規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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四割覚醒?

 

《状況確認》

《自軍『騎士』木場祐斗、敵軍『騎士』と相対中。状況は五分と見られる》

《自分…敵軍『兵士』2、『僧侶』2、『騎士』1が正面に在り。まともに戦ったら勝ち目はほぼゼロと判断》

《両軍『女王』戦闘中と思われる場所は不明おそらく体育館周辺》

《自軍『王』『僧侶』、敵軍『王』と相対中。敵軍『王』は不死性あり、蘇生上限はほぼ無いような物、精神的屈服が必要》

《続き、位置関係の確認》

《自分を基点として『騎士』木場は敵本陣の反対側》

《自分と敵本陣間に敵兵5》

《敵本陣屋根上に我が『王』及び『僧侶』、敵『王』を確認、【追加情報】状況は一見優勢だが不死性で不利と判断》

《自己分析開始》

《損傷軽微、現状危機。》

《使用ブースト:約60。同時最大使用:20》

《体力消耗推定6割強》

《脳が速さについていけない為、全力機動は数秒が限界。約七割までなら常時可能》

 

 

《結論》

《勝利を目指すにはギアを上げる必要有り。八割強の力で短期決戦が望ましい》

《――木場の『神器』に譲渡推奨》

《どんなカタチかは知らないが、場合によっては此処を任せて『王』のもとへ駆けつける事を優先すべき》

《敵『王』への対処は可能性があるなら全て試す》

《限定(リミッター)引き上げまで10カウント》

《行動限界一歩手前までのカウント用意》

《00:15′00″》

《戦闘再開(スタート)》

 

 

「木場ァァァ、巻きで行くぞ!!今は騎士道精神を捨てろ!!」

タイマーがカウントダウンを始める。

「え?…解った」

一瞬と惑ったが状況でどう言う事か理解できたようだ。

「お前の神器(セイクリッド・ギア)を可能ならば範囲攻撃で解放しろ」

俺は籠手(ブーステッド・ギア)にⅤの文字を浮かべる

「そう言う事だよ。残念ながら此処までみたいだね」

『魔剣創造(ソード・バース)!!』

木場は剣を地面に突き立て、声高らかに吼える。

直後、グラウンドが輝き剣が地面より飛び出した。

「さあ、此処に地獄の一端を再現しよう!!」

『Ⅴth power of Boost Transfer!!!』

光の基点へ走り拳を打ち込み譲渡する。

その瞬間、輝きは増し、広がる。

そしてグラウンドは剣に包まれた。

「針山地獄ってか」

そして苦悶の声を上げるライザーの駒たち。

俺は構えを崩さない。まだ彼女達は消えていないのだから。

「これが、竜の力だというのか……」

いいえ、赤龍帝の力です。普通の竜じゃ此処まで……いや、俺の知ってるのだとこんな小細工要らないなぁ……

一定以上のレベルだとブレスの有効射程がkm単位の化物ばかり、爪は大地を裂くわ、翼を羽ばたかせれば地表が大きく剥がれるわで……まさに天災といえる存在だった……それを余裕で御す変態が後ろ盾なお陰で第三者として見れていたんだろうな……

あんなのに巻き込まれたら一動作毎に死ねる!!

まあ、それは置いておこう………

『ライザー・フェニックスさまの『兵士』2名『僧侶』1名『騎士』2名戦闘不能(リタイア)』

ライザー妹が炎の翼を広げ空中に避難しているのを見て、

『リアス・グレモリーさまの『女王』戦闘不能(リタイア)』

………What!?

やられちまったのか!!

確か飛んでいたよな?あの人たち飛んでいたよな!?

やべえ、いつ来る、今来てもおかしくない……

 

!!

そっちか!!

ーードカンッ!!

振り向いた先で木場が赤くなりながら宙を舞った。

「きッ………ッチ」

ベルトに挟んでいた木の枝を地面に突き立てる。

「伸びろォ!!」

『Ⅹth power of Boost Transfer!!!』

枝に譲渡、急速に活動を始め、折れたところから根を伸ばし、少しずつ太く大きくなる。

「おせえよ!!」

『Ⅹth power of Boost Transfer!!!』

枝だった物に更に十段ブースト、秒速数センチ足らずの成長が数メートルに跳ね上がったのか一気に加速する。

この時点でおおよそ一日で2900年分の成長をすることになる。

 

――栄養があればの話だろと言いたくなるだろうが、そこら辺は魔力ってスゲーって思っていただけると……

 

「もういっちょ!!」

『Ⅹth power of Boost Transfer!!!』

次は別の物だ、立派に成った樹は実をボロボロと落し、成長を強化された状態で落ちたせいか、その性質をある程度受け継ぎ、バラバラではあるがぽつぽつと芽を出し、伸び始める。

「あら、目くらましのつもり?」

『女王』ユーベルーナはつまらないとでも言うような感じでそう言い、照準を定めるかのように手を伸ばした。

狙いは最初の樹、おそらくイッセーがその裏に居るであろう……いや、間違えなく居る樹だ。

他の樹はまだ向こう側が見える程度の大きさしかない。

そして、彼女が魔力を溜めた瞬間、さほど大きくは無いが力強い、何度も聞いた『声』が聞こえた。

『Ⅴth power of Boost!!』

しかし、何を企むか知らないが、その前に吹き飛ばしてしまえば言いと考え、魔力を放とうとして……

 

影が差した。

 

標的とした樹が、倒れてきたのだ。

ブーストの倍率から考えて、まだ数年の成長しかしていない筈だが、倒れてきた樹は、5m以上の高さを持っていた。

「魔力ってのは、不思議だなぁ?そして偉大だ、こんなことを可能にしてくれる。」

声は上から降って来た。

急ぎ顔を上げるとそこにはリアス・グレモリーの『兵士』―兵藤一誠―が居た。

「女性を傷付けるのはあまり気が進まないが……味方と敵なら、味方優先が当たり前だよな?」

籠手の付いた腕を思いっきり振りかぶっている。

こんな状況でなければテレフォンパンチとして笑いながら避けられただろう。

利き腕は正面に伸ばし、『爆発の魔力』を放つばかりの状態。

左右に避ける?近すぎて逃げ切れない。翼を捕まれでもしたら一緒に――こっちは体勢を崩されながら――地面へ一直線だ。

ユーベルーナはそこまで考えては居なかったが、反射的に使っていない手で身体を守ろうとした。

「堕ちろ」

振り下ろされる腕。

魔力を使ってガードをしていたようだが、イッセーはこいつを倒せば後はライザーだと考え、力の温存より、早く『王』のもとへと考え、まだ使える『力』を確実な撃破のために解放した。

『Ignition!!』

点火、打ち付けた拳が更に捻じ込まれ、炸裂する。

「ほらよ、お前の大好きな爆発だ」

ユーベルーナは地面へ押し込まれた。

 

――この時、勝負を見守っていたレイヴェル・フェニックスの目には、ユーベルーナを地面に打ち込む大きな赤い竜の腕が見えた。

 

 

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