規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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部長って、狩りも出来るんだね……でもどうやって?

 

一日が終わり食事の時間。

俺たちは夕食を頂いていた。

「へぇ……ここらへんって猪居るんですね、うん美味い!!」

肉料理として部長が仕留めてきたらしい猪、牡丹肉が使われていた。臭みもあまり無く上質な美味い肉だ。

更に同じく部長が川で釣ってきたらしい魚がシンプルな塩焼きでこれまた素材の味を生かしており美味い。

木場が採っていた山菜もおひたしにしてあって、これだけの食材を山で採ったのか?いや、芋や米などは持ち込んだ物だろうもしかしてあのリュックサックの中に食材も入っていたのか?と何だか自分でも良く分からない方に思考が行っていた。

 

そして意図せずして身体が栄養をほしがり結構な速度で箸を進めている俺に朱乃さんが告げる

「あらあら、そんなに急がなくてもおかわりもあるから、たくさん食べてくださいね」

今夜の料理は朱乃さんの作品。

いやー美味いねぇ…

 

ビックリしたのはあの大量の荷物が殆んど調理器具だったことだ。

ある程度の食材は先にこの別荘に搬入されていたのだろう。

 

そして、小猫ちゃんが静かに尚且つ豪快に結構な勢いで食べているのには触れないでおこう。

俺も人の事言えないしね。

 

「ふう…料理上手いッスね朱乃さん。良いお嫁さんに成れるんじゃないですか?むしろ俺が欲しいくらいですけどね」

「うふふありがとうございます、でも困っちゃいますね」

朱乃さんは通常運行で頬に手を当ててニコニコ微笑みながらそう言う。

和風エプロンがよく似合います。

「……私も、スープ作ったんですよ……」

隣のアーシアが悲しそうな、少し沈んだで居ながら少し剥れた様子でそう呟く。

(結構、器用だよなアーシアって…)

その様子に内心で微笑ましい光景を見るような気分になりながら、テーブルにちょこんと置いてあるオニオンスープに手を伸ばし飲む…

確りと味わいアーシアに話しかける。

「うん、美味いな、よく出来ている。たしかアーシアは母さんと一緒に料理の練習をしていたんだっけ?花嫁修業として。うん良いお嫁さんに成れそうだよ」

「ほ、本当ですか!!良かったですぅ……これで私も……」

ん?最後の方が聞き取れなかったな…

「アーシア?最後なんて……」

「い、いえ!!なんでもありません!!」

俺の質問を掻き消すかのようにアーシアは赤面しながらあわあわした様子で手を振る。

……うん、深く追求するのはやめておこう。

「さて、イッセー今日一日修行してみて……如何だったかしら?」

部長がお茶を飲んでその後聞いてくる。

それに対して俺は前々から思っていたことを改めて口にする。

「やっぱり、俺の素の能力はこの中で最弱かもしれません……あ、現段階のアーシアは除いてですけど。それでも魔力で強化できるようになればもしかしたら簡単に俺を抜かすかもしれませんね」

「そうね、技は結構持っているみたいだけど身体がそれに付いていけていないって小猫と祐斗が言っていたわ」

「それに、俺は魔力より体力らしいんです。向うで特殊技…それを使うときに魔力でブーストかけるんですけど、俺、初期値が小さすぎて装備で底上げしないと初歩の初歩である技でさえ満足に使用できないくらい魔力の使用可能量が少ないって言われました。今でも精々二回が限界ですかね……代わりに体力は一般の二倍近くあるとかないとか言われました」

「う~ん……祐斗はあなたが結構剣の扱いに慣れていて時折予想外の加速や軌道の変化があって中々に強いと言っていたわ。

小猫の方も、中心線を狙った攻撃が尽く外されて一発も直撃させれなかったって悔しそうな顔で言っていたわ。途中からついつい本気になってしまったとも」

そりゃそうです。回避や受け流しなどの技術は習得しないと1日1回は死ぬ事になる状態でしたから……微かにでも動ければ反射で芯をずらして回転運動で限界まで威力を落としますよ。

「思考に身体が付いてこなくて1回も流しきれませんでしたけどね……この程度できないと、あそこでは生きて明日の朝日を拝む事が出来なかったんです…」

この後木場に言われたが凄い、哀愁漂う雰囲気だったそうだ

「………そ、そうそんなに大変な場所だったの……」

「あ、気にしないでください。というよりアレのおかげで過去に囚われると……何も出来なくなるって…………教えられました……………」

過去を思い出し鬱に入る。

どんどん気が沈んでいく……俺は持ち前の素晴らしい妄そ…想像力のおかげで過去の死合いからリアルなシャドウが可能、ちょっと言い方を変えてしまうと過去の追体験も得意技だ………自分で言って沈むって…おかしいな、俺ってこんなキャラだっけ?

