規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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これ含めて後十話でにじファンのときの最終話になります。
しかし、ゲーム開始ごろから閉鎖するって言われたので駆け足に、ちょいイッセーに上方修正掛けたんですが…
どっちが良いですか?

そのままで続きから→高火力悪燃費イッセー
ゲーム前から再構成→デビルハンター(赤より黒型)


上から目線でどじ踏むイッセー

修行最終日……

 

「イッセー、ブーステッド・ギアを使いなさい」

練習試合を始める前に部長が、そういった。

しかし、俺には是とすることができない理由があった。

「……部長、申し訳ありませんが、仲間内での練習試合でそれは……」

「何故?祐斗あなたより強いわよ?」

否、そうではない。確かに素の力なら俺の百倍は在りそうだ、だが、ブーステッド・ギアを使えばその時点で差はほぼ埋まる。其処にWM102を追加すればむしろ俺のほうが、5.1倍の身体能力になる。

これは……素直に白状するべきか?

「早くしなさい」

「……部長、申し訳ありませんが、W(ウエポン)M(マスタリー)の訓練をしていまして……使ってしまえば攻撃力とスピードなら…装備しただけで抜かしかねないんですよ……やりすぎましたよ、まさか100超えると思いませんでしたので…」

「まさか、キミが僕の事を見くびるなんてね……ふざけないで欲しいなぁ、イッセー君」

「言い方が悪かったか……現状、キミはこの籠手を装備して強化した俺とイーブンか少しこちらが早いくらいになりそうだと言う事だ。其処を倍にしてしまえば俺のほうが早くなる。更に倍で木場、お前は追いつけなくなる。別に嘗めている訳ではない。現在の戦力の正確な事実だ。キミはまだ速く成れる。そしてお前の速さ、強化無しならお前は俺の数百倍の強さを持っている。ただ、武器による強化で俺がビックリするほど強くなってしまう訳だ、故に」

一息つき、思考を戦闘へ切り替える。

「故に、初めから装備するのもカウントも無しだ、構えろ木場、部長の合図と同時に戦闘開始だ。余裕があると思うな、十秒以内に倒す心算で来い。部長合図お願いします」

木場も空気が変わったのを感じたのか、剣を構える。

はぁ、まったく……といった感じで部長が頭を振る。しかしそれは否定の意を表す物ではなく呆れを示すもの。

「……じゃあ、イッセーも祐斗も準備は良い?」

「Jud.」「はい」

「じゃあ……初め!!」

部長の合図と共に木場はその場から姿を消し、俺は籠手を出現させる。

それと同時に体を反転し、背後に回り俺の首を落とす軌跡でこちらへ向かってくる刃を籠手で受け、木場の横っ腹に掌底を打ち込もうとして……後に跳んで避けられる。

「嬉しいぜ、木場ァ本気(マジ)で殺しに来てくれるとはなァ!!」

「まさか、寸止めするつもりだったさ、そっちこそ本当に僕の速度に付いて来るなんて、ねッ!!」

正面から全速力で斬りかかって来る木場の剣を籠手で流し右を叩き込もうとして避けられ右に来る刃の腹を叩き避けて籠手で抜き手を放ち寸前で避けられ中心線を狙った突きを籠手で受け姿勢を少し下げて上に逸らし右でも剣を掴み、折ろうとしたところで引かれ……

「遠慮ねえなぁ!!だがいい殺気だ!!」この後に狙いが解る位にと付くが言わない。師匠たちに唯一?褒められた戦闘技能、危機察知。殺意や殺気から狙われている場所を割り出すことができる。ただし、相手がその攻撃に集中しているなど、殺気の集まる点で見極めるせいで満遍なくだと判断できないのだ。

「イッセー君こそ!!なんで解るんだい?未来でも見えているのかな?」

右左上下に両袈裟突きも入って縦横無尽に斬り付けて来る、そして俺はそれを尽く逸らし、避け、受けて打ち返す。打ち込み引かれ掴み抜けられ蹴り込み避けられ切り付けられそれを避ける。

互いに直撃なく、しかし至る所に傷を作りながらも加速する。

「オオオオ雄嗚嗚嗚ォォォ !!!」

「ハァァァ!!!」

加速加速加速加速加速……だが実際はより無駄を省きコンパクトに、前の一撃より無駄なく短い距離で打ち込むことで加速しているように見えるのだ。

イッセーは相手の動きを見て反撃が難しいよう、回避が困難なように打ち込む。

木場祐斗は円の動きでの撫で切る日本刀のような動きを入れるだけ無駄と判断し、叩ききるかのように速度を乗せて真っ直ぐに振るい、そしてそれよりも突きを多用して手数を最優先で剣戟をただただ削ることを目的に……

「考えたな木場ァ!!」

「こうでもしないと当たりそうにも無いから、ねッ!!」

話しながらも攻撃の手を一切緩めない木場。

俺等超加速してるなぁなんだよ、これだけやりあってんのにまだ十秒経たねえのかよ……

「まだまだ、削らせてもらうよ!!」

「ッチィ」

集中力が続かないッ……加速しすぎて辛い……クソッ!!こんな速度で動くのはあっち以来だ、脳が悲鳴を上げやがるッ!!

