こんにちは、ガンダムラザーニャです。
すみませんが、すこし話を書き直させていただきます。
それでは、始まります。
世界は真っ赤に染まっていた。
いや、正確には少年の視界が真っ赤に染まっていた。
おそらく、目に血が入ってきたからだろう。
だが、なぜ少年の視界が真っ赤になっていたのか?
少年はその原因を探ろうとしていたが頭に激痛が走り、意識が闇の中へと沈んでいった。
「うん・・・ここは・・・?」
少年は目を覚ました。そこには、モノクロを思わせるような模様の床が一面に広がっていた。しかし、それ以外は暗闇で覆われていて、どこまで続いてるのかわからなかった。ただ、これだけは理解できた。少年の目の前には床だけでなく、二つの椅子が向かい合うように置いてあり、片方の席は空いていたがもう片方の席に誰かが座っていた。
「誰だ・・・?」
少年は席に近づく。すると誰が座っているのかはっきりと見えてきた。青を基調にした修道服を身に纏った一人の少女が座っていた。少女は少年の顔を見て微笑みながら声をかける。
「お目覚めになりましたか、
「っ!?何で俺の名前を・・・!?」
夜浪は驚きのあまり少女に警戒をした。それは当然だった。自分は名乗り出してすらいないのに、目の前には少女は第一声で自分の名前を言ってきたのだから。しかし少女はその様子を察してか首を横に振る。
「そう警戒しないでください。とりあえず、席にお掛けください。」
「・・・わかった。」
夜浪は納得のいかない表情だったが言われるがまま、席に座る。そして少女を睨み付けながら質問する。
「あんたは何者だ?それとここはどこなんだよ?俺の名前を知っていて、ここに連れてきたんだから用があるんじゃないのか?」
「はい、ですが一つだけ訂正させてください」
「・・・なんだ?」
「私がここに連れてきたのではなく、あなたがここに来たのです。」
「・・・一体何が言いたい?」
夜浪はイラついた表情で少女を睨み付ける。しかし、この後に少女の口から出た言葉に怒りを忘れ呆然とする。
「ここは死後の世界で、あなたは死んでここにいるのですよ・・・。」
「・・・。」
あまりにも規模の大きい話で夜浪はついていけなかった。自分が死んだ?ここは死後の世界?なんだそれはと言い返したかった。しかし、そう思った瞬間記憶がよみがえってきた。自分がなぜ死んだのかを。夜浪は自転車を運転している時に大型トラックに跳ねられて死んでしまったことを。
「・・・そういうことか・・・。」
「思い出されたようですね?」
少女は夜浪の心を見透すように夜浪を見ていた。
「あぁ、おかげさまでね。それであんたは死んだ俺をどうする気だ?天国にでも連れていってくれるのか?」
「いいえ、あなた様はまだお若いうちに亡くなられたので異世界に転生してもらおうと思います。」
「転生?あんたはそんな事できんのかよ?」
「はい。私は女神なのですから。そういえば私の方からまだ名乗っていませんでしたね、エリスといいます。」
夜浪は驚いた。目の前にいる少女は女神で、エリスと言った。先までならそんな事は信じられなかったが自分が死んでしまったことやここが死後の世界だと言われると納得がいった。
「女神、ねぇ・・・。そういうんだから転生も当たり前ってことか・・・。」
「そこは信じてくれるのですね・・・。」
エリスが目を丸くして言う。そして夜浪は頭を掻きながら言う。
「さっきは疑って悪かったよ・・・。でも、俺が死んだことやここが死後の世界だってことも分かった。それに、これ以上信じないと話が進みそうにないんだ・・・。」
「ふふ、そうですね。それでは、どの世界に行きたいなどの希望はありますか?」
エリスは微笑みながら問いかける。夜浪はエリスの目をまっすぐ見て言う。
「何でも良いっていうならRPGの世界にしてほしい。生きてた頃はその手のゲームは得意だったからな。」
「承知しました。それではあなたにもう一つ、特典としてこの中からお選びください。」
エリスはそう言って右手をかざすと、そこには大量の紙が一束にまとめられた書類みたいなものが現れる。
「その中から選ぶのか?」
「はい、この中からお選びください。RPGの世界で生きていくのに有利なると思いますよ?」
夜浪はエリスから書類を渡される。しかし、夜浪はそれを一つも目を通さずエリスに投げ返す。
「な、何をしているのですかっ!?」
「ゲーム始める前に自分で決めてどうする?俺からすれば行きたい世界を選ばせてくれたことはこれ以上の贅沢なんてないし、さっき疑ったことへの詫びもある。だからあんたが選んでくれ。」
「そ、そうですか・・・。わかりました。では選ばせてもらいます。」
エリスは戸惑いながら書類を見る。そして書類の中から一枚の紙を取りだしそれを光に変える。
「では、これにします。この特典をあなたに差し上げます。」
「そうか、悪いな。」
エリスは光を夜浪の体に入れる。すると光はそのまま体の中に消えていった。
「それでは、これより異世界への転生を行います。あなたに祝福があらんことを、お祈りさせていただきます。」
エリスは祈るように手を組み、何か詠唱をしている。すると、夜浪の足元が光出し夜浪の体が浮き出した。
「これが転生か・・・。じゃあな、女神さま・・・。」
そして、狩谷 夜浪の異世界の生活が始まる。そして後に夜浪は知る。エリスからもらった特典は想像を越えたものだと。
いかがでしたか?
今回は1話目を投稿するのに話の前振りが長かったと思いますが、何か感想をもらえたら嬉しいです。