笑顔は太陽のごとく…《艦娘療養編 完結済》   作:バスクランサー

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はい今回は
提督のお祖父さんの話です。
まあ小説の展開自体はそんなに進まないので…
一応時空設定という感じですかね…


ちょっとサブストーリー 提督祖父の章
継がれる遺志


 じーっと見つめてくる加賀、赤城、瑞鶴、翔鶴。瑞鶴に至ってはつばまで飲み込んでいる。…そんなたいそうな話でもないが…とりあえず続きを話す。

「…俺のじーさんは、生前、地球防衛軍の様々な特捜精鋭チームで、メカの整備をしていたんだ。」

「提督、地球防衛軍とは、一体なんでしょう?」

 加賀が聞いてきた。彼女たちにとってはこれは初耳の単語ゆえ、無理もないだろう。

「地球防衛軍ってのは…まあ今で言う、大本営みたいなもんだよ。」

「では提督、提督のお祖父さんがご健在だった頃も、深海棲艦が現れていたのですか?」

 翔鶴の質問。興味はあるようだ。…少し嬉しい。

「いや、深海棲艦が現れていた訳ではない。ただ、深海棲艦と同じように、人類を破滅の危機に追いやらんとするモノが現れたんだ。」

「なにそれ?」

「ーーー怪獣だ」

「「「「怪獣?」」」」

「あー…それについては、この映像を見てもらった方が早いかな。」

 俺は用意していたDVDを機械に通す。やがてテレビモニターに映し出される映像。

 まず最初に映ったのは、古代怪獣ゴメス、そして古代怪鳥リトラの戦っているシーンだった。

「…!?こ、これが怪獣!?」

「ああ。君たち艦娘が、太平洋戦争などで轟沈、もしくは解体され、艦としての生を終えて、そして今こうして艦娘として蘇るまでの間ーーー1960年代から、奴らは突如現れたんだ。地底での長き眠りから覚めるもの、宇宙から飛んでくるもの。侵略目的の異星人が大勢攻め込んできたりしたのもこの時期なんだ。」

「そんなことが…」

「人類も最初は戦後結成された自衛隊をもってして応戦したが、怪獣達は続々と現れ続けた。そこで作られたのがーーー」

 俺は映像を進める。竜ヶ森湖から現れる怪獣ベムラーが映し出された。すると、一機の機影がベムラー目がけて飛んでいく。後ろの主翼から放たれるミサイル。その映像を見た瑞鶴がついに気づく。

「こ、この戦闘機って…私がさっき飛ばした、ジェットビートル!?」

「ご名答。怪獣たちに対応するため、人類は特捜精鋭チーム、科学特捜隊を創設。そして、宇宙から人類の救世主がやってきたんだ。」

「救世主?」

「ああ、その名はーーーウルトラマン。」

「ウルトラマン…!?」

 食い入るように四人が見つめるモニターに、眩い光とともに、一体の赤と銀の巨人が現れた。

「これが、ウルトラマン…」

 勇猛果敢にベムラーに立ち向かうウルトラマン。終始戦いの主導権を握り、そして最後は青い球体になって逃げようとしたベムラーを、必殺技のスペシウム光線で倒した。

「すごいです…なんて強いのでしょう…」

 感嘆の声が赤城の口から漏れる。

「他にもたくさんのウルトラの戦士達が、この地球を訪れ、地球のために戦ってくれた。人類も、地球は我々自らの手で守るべき、という信念のもとに地球防衛軍を結成、その中の精鋭チームの戦闘機が、俺のじーさんがメカニックとしてメンテナンスしていたものであり…さっきの戦いで加賀たちが飛ばしたものでもあるんだ。それに、明石の使っていたビーム砲台のシルバーシャークGも、防衛チームの装備だったんだよ。」

「そうでしたか…」

「ああ。深海棲艦が現れ、自衛隊や他国の軍の連合艦隊が全滅した時、この戦闘機たちを復活させようという動きまであったほどだ。まあその前に、君たち艦娘が来てくれたけどな…。じーさんはメカニックで手に入れた設計図を、遺品として俺に残してくれた。俺の3台の愛車もな。それにじーさんのメカニックの後輩は今は大本営長官だし、その人に引っこ抜かれて海軍入って、そしてここにこられた。縁には感謝してもしきれないくらいだ。…しっかし、まさかここでこの戦闘機たちが日の目を見て、活躍するとはな…」

「ふふふ、提督、なんか嬉しそうですね…」

「そりゃ、まあな。じーさんの亡くなる時は、もう怪獣なんて現れなくなっていて、人間はみんな平和ボケしていた。でもじーさんは決して油断してはならないって、死ぬその時まで考えていた。それで、死ぬ間際に俺に、『今の平和もきっと、新たな侵略者によって壊される日が来るかもわからん。もしその時が来たら、遺品の中のアタッシュケースを使ってくれ』って言ったんだ。…皮肉かもしれんが、今考えると、じーさんの遺志を継げてるって思えるのさ。」

「…なんか素敵だなぁ…」

 …どうやら4人とも納得してくれたようだ。

「さて、俺の話はここまでだ。

 それと、4人には一応防衛チームの戦闘機のドキュメント映像と設計図のコピー渡すから、これからに備えて見といてくれな。ちょうど4人分用意するから。」

 すると、赤城がおずおずとこう言った。

「あの…提督、もう1人分いいですか?」

「?構わんが、誰の分だ?」

 赤城が返す。

「…鳳翔さんの分、なんです」




というわけで次は鳳翔さんです。

ちなみにウルトラシリーズはこの物語中ではほぼ全部同じ時空で展開されている、という設定にしてます。ご了承ください…

それではではではまた次回!
今回もありがとうございました!
感想、評価、お気に入りなどどしどしお待ちしております!
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