ちょっと前まで暑かったのに‼︎
ていうか雨も多い‼︎
季節の変わり目➕傘持ってない時、雨が突然降ってくる=風邪
みなさんも気をつけましょう。
朝だ。
暖かい日差しの中、ベッドで寝ている。
はあ〜ずっと寝てたい。昼まで寝てたい。
「起きろ‼︎」
母さんの声。
布団で顔を隠す。
「いつまで寝てるの⁉︎早く起きなさい‼︎」、
布団を剥がされる。
渋々布団から起き上がる。
ふあ〜あ
むにゃむにゃ
まだ眠い。
一方、こちら七志君を救う為にこの家にやってきた神様。
ZZZ………
「起きなさ〜い‼︎」
「はっ‼︎」
起き上がるとそこには天照大御神がいらっしゃった。
「あ、天照大御神様⁉︎お、おはようございます。」
「おはようございます、じゃないわよ。今何時だと思ってるの⁉︎ずっと寝かせる為にあなたを葦原の中つ国に送ったわけじゃないのよ?」
「はい‼︎いますぐ起きて支度し…ZZZ………」
「起きなさ〜い‼︎」
「権平君、おはよう。」
「あ、神様、おはようございます。」
「朝は眠いね。」
「ハハハ………でもあなたは神様だからシャキッと朝起きられるでしょう?」
(ギク‼︎)「ま、まあね。ハ、ハハハ………」
「さ、朝飯朝飯。」
今日の朝飯は、パンとヨーグルトだ。
さ、まずヨーグルトを………
………(ポク)
………(ポク)
………(ポク)
!!!!!!!(チーン)
「いィィィィやャャャャャ!!」
「ど、どうした?」
「ヨ、ヨ、ヨーグルト………落とした………」
テーブルの下に三秒前まできちんとしたヨーグルトだったものがビチャッとなっている。(おまけにペットの犬がそれにたかっている)
は〜ついてないな、今日も。
僕はこの忙しい朝、テーブルの下をふく。
「こら、ペロ‼︎よるな‼︎」
「ワン‼︎」
いいな。犬は学校が無くて。
「ちょっといい?」
「何⁉︎神様?」
「もう八時前だよ。」
「いィィィィやャャャャャ‼︎」
自転車に乗って地下鉄の駅へ。
僕の通う男子校は地下鉄に乗っていく。
だから毎朝駅まで自転車に乗っていく。
家から駅まで坂ばかり。この道のりを自転車で行くのはかなりきつい。
ゼイゼイハアハア………
おまけに自転車のタイヤに空気が入ってない。
どんなに力入れても全く進まない。
ふんぬ〜‼︎
時間八時➕坂道➕自転車のタイヤ空気なし
学校間に合うわけないだろ‼︎
電車には何とか間に合った。
ふ〜、これでひと安心………
「た、助けて………」
僕はこの状況を見て唖然とした。
神様ともあろうお方が電車の扉に挟まっているのである。
しかも指だけ、とかじゃなく、全身。
「ど、どうしたらそうなったんです?」
「そ、そこのサラリーマンに押された。」
それにしても全身はならんだろ。
「ま、我々神たちは君のように神様が来てる人間以外の人間には見えんからな。駅員さんも分からなかったんだろ。」
いや問題そこじゃない。
は〜なんて疲れる朝だ。
何とか無事(?)に学校についた。
私立音古岳中学校。「おとこだけ」と読む。
前も後ろも右も左も上も下も男。
しかも隣にはさっき扉に挟まれた間抜けな神様。
なんか余計不幸になってないか?
(もちろん遅刻して先生にめっちゃ叱られたのは言うまでもない)
一時間目、数学。
二次方程式なるよくわからん数式に惑わされる。
先生が問題を黒板に書く。
「これ解いてくれる人は………」
僕わからんのであたらないように………神様お願いします。(隣にいるけど)
「七志、解いてみろ。」
ああ〜あたったよ。神様に祈りが通じず。(隣なのに)
案の定、解けず。神様‼︎(ちなみに神様は隣で熟睡。何しに下界来たんだ)
もうやだ。
結局、神様は一日中寝てた。
僕は下校中、思い切ってこう言った。
「あの、僕を助ける気がないなら帰ってください。」
神様は一瞬固まった。
「何を言うんだ、いきなり。」
「はっきり言って迷惑なんです。一日中隣でいびきうるさいし、僕を救う、て言ったって何にもしてないじゃないですか。」
今日もついてなかったから少しキツく言ってしまったかもしれない。
「………」
「もう、僕から離れてください!」
僕は吐くように話すと、すたすたと行ってしまった。
僕は怒っていた。
半信半疑だったとは言え、信じていた。
しかしそれは嘘っぱちだったのだ。
人間怒ると周りが見えないもので、僕は歩いていると人にぶつかってしまった。
「あ、すみません。」
顔を上げるとそこにはとんでもなく怖い人がそこにいた。
モヒカンでサングラスをかけ、腕に入れ墨をしている。さらに顔から足までいたるところに争いの痕であろう傷がある。身長はおそらく二メートルはあろうほどの巨漢。
「なんやガキ。勝手にぶつかってからに………」
その男がグシャリと笑った。
「この俺様にぶつかりおっていい度胸してんじゃねえか、ええ?」
男のサングラスが怪しく光る。
「てめぇなめとんのか?おい‼︎」
胸倉を掴まれる。そして体重五十キロほどの僕を片手で軽々と持ち上げた。
「金払え。そうすればげんこつ二十発で許したらぁ。」
「い、今金は持ってない……」
「あぁん?そんなこと言える身分か?キサマは⁉︎」
男は拳を振り上げた。
ヒィィィィ!!!!!!!もうおしまいだ。
いつものことだけどなんて僕はついてないんだ⁉︎
その時、僕と男の周辺に黒い雲が集まってきた。
その瞬間、一瞬光ったかと思うと雷が男に落ちてきた。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!
「ギャャャャャ‼︎」
男は倒れた。
「???」
僕は何が起こったか分からなかった。
くるりと振り返るとさっき別れたばかりの神様がドヤ顔で立っていた。
「あの雷はあなたが?」
「うむ。」
「この人死んでない?」
「安心せい、みねうちだ。」
雷にみねうちとかあんのか。
少し間をおいて神様は口を開いた。
「君の言う不幸はとってもしょうもない。」
ムカッ
「ただそういうしょうもない不幸が続くから今回のように本当にヤバイ不幸がきてもいつものことだとスルーしてしまう。」
「………」
「どうしたらそういう不幸を回避できるか考えずにただいつものことだとスルーしてたら今回みたいになるんだ。」
「………」
「君がどうしたらそういう不幸が回避できるかを考えられるようになるまで私は君のそばにいる。それでも良いか?」
僕は何も言えなかった。
自分は不幸だと考えたことはあってもどうしたらそれを回避できるかは考えたことなかった。
自分の何がいけなかったか考えたことがなかったのだ。
ただただいつも僕は運が悪いと嘆くだけで今後どうしたら良いか考えたこともなかった。
「またしばらく私は君のそばにいるからな。」
「………はい。」
当分、この奇怪なおっさんが僕のそばから離れることはなさそうだ。
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