『Boost!!』

「!!……ッシャァ!!」

「ッ!!だけどまだやられないよ!!」

そしてそして加速を始めて……

片方が二秒で倒れた。

脳が限界を訴え、強制シャットダウンを行ったのだ。

 

「……あれ?如何したんだい、イッセー君?イッセークゥゥゥン!!!」

 

意識を失う直前に相対していた木場のうろたえる声が聞こえた気がした。

あーあ、やっぱり平和ボケしていたか……?

 

『む?これは……相棒、今後……』

外の情報を拾えなくなった段階でドライグが何かを言っていたが、最後まで聞く事は出来なかった。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

一時間後…目が覚めた

鈍痛のする頭を抱えながら状態を起こす。

「イッ……セー・・・さん?部長さぁぁぁん、イッセーさん起きましたよーー!!」

グゥ……

「あ、アーシア?ちょっと、大きな声は止めてくれないか、頭に響く……」

「え、あの、ごめんなさい。体調のほうはいかがですか?」

「ああ、酷い頭痛以外は何の問題も……アーシア、治癒してくれたのかい?」

流石にアレだけ動いて筋肉痛がないのは逆に問題な気がしたのでたずねる。

「はい、急に倒れて呼びかけても反応が無かったので……」

「そうか、ありがとうな、今どれだけ動けるか全力でやったんだけど、ちょっときつかったなぁ……」

「きつかったなぁ~じゃ、無いわよ。急に倒れるもんだから心配したわよ?」

唐突に視界外から声をかけられる…部長の声だ…おかしいな、たしか、扉は閉まっていたはず。

そして、開閉音は聞こえなかった。

なのに扉付近にはアーシア以外のメンバーが勢揃いしていた……

「……そ、それは……心配をおかけ申し訳ありません……」

「謝罪は要らないわ、それよりも如何して倒れたのか教えてくれないかしら?」

笑顔でそう語りかけてくるが、目が笑っていない。

隣に立つ朱乃さんも、見た目は何時も通りの笑顔だが、これは…笑っていない。

小猫ちゃんは……無表情かと思いきや、ジト目で睨んできている……何だか口が三角に成っているように見える。

これは不味い……!!

「は、はい、それに異論はありませんが、出来れば大きな声など、頭に響く事は出来れば控えて欲しいです。」

「どうして?」

「まあ、倒れた原因と言うかそれが理由でと言うか……酷い頭痛がしますので……明日には直ると思うのでなるべく悪化しないようにお願いします」

気分は今直ぐにでも土下座をしたい。それくらいみんなの目が怖い……

「理由としては、至って簡単で脳の処理が追いつかなかったんです。暫くのんびり平和な生活だったのであそこまでの速度で神経を磨り減らすような行為が久しぶりでして、素の力の問題もあるんでしょうけど流石にいきなり今までに無い強化で全力で動いたのが悪かったようです」

「つまりは自業自得であると、そう言う事かい?」

木場がそう言って来る。

「武器の強化と自分の処理能力(レベル)が釣り合っていないせいだと思う。全力を出せるのはよくて五秒が戦闘続行できるレベルだと思う。強化(ブースト)を使えば使うほど短くなるな、絶対に」

俺は木場にそう応える。あとに、もちろん、俺の認識の甘さ、楽観視が原因だと付け加えて。

「まあ、何とか技で頑張りますんで、ゲーム中に急にバタンなんてなりませんよ。きっと」

「ええ、ゲーム中に倒れるなんてやめてちょうだい、ただでさえ驚いたのだから……」

「俺もわざわざこんな拷問の如き痛みは味わいたくありませんよ」

「え?」そう誰かが声をこぼした。

「あ…」

「其処まで痛いの?」

「いえ、あの……」

「正直に言いなさい」部長は有無を言わせない声色で静かにそう言う。怒鳴らなかったのは俺への配慮なのだろう……

「……実を言うと今すぐ意識を手放したいくらいで御座る、今すぐ大地に抱擁したいくらいで…………寝て、良いッスか?」

答えを聞く前に俺はあっさり意識を手放した。

 

 

 

この後、目を覚ましたのは翌日、ゲームの半日前の時点だった。

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