放課後になった。
俺は例の『コミュ障の二人』の片方、『篠ノ之束』に会いにきてる。
『織斑千冬』ではなく『篠ノ之束』の方に先に来た理由はこっちの方が先に相談が来ていたのと、ただ単に教室が近かったからだ。
さてと、どうやら彼女の教室に着いたが『篠ノ之束』はどこだろうか?
特徴は確か……紫色の髪、常にパソコンを持ち歩いている、周りに人が居ない。
うん……なんだろう……この……高校デビューを失敗した人の特徴みたいな感じは
まあ、いいや。それで彼女は……お、居た居た。あの子だな。びっくりするぐらいわかりやすいな。
「ちょっといいか?」
「………………………」
うん。予想はしてたけどやっぱり無視か。
お?これは……
「へぇ……なかなか面白いアイデアだな。宇宙空間での活動を想定したマルチ・フォームスーツか?だがこの設計図だと肝心の動力部分がまだ未完成だな」
「っ!わかるの!?」
「おおう!?ビックリした」
いや、ホント。びっくりしたわ。てかどうしたんだ?急に反応しだして
「それより君このまだ途中の設計図見ただけでわかったの!?」
「ああ。俺も似たような物を作ろうとしたことがあるからな。」
マルチ・フォームスーツじゃなくてモビルスーツだけどな。
設計段階でどうしてもかなりのサイズになることがわかって作るのやめたけど。
……あ、そか。これ普通の小学生にはなにやってるかわからんもんな。
それで過激な反応したのか。
「ふーん…そうなんだ~。ねえねえ!その設計図ってまだ残ってる?」
「ああ、家にあるぞ」
部屋の何処かに埋まった状態でなら。
「ホント!?見せて!」
「別に構わんが…」
「ホントに!?ありがとう!えっと…」
「ん?ああ、自己紹介がまだだったな。俺はこの学校の児童会会長。九堂王魔だ。」
「私は篠ノ之束だよ!よろしくね。おー君!」
おーくんて……いきなり渾名か。ってか普通に話せるのな。
「ああ、よろしく。束。」
「それでおー君は何の用で束さんのとこに来たのかな?」
「おっと、忘れてた。いやな。俺のとこに束がコミュ障過ぎるから何とかしてくれって相談が来てよ。」
「何それ。束さんはコミュ障じゃないし。」
「でもお前友達いないらしいじゃん。このクラス来た時も周りの奴らはお前のこと少しも気にしないで帰って行ったし、話しするやつとかいないんだろ?」
「周りの馬鹿共なんか興味ないね。束さんにはちーちゃんがいるし」
周りを馬鹿扱いね…ま、その気持ちはわからんでもないけど。
にしてもちーちゃんね…つか友達が一人って……それ自分でコミュ障ですって言ってるようんもんじゃ……?
「そいつとはどういう関係?」
「ちーちゃんはこの束さんの親友だよ!」
訂正、友達じゃなくて親友でした。
「なんだ、お前にもちゃんと話せる奴がいたのか。それはよかった。」
「あとおー君もね!」
「は?俺?」
何故?俺今初めて会ったんだけど?
「うん!私の作ってる物を設計図見ただけで何を作ろうとしてるのかわかった人なんて今までいなかったからね!そんな人とは是非ともお友達になりたいじゃん?」
「そうかい。その調子で他の奴等とも仲良くしてくれたら俺は嬉しいんだが?」
「無理!」
「だと思った…」
はぁ…こりゃ初の失敗かな
「所で…」
「うん?なにかな?」
「ちーちゃんってのは親友なんだろう?名前は?同い年なのか?」
「うん!ちーちゃんの名前は織斑千冬で束さんと同い年だよ!」
わーお…すんごい偶然…お兄さんびっくりだよ…
「それがどうかしたのかな?」
「実はその織斑千冬のことでも相談されててな。よかったら紹介してくれないか?」
「いいとも!おー君なら喜んでちーちゃんに紹介してあげよう!」
「そうか、それは助かる」
「それじゃあ早速ちーちゃんのとこに行こう!」
「あいよ…」
はぁ…テンション高ぇ…なんか疲れてきたな…