規格外たちの間接介入『D×D編』   作:獅狼

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超おひさなDD編更新です。
内容は期待しないでください。
一誠の回想みたいなものです。
最近どうもモチベーションがこっちに傾きません。
読み直すかなぁ……


やっと帰ってこれた我が家に……

1週間。

俺と木場、アーシアが魔界に言っていた時間だ。

だが流石と言うか、こっちの世界では一日も向こうに居なかったようで、夜明けには返ってきていた。

 

たかが1週間、されど1週間。

新しいトラウマが量産されるには十分過ぎる時間だった。

ああ、辛かった、辛かったとも。

竜の力があったのか、なら竜と戦ってその力を実感して来いって言って投げ飛ばされたのだから。

それも竜の巣ともいえる場所へ。

上級種や中級種……それ以前にまともに話せるレベルの竜は居なかったが、それが逆に辛かった。

話を聞いてくれずに襲い掛かってくるのだ。

今の俺なら大丈夫だろうと思った瞬間、ドライグが避けろと叫んだ。

それのお陰で今生きている。

所詮俺は下級悪魔だったのだ。

相手の繰り出してくる攻撃は一発一発が俺にとって一撃必殺。

そして数匹が連続、もしくは同時に飛び掛ってくるのだ。

勝ち目なんてなかった。

三日三晩逃げ続けた。

反撃した所で怯みもしない相手に必死に逃げ続けた。

文字通り、必死だったとも、少しでも当たれば終わりだったとも。

掠るだけでも死んだかと錯覚するような一撃だったからな!!ドライグが居なかったら死んでいたよ!!

その後は、「……うん、良い刺激になったみたいだ。第二段階に入る」とか言って生かさず殺さずな生殺し状態の修行をまた三日だったよ……

 

生死の境が良く分かっているみたいで、修行中は自分が生きているのか死んでいるのか分からなかった。

 

木場の方も大変だったみたいだ。

木場がやらされていた事を聞き、「ああ、お前は基礎能力の底上げをさせられたのか」と理解した。

内容としてはブートキャンプが生ぬるい。

軍曹のほうがまだ優しい、と言うよりメニュー以外何一つとしてやらせて貰えない。

口を開けるのも、速度を変えるのも、あるメニューだと呼吸法まで制限される。

基礎能力の上昇と自制…自己抑制では無く自己制御。

極めると機械並みに精密で素早い動きが出来るようになるとか……

俺は才能が無いとかでまだ十段階中三段階をやっている最中だが、最終日に灰根さんに言われた。

自己制御ではお前は木場に負けたと。

木場は言うなれば命中率+40%になって帰ってきた。

もちろんレベルも上げてきたね。

まだまだだけど、草さんに似た空気を纏い始めたみたいだ。

刀身の見えない刃物……仕舞って有るのか剥き出しなのかも解らない。

だけど本当にまだまだで、そこまで至っていない。感情が隠せていない。

聞いた話だと自己制御の第五段階で精神面に入るとの話だ。

まだは入れていない、もしくはクリアできていないのでは仕方ないのだろう。

軽く探って突いてやったら自分の戦闘スタイルを忘れて突っ込んでこようとしたとか言ってたな、そういえば。

冷静な王子様かと思ったら意外と激情家?

 

俺なんかそれと正反対の鍛え方だったからな……

心を殺すんじゃなくて燃やす、隠すどころかさらけ出して伝播しろとか言われた時は訳がわからなかった。

早い話が士気を挙げる要となれってことだったからなぁ……

ちなみに後半は阿呑さんが憑いて教えてくれたね、三日三晩阿呑さんの超密度の気に当てられながらの修行だった、開いてはいけない孔が開きっ放しだった気がする。

体力がなくなっても無理やり気を流されての活性化で無駄な時間は一切無く。魔力切れのときは瞑想して大源(マナ)を吸収して可能な限り早く回復なんて、一歩間違えれば廃人なことやっていたし……

一番やばかったのが阿呑さんとの打ち合い、一発毎に威力を上げていくから頑張って相殺しろとか無いよ。

始めの頃はどのくらいの力で来ているのか解らず、最初ッから打ち負けるまで全力でやっていたけど、当たり前のように長くは持たない。

最小限の力で相殺できるように相手の放つ技の威力を即時判断して拳を放てとか言われましたが……

無理なんていえません。やらないと殺られるだけです。

相変らず、魔界に来ると煩悩が鳴りを潜める。

たぶん、そんなことに削ぐ程度ならその力をずべて生存に傾けろと本能が言っているのだろう。

ああ、何でか、相殺できずに殴り飛ばされる度に、ドラゴンに追い回されている俺……俺とは別の俺が思い浮かぶが……羨ましい!!一対一なんて羨ましい!!言葉の通じる、理性的な相手で羨ましいよ!!

