「さあさあ!ちーちゃんはこっちの教室だよ!」
「はいはい。」
どうも、九堂王魔だ。
先程相談にあった『篠ノ之束』に会いに行ったらなんか面白そうな物の設計図を引いていたので思わず口に出したらなんかすごく気に入られたっぽい。
おっかしーな。コミュ障だからなんとかしてくれって相談だったはずなんだけど、いざ話してみたら全然コミュ障じゃないんですけど…
むしろ元気すぎてなんか束がコミュ障(俺)を引っ張ってるクラス委員長に見えてくるんだけど…
「おーくん?」
「ん…おお…すまん。考え事してた。」
「そう?ともかくちーちゃん居る教室に着きました~!」
「そうか、それでちーちゃんとやらは…」
どこに?
そう言おうとしたがそれは出来なかった。
何故なら…
「ちーーーーーーーーちゃーーーーーーーーん!!!!!!!!!!」
束が大声出しながら『ちーちゃん』に突撃していったからだ。
「うるさいぞ、束。」
「うごあっ!」
わお。あの小学生らしからぬ異常なスピードで突っ込んでいった束を勢いを殺して掴んでそのままアイアンクローするとは…
あいつ人間やめてんじゃねえか?←お前が言うな
「何の用だ束。わざわざ人の教室に叫びながら突撃してきて。」
おーい。別に教室は君の部屋じゃないぞ~?
「おっと、そうだった!実はちーちゃんに紹介したい人がいるのさ!」
「……なんだと?お前に知り合いが居ると言うのか?」
「ぶー、酷いよちーちゃん!束さんにだって知り合いくらい居るんだから!」
いや、実際俺も束に知り合いが居たことに驚いたぞ?
だからちーちゃんの言ってることは間違ってないだろう。
「さあさあこちらに来るのだ!おーくん!」
呼ばれたし行って取りあえず挨拶しとくか。
「初めまして、俺は九堂王魔。児童会会長をやってる。歳は君等より2個上だ。よろしく、ちーちゃん。」
「織斑千冬だ。一応
おお、すげー殺気。こりゃ同級生から『極道者』呼ばわりされるわけだよ。
こんな殺気普通に生活してたら出ないぞ?
将来
「え!?おー君って2個上だったの!?」
「言ってなかったっけ?」
「なんだ束。知らなかったのか?」
「だって会長って言ってたから6年生かと思って…それに知り合ったのついさっきだし…」
「お前はついさっき知り合ったやつを随分堂々と私に紹介したな。」
「う……」
おや、随分と弱弱しい。
「私たちとの年の差も知らなかったとは…」
「ぐすっ……」
あ、束。泣きそう。
意外とメンタル弱いのな。
「数少ない友人ができたからといって舞い上がりすぎだ。これでは私の方が恥ずかしいではないか。」
「う、うええ~~ん!!おーくん~!ちーちゃんがいじめる~!」
あらら、泣いちゃった。しかもガッツリ涙流しながら…
「ほら、おいで束。」
「おーくん~!」
「よしよし。」
俺は抱き付いてきた束の頭を優しく撫でてあげた。
なんだか妹が出来たような気分になるな。
「んふふ~」
すると束はすぐに泣き止んで自分の匂いをつけるかの様に俺の胸板に頭をぐりぐり押し付けてきた。
地味に痛い。
「束やめろ。地味に痛いからそれ。」
「う~…わかった…」
束は渋々といった様子でぐりぐり押し付けるのをやめてくれた。
離れてはくれないけど…
「はぁ、束の相手は疲れるな。よく付き合ってこれたなちーちゃん。」
「今更だ。それとさっきも言ったが私をちーちゃんと呼ぶな。」
また殺気を飛ばされた。
もうなんなのこの子。