙して赤いオーラを纏い始めた。

アーシアは震えながら俺に抱きついてくる。

…これじゃ、動けねえな…

木場と小猫ちゃんは警戒態勢、臨戦の一歩手前あたりだ。

そしてライザーが身体に炎を纏い始め室内を熱気が満たす…

あの人達のファイアと比べれば温いが、今の俺なら炭化するレベルだな…

 

藁人形を使うか、凍結魔法(クール)をブーストして使うか考えているとグレイフィアさんが動いた。

 

 

そして提案した、『レーティングゲーム』で決着を付けるのはどうかと。

酷いなぁ…初心者にプロを当てるなんて……

 

「なあ、リアス。まさかここに居る面子が君の下僕なのか?」

嘲笑しながらライザーが言う。

「だとしたら如何なの?」

その部長の答えに面白おかしそうにライザーは笑い出し…

「これじゃ、話に成らないんじゃないのか?キミの『女王』である『雷の巫女』ぐらいしか俺のかわいい下僕に対抗できそうに無いな」

相違ながら指を鳴らすと魔法陣が起動。フェニックスの魔法陣だ。

そして十五人…あれがライザーの眷属か…駒の数そろってんじゃんか…

まあ、プロだから当たりまえっちゃあ当たり前か…

でも総計六対十六、十人の差はちっとばかり大きいな…

しかも、美女、美少女のみ!!

こいつをヌッ殺す理由がもう一つ増えた、純粋に嫉妬だ!!

 

「き、貴様ァァァ!!!ちゃんと、みんなを平等に愛しているんだろうなァァァ!!!」

 

…………

 

「え?」

 

誰かが疑問の声を上げた。しかしその後も沈黙は暫く続いた。

 

…………………………

 

…………………………

 

…………………………

 

…………………………

 

時計の針が一回りした所で沈黙に耐えれなかった、発現の後に後悔した俺が切り出した。

 

「出来れば流して欲しい。仮にNOであれば、俺は全力でこの世のモノ成らぬ痛みを与えないといけない……俺の心(トラウマ)がそう告げるが、うん、流して欲しい。

 

ま、まあそんなことより、種馬のような鶏……いや、やっぱり焼き鳥が似合うか……ダメだ、とてもじゃないが食えそうに無い。

まあ、そんなお前に部長は勿体無い。早々に尻尾…は無いな。お帰り願いたいですねぇ…上級悪魔さまぁ?」

 

何故か黒みがかって来た藁人形を片手に最初は小さな声でと最後の方は嫌味ったらしく言った。

 

「や、焼き鳥ィ!?こ、この下級悪魔風情がァァァ!!!」

 

なんか、上手い事逆鱗を踏めたようで一分前の空気を無かった事に出来たみたいだ。

うん、それが一番嬉しい。

 

 

え?藁人形の材料は何処からって?『アイテム袋』から出てきましたよ?

 

 

 

 

 

―――次元通信が入りました―――

《接続(アクセス)》

《中途報告をします》

《『赤龍帝の籠手』は今まで拓かれていなかった道を進んでいます》

《次の段階まで後もう少しです》

《『イッセー支持屋』の解析が終わりました、どうやら彼を支持し彼の進む道を応援する事で、『神器』の成長を助けるようです》

《狂気によって『覇龍(ジャガーノート・ドライブ)』が変質、『■■龍』へのルートが開きました》

《しかし、まだ前者へ辿り着いていないため現在、彼に関係はありません》

《以上。報告を終わります》

―――接続が切れました―――

 

「………興味深い、あと、もうひとつ、サンプルデータが有れば………」

「おーい、飯だぞ~」

「………うぃ………」

 

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