「イッセー?」「イッセーさん!?」「イッセーくん?」「イッセー君?」「……イッセー先輩?」

フフフ負負……ってな感じで変なオーラを放っているであろう俺にみんなが声を掛けてくれて何とか帰還する。

「ああ、ゴメン…ついつい昔を思い出してしまったよ…楽しかった事も多いけどそれ以上にトラウマが多いんだ……今後こうなっても出来れば話しかけて連れ戻して欲しい」

未だに涙を垂れ流しながら表情筋を使って笑顔にしている俺をみんなは心配そうな目で見てくる。

心が痛いです…だけど気にしないで欲しいといって話の続きを催促した。

「あなたとアーシアはその力から無視できない。だから相手も狙ってくるわ。せめて逃げられるぐらいの力は欲しいと思っていたのだけど…魔力以外の攻撃なら何の問題も無く対処できそうね……」

「まあ、籠手を出せれば身体能力の差も攻撃と速さなら埋めるどころか逆転できそうですからね……ただ、少し不安が…」

素に何とか戻れた俺は不安を告げる

「それは?」

「アレですね、歴代赤龍帝(こてのじゅうにん)が今までに無い反応をしているってドライグ…赤龍帝が言っているんですよ…それがちょっと、不確定要素で心配なんです。」

「そ、それは……確かに不安にもなるわね…と言うより籠手の住人って?」

「歴代の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の持ち主の残留思念として中に残っているそうです。」

「それ、大丈夫なの?」

「はい、基本うつろな眼で椅子に座って俯いているだけなんで」

「……なんで知っているのかしら……というよりそれって大丈夫なの?」

「………気にしないでください」

「でも「気にしないでください」……」

「d「気にしないでください」……解ったわ…」

俺だってちょっと気にしてるんですよ…

一人、何故か椅子に座って優雅に紅茶とか飲みながら本を読んでいる少年が混ざっていますけどね!!

あ、最近だと謎の生き物|(イノセント)も居るか…

 

 

そうして少し修行の目的と方針を話し合い…

それが終わって部長が言った。

「じゃあ、食事を終えたらお風呂に入りましょうか。ここは温泉だから素敵なのよ」

なるほど、それは素晴らしい。

あっちにも温泉あったなぁ…場所によっては温度が通常気圧では辿り着けないはずの温度まで上がっている場所があったりしたけど…

あーそういえばエスポワールでも治せない状態異常を治せる温泉とかもあったなぁ…

「木場、風呂入りに行くぞ話したいことも有る」

「わかったよイッセー君」

「ちなみに背は流してもらわなくても良いからな」

ただでさえ、学園で木場と俺の掛け算が流行るなんて全力で否定したいことが起こっているんだ、こういうことには過剰なほどの反応をしてやる。

大事なことだから二回に渡って続けて言うぞ!!

そしてそれを今、木場に対して言う!!

「木場、今の内に言っておくが無駄にべたべたしないでくれ、特に、オカルト研究部の皆以外の前ではな!!」

対する木場は…

「…どうしてかな?」

マジで解っていないような顔で言いやがった……ッ!!

 

そうか、木場が迎えに来たりしてる時、そんな事を言っているヤツは木場の近くには居なかった!!!

今思えば、何故だか女子が多い時は女子は皆、木場から一定距離をとっている!?(一部を除く)

畜生!!このイケメンめ!!!

 

最近、恨み妬み辛み怒り等、感情が膨れ上がった時の精神安定剤【藁人形】を手に取る。

スーッと妬みの感情が薄れて行く……

藁人形(黒っぽい灰)をアイテム袋に戻す。

「イ、イッセー君?さっきの藁人形ってあの…ライザー・フェニックスが来た時に作った物かな?」

「ん?そうだが?これ便利なんだよ、苛々する時にこれを持ってそっちに意識を向けるとスッとイライラが引くんだ…」

「そ、そうなんだ………アレって、あんなに黒かったかなぁ…」

「ん?何か言ったか?」

「なんでも無いよ」

 

 

こうして、束の間の休息が終わった。

 

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