光の巨人と九人の女神   作:日々野未来

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第2話『光を継ぐもの』Cパート

「これが僕がティガになった時の話だよ」

 そして現在、ススムは希に自分がティガになった時の事を話し終えていた。

「僕も希ちゃんに会えるって信じきれなかったんだ、だからあの時、好きだって言えなくて、すごく後悔した、それで今回、やっと言えたのに」

「また怖くなってもうたんやね」

「うん、こんな臆病でごめんね」

「んん、そんなことあらへんよ、うちなんてあんな約束したのに」

 自分なんてまた会えるとは思っていなかった、しかも古代のトンカチ……スパークレンスを約束の印として渡しておいて。

「ホント、僕達って怖がりだね」

「そうやね」

 変な所が似ている自分達に笑うしかない、怖がりなのは直していきたいのでこれからはそれが課題になりそうだ。

「だけど、本当に怖がりだったら戦ってこれなかったよね?ススムくんはすごいな」

「そんなことないよ、ただ無我夢中だったから」

「うちなんて高校入るまでススムくん以外まともに友達できへんかったもん」

「だけど高校入ってからは友達できたんでしょ?ならいいじゃん」

 フォローを入れるススム、そのフォローに希はありがとうと一言述べる。

「そういえば、副隊長さん、だったけ?副隊長さんが何か言おうとしてたけど」

 去り際、シンジョウはススムに何か言おうとしていたことを思い出す希、それを聞かれ、困った顔をするススムだったが。

「希ちゃんなら、話してもいいかな、この手の話得意だろうし」

「もしかして、スピリチュアル関係な話?」

 頷くススム。

「音ノ木坂を中心に謎のエネルギー反応が検出されているんだ」

「それって音ノ木坂がパワースポットになっとるって事だよね?うちも気付いとったよ」

「やっぱりね、そう、前にあけぼの町でパワースポットが発見されて魔物が出現した時みたいに」

 『あけぼの町』とは、地方都市にある下町で、そこでパワースポットが発見されたと同時に封印されていた魔物が蘇ってしまった、それをTPCの都市安全保安局と三人の戦士が対処した。

「だけど魔物とか出てきたなんて………もしかして」

「うん、そのパワースポットに怪獣が引き寄せられているかもしれない」

 今回現れたデマーガもパワースポットに引き寄せられたのかもしれないということだ。

「まだ予想なんだけどね、パワースポットになると東京全体がそうだし」

「龍脈やね」

 龍脈とは、風水に使われる東京の地下にある気の流れのこと、この神田明神の地下にも流れており、東京は最大の風水都市であり、その中で最も巨大な龍脈を『壬龍(ミズノエノリュウ)』と呼ぶ。余談ではあるが、龍脈には『超合体怪獣グランドキング』が封印されていた、グランドキングは太平風土記にも記録が残り、『蔵鬼』という大地の魔物として記述されていた、それをETFが封印を解き、蘇らせるが、ウルトラ兄弟が力を合わせて撃破、それがETFとの大戦の終結となった。

「もともと東京は怪獣の出現率が高いんだよね、だけど、エネルギーがちゃんと検出されたのが音ノ木坂なんだ、もしかしたらもあるからそれの調査も兼ねて転校してきたんだ」

 音ノ木坂のパワースポットが怪獣にどんな影響が出るのか調査する、それがススムの任務だった。

「だけどススムくんやったらもっといい所入れたんちゃう?UTX学院とか」

 『UTX学院』とは音ノ木坂周辺、秋葉原にある高校で、校舎は高層ビル、最新鋭の設備が整っている学校だ。

「そうだけど………やっぱりね」

 希がいるから転校してきた、やはりそれが本音だった、その本音に呆れるも、それ以上に嬉しくもあった。

「そんな話聞いたらうちも何かお手伝いせんとな」

「希ちゃんが?いいよ、希ちゃんにはμ'sの活動が」

「一応これでも音ノ木坂学院、超常現象研究部の部長なんよ?パワースポットの調査なんてまさにピッタリや」

「怪しそうな部活だね」

「まあ消滅寸前だったからにこっちやエリチ、μ'sのみんなの名前借りとるんやけどね」

 希が卒業したら完全に消滅してしまう、名前は残るが誰も活動しないため。

「ええやろ?うちも、みんなを守りたいんや」

 本心はそこにあった、ここで得た友達と居場所を守りたい、それが希の本心だった。

「そっか、分かった、だけど僕が危険だと判断したら絶対に連れていかないからね」

「うん、よろしくねススムくん」

 それから話は終わり、気付けば夕焼けを通り越して夜空が広がっていた。

「あーあ、夜になっちゃったね」

 人々はまだ避難所なため、24時間眠らない街でも建物から灯りは消えており、天空の星の光が届いていた。

「あの時みたいやね、森の中で迷子になった時の」

「うん、あの時みたい」

 自分達が友達になった時と同じ星空、その星空を見上げるとススムはふと、横を向く、いつまでも見ていたい笑顔がそこにあった。




『龍脈』…東京の地下に流れる気の道、風水などによく使われており、その巨大な龍脈は壬龍(ミズノエノリュウ)と呼ぶ。

『超合体怪獣グランドキング』…龍脈に封印されていた怪獣、太平風土記に記録が残る怪獣で、『蔵鬼(ぐらき)』と記されていた。ETFを裏から支配する異次元人が復活させ、スーパーグランドキングとなるが、ウルトラ兄弟の活躍により、撃破された、大戦は終結する。

『あけぼの町』…地方都市にある下町、そこでパワースポットが発見、同時に悪さをする魔物が出現し、TPCは都市安全保安局にその対処を命じ、三人の龍の戦士と共に魔物達の野望を阻止した、それもあり、音ノ木坂がパワースポット認定され、ススムに調査が命じられた。

 別の作品もこの世界に加わっておりますが、そこまで関わらない、かも?龍の剣士は少しばかり関わるかも、てかなぜ龍の剣士だって?ティガとは切っても切り離せない関係ですから、ダイゴの息子が。
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