俺が相手にしたのは群れで、本気で殺しに来る奴等ですよ!?まだ戦術とか無いから何とかなりましたけどね!!

その後のも、聞くだけなら簡単そうだけど、実際はラッシュですから。打ち負けるまで続くラッシュですから!!こっちが全身で打っているのに向こうは片腕だけの連打ですから!!

手数倍のはずなのに押し負けますからね、鍛えたつもりでも人間と人外の壁は分厚かった……あ、そういえば俺人間止めていたっけ?

 

正しくは彼らが規格外すぎるだけ。

能力上限255のまだ未熟な俺が、能力上限9999のカンストキャラに勝負を挑むような物。

こっちのレベル上限が50位なのに向こうのレベル上限が9999みたいな話だ。

最初っから規格が違う。

そんな事を思わされる1週間だった。

有る程度強くなったから分かる壁だった。

悪魔は悪魔でも、俺のと彼らの悪魔では大きく違う。

いや、根元は同じかもしれないが、過ごしてきた時間が違う。

彼らに今何歳か聞いたことも無いが、確実に四桁はいっているだろう。

1週間の間にドライグに聞いたことが有る。

「彼らと戦って勝てる自信は有るか」と。

返ってきた答えは、予想通りといえば予想通り。

『勝てる気がしない。俺も自分の強さにプライドを持っていたが、そんなもの捨てて逃げ出したい』

それはあのそこの見えない強さだろう。

当たり前なのか知らないが、この1週間の間に別魔界からの侵略があった。

僅か一時間だが、俺も木場も見学させてもらったのだが……

一番大きな戦艦に大きな人影が跳んでいった。

案内してくれた人が言うには今日は阿呑さまの番か……といっていたのでおそらく阿呑さんなのだろう。

その人影が、侵略者側の一番大きな戦艦に辿り着いただろう瞬間。

戦艦がアルミ缶を縦に踏み潰したように縮み、爆散した。

続き、そこらの船の船頭や船尾が消し飛ぶ有様。

ドライグに出来るか聞いたら

―やるには相応の強化が必要―だそうだ。

 

これは戦争なのか?ただの一方的な蹂躙戦だ。

阿呑さん以外も凄い。単独で船を落すのも何人か居る。

案内してくれた人に言われた。

「あの人達に師事を受けているのならアレくらいには辿り着いてください」

無理だろと言いたかった。

光線の飛び交う空を、その光線を避けたり散らしたりしながら戦闘しているのだ。

その光線も、山に当たれば威力の弱いものでも一角を吹き飛ばす程度の力は有る。

此処の強さがおかしくて感覚が麻痺しそうだ。

そんなレベルの魔力砲を溜め無しで連打しているのだから。

俺だったら二分使って神器でブースト掛けないと無理だな。

十秒溜めてるだけで二十回は死ねそうだ。

 

あの時はオカルト部の面々とたまに両親を思い出しながら頑張った。

遺書は1日1回は書いていた。

だって、明日こそは死ぬって思ってたから。

まあ、最初の三日は書いた傍から吹き飛ばされていたけどね。

 

そんなことがあったけど、今日、俺は漸く懐かしの我が家に帰ってくることが出来た!!

灰根さん達も遊びに来るかもしれないけど、あくまで遊びに来るだけと言っていたから……暫くはあの地獄は無い!!

そして我が家に入る。

あれ?知らない靴が……女物だけど母さんのっての……ないな。

「あら、イッセー帰ってきたの?ちょうど良いタイミングね。私も引越しが終わったところよ」

部長?なんで我が家に?

「今日から私もこの家でお世話になるわ」

 

 

……………え?

 

 

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