規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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ゲーム準備編

 

 

転移の光が落ち着いたので目を開けると其処は……

さっきとまったく変化のない光景だった。

……アーシアを見る、自分の心の内を表すかのようにえ?と言うようなポカンとした顔をしている。

木場……動ぜず。小猫ちゃん…何時もどおりの無表情。

部長、朱乃さん…落ち着いている。

つまり、転移失敗って訳じゃないのね……

そこで校内放送?がかかる。

『皆さま、このたびグレモリー家、フェニックス家のレーティングゲームの審判を務めさせて頂く事になりました、グレモリー家の使用人グレイフィアでございます』

おいおい、あんな人が使用人って……どんな魔境だ、グレモリー家!!

『我が主、サーゼクス・ルシファーの名の下、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、宜しくお願い致します』

すごいな、この空間…再現率高いなぁ~~

でも防人さんとかだと所詮コピペとか言いそうだよなぁ~そう考えると、あの人達はやっぱり変態だ。

あーでも空は再現できてないのかしていないのか……真っ白だなぁ…

『両陣営、転移された場所が《本陣》で御座います。リアス様の本陣は旧校舎のオカルト研究部の部室。ライザー様の本陣は新校舎の生徒会室。《兵士(ポ-ン)》の方は《プロモーション》をする際、相手本陣周辺へ赴いてください』

 

そして、放送が終わって、朱乃さんがなにかを配り始めた。

受け取ってみるとそれは、小型の機械。

ゲーム中はこれで連絡を取り合うと言って耳に入れる部長。渡されてすぐに装備する小猫ちゃんと木場を見て俺も入れる。

機械から聞こえてくる声は不思議と大きすぎず小さすぎず……ちょうど良い。

へぇ~人間より技術が進んでるなぁ………

 

「イッセー、ちょっとここに寝なさい」

無線機みたいなのを弄っていると、いつの間にか他への指示が終わったのか部長が俺を呼ぶ……指し示す場所は、部長の膝……膝枕!?

「了解しました!!」

そして瞬間的に応えるなんか最近自制の効かない俺。

そして、ソファに座った部長に膝枕をして貰う姿になり……身を強張らせる。

いや、マジヤバイッス……やべー、柔らけー……スベスベだぁ~……

危うく頬擦りをしてしまう所だった……と言うよりも現在進行形でヤバイ、気を抜いたら身体が勝手に動き出しそうだ。

「イッセー?如何したのそんなに緊張して…ほら力を抜いて」

いや無理ッス、気を抜いたら問題行為に走りそうです。

止めて、アーシア、涙目で膨れてこっちを見ないで!!

「……如何したの?イッセー」

「自制するために致し方ないことです。気にしないでください」

少し待って、部長が俺の頭に手を置いた。

「…あなたにかけた封印を少しだけ解く、と言いたいところだけど、アーシアの件でかしら?封印が内側からの圧力で大分弱まってるし、今のイッセーなら問題無さそうだから完全に解くわ」

 

次の瞬間、身体の其処から力が溢れてくるような感覚、それに驚き気が緩んで思いっきり部長の膝に激しく頬擦り……ヤッチマッタ!!

部長もキャッ!!って悲鳴上げちゃったしさ!!やっぱりアーシアの視線が痛いです。プッツンしそうなくらい怒っていそうです!!まだ膨れるくらいの表現しかしてないけどさ!!

おい!!如何した俺の理性!!

『あー……アレがお前の理性だとすると……亀裂だらけでなんか漏れてるぞ?盛大にな…』

え?

『あ?』

なにそれこわーい、主に今後の俺の人生。

盛大に漏れているとしても漏れでこの程度だとすると全開が想像したくも無い。

まだまったく自重とか自制心育ってないじゃん俺。

このままあの二人の仲間入り?勘弁して欲しい。

そう考えた俺は直ちに、滑るように部長の膝から離脱して姿勢を整え、臣下の構え。

正しくは正面に片膝を立てた姿で頭を垂れる。

「それでは、私めに指令を」

完全に切り替える。気分は絶対王者(ハイネさん)を前にしたときの気分で。

……あのモードの灰根さんの王氣(オーラ)、実際に息が詰まるから困る。

「い、イッセー、本当に如何したの?」

心配そうに尋ねてくる部長。

「いえ、ただ、今はこの戦争に集中したいと思いまして、自己暗示をかけました」

恐怖とかトラウマと言う類のね……

「え、ええ…それじゃあ、罠を仕掛けに行っている祐斗たちが帰ってきたら……」

「手伝いに行ってきます。魔界(ほんば)仕込みのトラップで侵入者を滅殺するくらいのを仕掛けてきますので、部長は安心してチェスプレイヤーの立ち位置で判断を下しますよう」

そして、トラップについて考える。

木を粉末にして、森の入り口から少しの所に仕掛けて、火打石で……

「待ちなさい、余計なことはしなくて良いわ」

「しかし、このトラップならば初見で八割近い損傷を……」

「いいの、そんなことよりも出撃準備をしなさい。罠の方は祐斗と小猫、朱乃に任して置きなさい」

まあ、不確定要素の多いモノをいきなりつかうより慣れた確実性だよな……脱出失敗ィ!!

ヤベー、気まずい、部長は気にしていない様だが兎に角気まずい。

おっと、此処は戦場、戦場………うん、よし。

「じゃあ、ちょっと木を一本、使わせてもらいたいんですが、どこら辺の物を抜けば良いでしょうか?」

何に使うか?武器だよ武器。

目眩ましとリーチの確保。

まあ、二・三回のブーストは掛けとかないと動くのも辛そうだけどな。

乾いた木じゃないから、小さいのでも普通に数トンいくだろう。

あれ?三回(はちばい)でも辛くね?

 

今のカウントは五十、MAXだ。いつの間にか五百秒、八分と二十秒以上立っていたみたいだ。

これなら多少の無駄使いも問題ないだろう。

根の方は尖らせて、葉は……邪魔だけど付けとくかな言い目晦ましになる。

 

その後帰ってきた二人に、取ってしまっても問題ない木を教えてもらい、引っこ抜いた。

ブーストを五回使って、根を切ってからだったのだが、驚かれてしまった。

まあ、当たり前か。

そして加工。籠手を使って左手で掬うように削り荒加工。

仕上げは要らない。使い捨てだから。

しかし、やっぱりバランスが難しい。

直径は少なくとも70~80cmは超える、全長三メートルの葉付きの突撃槍風鈍器抱えるようになら兎も角、左手を刺してだと辛い所がある。

 

作戦を効いた所、初めの目的地は体育館……

 

 

 

せっかくの純木製武器が使い辛いじゃないか!!

 

 

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