世界はきっと優しくて 作:たたた
春原に締め出しをくらってから、大浴場へ向かうわけだがいつもは短く感じる廊下が長く感じてしまう。朝のあの一件は学校にいる寝ていない時間で馬鹿みたいに何度も思い出してしまったせいで、余計に美佐枝さんに会うと意識してしまいそうで廊下を歩く速度も落ちてしまう。とは言っても目的地にはいずれ着いてしまうのだが……
「遅いわよ、紘太?」
「ごめん、ちょっと野暮用でさ」
「そ、とりあえず水抜きはやっておいたから浴槽の方お願いね」
いつもと変わらないような口調だったが、少し美佐枝さんの頬が紅く染まっていたのは、きっとそういうことだと思う。……つーか美佐枝さん何でブラウスで風呂掃除なんてしてるんですかね?
「あの〜美佐枝さん?」
「んー?あぁ、洗剤ならそこに置いてあるわよ」
「そうじゃなくってですね」
「何よ?人のことジロジロ見て……」
「いや〜俺としてはその役得っていうか眼福なんですけどね?」
「は?……!」
俺が言いたいことに気付いたのか顔を赤くし、その場にうずくまってしまう美佐枝さん。かわいい。
「気づいたんならもっと早く言いなさいよ!」
そう言いながらポカポカと胸を殴ってくる美佐枝さん、かわいい。けど若干痛い。
「悪かったって」
「絶対思ってないわよね?他に何か言うことは?」
「今日の美佐枝さんのブラはピンクってことでめっちゃかわいいと感じました!あと、フリフリ付いてるのめっちゃ良い!」
「紘〜太〜?」
あっ、これ死んだかもしれない、いや、死んだ。
「はぁ、私の不注意ってことでもあるしこれ以上は勘弁してあげる。それに紘太はその……私の彼氏だしね」
そう言いはにかんだ美佐枝さんは脳内に永久保存されることだろう。そう、女神は存在したのである。
「何で私に祈ってるのよ?」
「いや、女神様は本当に居たんだなって思って」
「…女神って誰がよ?」
「美佐枝さん」
言ったあとにとんでもない事を口走ってしまったことに気付いたが、時既に遅しだった。具体的には美佐枝さんの顔が真っ赤なりんごみたいになってた。キスしてみたら耳まで真っ赤になった。かわいい。
「美佐枝さん……」
「んっ……紘太ぁ……あっ……」
名残りを惜しむようにお互いゆっくりと唇を離す。俺と美佐枝さんの間に少しの間銀色の橋が出来たが、今はもう2人の繋がりは無くなってしまった。……きっとこのまま獣欲に溺れても美佐枝さんは受け止めてくれるだろう。そんな都合のいい考えが頭をよぎる。
「紘太ぁ……」
目をトロンとさせながらうわ言のように俺の名前を呼んでくる美佐枝さんと目を合わせる。
「紘太ぁ……キス、して?」
その後はお互いの理性が戻るまで、あるいは欲望を満たすまで大浴場から出ることは出来なかった。
なんだこれ
まぁぼちぼち書いていきたい
そして今話は数日して冷静になったら消しそう