今回は投稿が遅くなり申し訳ございません。
それでは始まります。
夜浪とめぐみんは、ギルドで出会ったカズマ・アクアの二人のパーティーと話をしていた。(それも、気が付いたらパーティーに加わる前提の話として)
「ねぇ、あなたのその赤い瞳ってもしかして紅魔族?」
そんな中、アクアがめぐみんに質問した。
「そういえば、昨日もそんなことを言ってたな。結局紅魔族ってなんなんだよ?」
「紅魔族?この中二病みたいな子が?」
「うぅ~子供見たいに呼ばないで下さいよ!」
そこで夜浪も会話に入り込む。夜浪としても、同じパーティーとして知っておこうと思ったからだ。
「うん、紅魔族っていうのはね知能が高く魔法のエキスパートでもある一族なの。それで、みんな変な名前を持ってるのよ」
「へえ、つまりあれか?バカと天才は紙一重みたいな連中か、特に名前とか」
「よくわかんねえけど、その手のことは天才だからこそのこだわりとかってあるんじゃねえの?なあ、めぐみん」
カズマはアクアの言葉を簡単にまとめるようにしてから納得し、夜浪はカズマの言葉に対して訳ありではないかと言う。それに対してめぐみんは涙目になりながら反論しようとする。
「へ、変な名前って言わないでくださいっ!」
「・・・俺はめぐみんの名前のことを一度も変だとか言ってねえんだけどな・・・」
「そ、それはそうですけど・・・とにかく私の名前は変じゃないのです!」
やなみはめぐみんをなだめるように言うがめぐみんはそれでも納得のいかないような表情で叫ぶ。
「じゃあ、親の名前は何なんだよ?」
カズマがめぐみんに聞く。そんなに自分の名前が変じゃないっていうなら親の名前もいってみろと言わんばかりに。
めぐみんはポーズを決めながら叫ぶ。
「母はゆいゆい、父はひょいざぶろー!!」
めぐみんは言ってやったと言わんばかりのどや顔で夜浪、カズマ、アクアを睨む。それに対して三人は思った。
(・・・もう面倒だから習慣的なもので良いんじゃないかな?)
(だから、それが変だって言ってんだろーが!)
(どや顔かましてるわねこの子、よほど自分たちの名前に自信があったのね・・・)
「ちょっと!両親の名前を言ったのですから何とか言ってくださいっ!」
めぐみんは未だに返事にない三人に顔を真っ赤にして叫ぶように声を掛け、三人はハッとなって返事をする。
「・・・まあいいじゃないか?」
「あー、悪い悪い。まさかマジとは思わなくてよー」
「人それぞれってものかしらね・・・」
「むう、何か納得がいきませんね・・・」
三人の反応に納得がいかないのかめぐみんは頬を膨らませる。
「そういえば、思ったんだけどさ、俺たちってそっちのパーティに入ってもいいって感じなのか?」
「え?私は、すでにあなたたちが入ったものと思ったのだけれど・・・?」
「えーと、ヤナミにめぐみんって言ったか?いやだったら別に入らなくてもいいんだぞ?このパーティ、俺たち二人でやってるようなものだし、そもそも上級職って言いだしたのもアクアが勝手に決めたことだしな」
「あ、えーと、そうだな・・・」
カズマは夜浪たちに気を遣うように言う。それも、無理をするなみたいな感じで。そんなカズマを見て夜浪は考えようとする。すると、その時にめぐみんがテーブルをたたいて言う。
「入りますっ!!」
「え?」
「え?本当に入ってくれるの?」
カズマは驚きアクアも驚きながら目がキラキラしている。しかしめぐみんが相談もなしに入ることを志願したことに夜浪をため息を吐く。
「おい、めぐみん・・・勝手に決めてどうすんだよ」
「だって、元々私は入ろうと思ったから志願したんです。ですのでこのパーティを希望します!」
「ほ、本当に入ってくれるの!?」
「もちろんです!」
「やったー!」
「・・・」
「・・・」
めぐみんとアクアが盛り上がっているのを片隅に置いて、夜浪とカズマは話をすることにした。
「はあ・・・まさかめぐみんが入るっていうとはなあ・・・」
「そう項垂れんなって。それでヤナミはどうするんだ?」
「・・・めぐみんをほっとけないし、俺も入るよ。まあ、これからよろしく頼むぜ」
こうして、夜浪とめぐみんはアクアとカズマのパーティに入ることになった。
「なあ、早速だけどさ・・・今俺たちあるクエストの途中なんだけど良かったら一緒にやってくれるか?」
パーティが結成して話が盛り上がったところでカズマがクエストの話をする。
「あれ?ねえカズマ、私たちって何かクエスト受けてたっけ?」
キョトンとした表情でアクアはカズマに聞く。カズマはあきれた様子でアクアを睨みつける。
「今やってるクエストが困難だからパーティを募集をしようって言ったの誰だよ・・・」
アクアは全く思い出せない様子で首をひねる。夜浪はそれが気になり質問する。
「なあ・・・そのクエストって何なんだ?」
「え?ああ、そうだな。俺たちが今受けているクエストなんだけどさ・・・」
カズマがうなだれてしまった。よほど言いたくないことなんだろうと夜浪は思ったがカズマは続けて言う。
「ジャイアントトードの討伐・・・よかったら手伝ってくれ・・・」
「は?」
カズマが言ったクエストとは、なんとジャイアントトードの討伐だった。夜浪も驚く。前回めぐみんと一緒に受けてやっとの思いでクリアしたのだから。
「なあカズマ、ジャイアントトードってでかいカエルだよな?俺ら昨日そいつと戦って結構苦労したんだけど・・・」
「え、まじかよ!?じゃああんたら一応経験者みたいなもんなのか?」
「まあ、そうなるかな・・・?」
夜浪の言葉を聞いた途端隣でめぐみんと会話をしていたアクアが話に割り込む。
「ハアッ!?あなたたちあのジャイアントトードを倒したことあるの!?」
「だ、だからそういってるけど・・・。それも昨日だけどさ」
「カズマっ!!」
「なんだよアクア、今からクエスト行くのにテンションでも上がってんのか?」
「いいえ、その必要はないわ!」
「はっ?」
アクアは目をキラキラさせてカズマにまるで他にいい案が思いついたと言わんばかりに人差し指を立てる。
「この二人からジャイアントトードの討伐の報酬をもらえばいいのよっ!!」
「はあっ!?お前何言ってんだよ、この駄女神!!」
「だって!もうあんな生臭いカエルの口の中に入るのまっぴらなの!」
「それ、お前が勝手にあのカエルに近づいてたりするからだろ!?」
「なんですって!!」
夜浪とめぐみんの報酬をもらおうと言い出した駄女神アクアとそれを止めようとするカズマ。つまり喧嘩である。
(いきなり何言ってんだこのいかにも残念な人は・・・!?とりあえず、後で泣かすか?)
喧嘩を見ていた夜浪はそう思う。確かに同じパーティと組んで、一緒にクエストをクリアして報酬の話をするならその話題は別にかまわなかったが、よりにもよってつい先ほど組んだパーティにそんなことを言われるのは筋違いだと思ったからだ。あと夜浪からみてアクアは結構駄々こねるようなタイプに見えるし、カズマとの様子を見てるだけでもいつもこんな感じなのかもしれないと思ったことから、一度泣かそうかと思い立ったのである。
すると、アクアが涙目になりながら夜浪にせがむ。
「お願いよぉ・・・!もうあのカエルの口の中に入るの嫌なのぉ!」
「待て待て!だからってなんで俺にせがむんだよ!めぐみん、何とかしてくれよ!さっきまであんなに仲良さそうに話してただろ!」
「そ、そうですねえ・・・。あの、アクアさん」
「な、なによぉ・・・」
状況についていけないのか少しおどおどした様子でめぐみんはアクアに話かける。アクアは思い切り半泣きな表情でめぐみんを見つめる。
「確か、同じクエスト受けるんでしたよね?」
「それが何よ・・・?」
「もしクエストクリアしたときにあなたたち二人が今回の報酬のほとんどを持つというのはどうですか?」
「え・・・?」
めぐみんの言葉にあっけを取られたのか、アクアはキョトンとしている。
「だって、元々はカズマさんとアクアさんでそのクエストやってたんですよね?だったら、今回は私たちが協力して、その報酬のほとんどをあなたたちに渡すということです」
「・・・そ、そうよね・・・。えぇそうよ!元々は私たちが始めたもの!さあ、このアクア様に協力しなさい!!」
アクアは涙を拭き勢いよく立ち上がる。
「はあ・・・全くお前は・・・」
「おいおい、どんだけ差が激しいんだよ・・・、あとめぐみん、説得ありがとう・・・」
「え?ど、どんなものですか!私は『爆裂魔法』を極めし『アークウィザード』なんですよ!これぐらいはどうってことも・・・」
カズマはあきれながら、夜浪はアクアに愚痴を言いながらめぐみんを労う。夜浪の言葉で少し動揺していたがエヘンと胸を張る。
「それじゃあ、話は決まったし、そのジャイアントトードを討伐に行くか!カズマも行けるか?」
「ああ、俺も行けるぜ。よおし、じゃあ四人で行くぞ!!」
「「「おーー!!」」」
テンションが高まった四人はそのままギルドの受付に行き、夜浪とめぐみんも参加できるようになった。そして、そのままギルドの外へ出ようとする。その時に夜浪には冒険者カードを取り出し、指でカードの文字をなぞる。カズマは疑問に思い夜浪は声を掛ける。
「どうしたんだ?」
「いや、何でもない・・・少し、冒険者カードを見てただけだ。」
「そうか、じゃあ行くか!」
「ああ!!」
こうして四人はギルドの外にでて、ジャイアントトードの討伐に向かう。
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