信ずる者は救われる?   作:藤種沟

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テスト週間終わったぜ!イェーイ!

この解放感!ステキ!

(この解放感はテストの返却と共に終わりを告げる)


神様の世界の見学 その一

「起きなさ〜い‼︎」

 

朝から母さんが叫ぶ。

 

「あとちょっと!…………ZZZZ…………」

 

「こ〜ら〜‼︎」

 

母さんが布団を剥がす。

しかしそれを僕は素早く取り戻す。

 

「もう‼︎遅刻しても知らないからね‼︎」

 

僕はまた深い眠りについてしまった。

 

 

 

 

 

すると…………

 

「パンパカパーン‼︎天照大御神様のおな〜り〜‼︎」

 

とどこからともなく声がして、ふと見ると一柱の女神がそこに立っていた。もしかして天照大御神様?何しにここへ?

 

「どうです?調子は?」

 

調子?何のことだろう?

僕が分からない、という顔をすると、

 

「あなたのもとに神様が来たでしょう?」

 

と天照大御神様はおっしゃった。

 

「あ、あのちょっとどんくさくて、グダグダしているあの人ですか?」

 

「そうそう、あのふぬけた間抜けヅラ。」

 

お、おう…………天照大御神様もはっきりと言うなあ。

 

「で?調子はどうなの?ちゃんと救ってもらってる?あたしも不安になってね、あの人神様のなかでもおっちょこちょいな方だから。」

 

やっぱりね。

 

「う〜ん…………まあ救ってもらったことは…………あの不良にからまれた時と、麻呂をチーターから救ってもらったのだけかな…………まあ、原因が奴…神様だからなぁ…………」

 

「ま、あたしも時々あなたたちのこと見てたけどひどかったもんね。」

 

「…………」

 

否定できないことが悲しい。

 

「ま、それはそれで置いといて、」

 

置いとかないでほしいな…………結構重要なことだと思うけど…………(そもそもこの小説のタイトルが「信ずる者は救われる⁉︎」だぞ‼︎救われてないとタイトルが嘘になっちまう‼︎)

 

しかし天照大御神様でも心は読めないらしい。

僕がブツクサ思ってるのに気にも止めず話し続ける。

 

「いや〜もう最近雨続きでどうもね〜洗濯物が…………」

 

あ、太陽神でらしたっけ。ていうか洗濯とかすんのか。

 

「でまあ天気の話はどうでもいいけど…ああそうだ、こないだおにぎり食べたら中身がなんと靴の紐‼︎全く誰が食べると思っておにぎり作ってるんだか…あたしは仮にも高天原のトップ…………ベラベラ…………」

 

天照大御神様は世間話をしに僕のところに来たんだろうか。

 

「他にもさ、ベラベラ…………」

 

延々と天照大御神様の長話が続く。

 

 

 

 

〜30分後〜

 

「まあ、もうこんな時間‼︎早く要件を伝えなきゃ‼︎」

 

神様というのは皆こんななのか?大丈夫か日本?

 

「今度出雲大社で神様の会合があるんだけどね、あなたも特別に見学させてあげたいんだけどどうかな?」

 

え?神様の会合?そこに人間の僕?いやいや、なんか気まずいわ〜。

 

「大丈夫?大丈夫よね?よし決まり‼︎絶対来てね‼︎天照大御神様の命令よ‼︎じゃあね‼︎」

 

天照大御神様がそういうと、目が覚めた。

ふう〜、夢か…………

 

ってちょっと待てよ…………

 

朝、起こされて二度寝したんだよね…………確か天照大御神様が30分間喋ってたから…………

 

…………

 

「ち、こ、く、だぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

今日も今日とで羅太郎と麻呂の相手して、先生にボコボコにやられて部活やって帰るという、まあごく普通の一日だった。

 

「ただいま…………」

 

そういって自分の部屋に行くと、神様が荷物をまとめていた。どこかに旅行に行くのだろうか。

そういえば今日神様学校に来なかったし…………

 

「あ、おかえり。今私ちょっと忙しくてね。だから学校にもついていけなかったんだよ。」

 

あ、だからいつも通りに過ごせたのね。

 

「ちょっと出雲大社で神様の会合があるからね、私も行かないと…………」

 

出雲大社で会合?そういやなんか夢で天照大御神様がそんなこと言ってたっけ。

 

「そうそう、天照大御神様に君も連れてくように言われたんだ。今朝夢で言われたんだった‼︎」

 

そんなこともなんか言われたような…………

 

「え?僕も天照大御神様に夢で言われたよ。」

 

というと神様は、

 

「何と⁉︎ならば話は早い‼︎早速閻魔大王様のところに行こう‼︎」

 

と叫んだ。閻魔大王か…………

は?閻魔大王?

 

「さあ、行こう‼︎」

 

そう神様が叫ぶと、神様の全身が光に包まれ、僕は思わず目を閉じた。

 

「ちょ、ま、‼︎」

 

目を開けると、もうそこは僕の家ではなかった。

 

「な、ここどこ⁉︎」

 

「ここは閻魔大王様のところ、いわゆる冥土さ。人間の君が神様の世界に行くことの許可を閻魔大王様に頂くんだ。」

 

へ〜、天照大御神様が来いと言えばそのまま行けるんじゃないの。

…………め、冥土⁉︎ちょっと待て‼︎てことはあの世ってことじゃねえか‼︎僕はもしや死んだのか?

 

「ちょっと‼︎まさか僕冥土にいるってことは死んだんじゃ…………」

 

「バカ言うんじゃない。そしたら私だって死んだことになっちまうよ。神様の特別な力があれば冥土とこの世を自由に行き来するとこができるのさ。」

 

ふ〜ん…………腐っても神様なのね。

全く驚ろかしやがってからに。

 

「出雲大社はその証明がないといけないの?」

 

「いや、普通に参拝するだけなら何のことはない。ただ神様の会合を見学するとなれば別だ。」

 

そんな話をしながら僕と神様は歩く。

見ると何やら裁判所みたいなところである。裁判のようなものをやっているのが分かる。

もしかして閻魔大王様は今死人を裁いているのでは…………

この神様、ずうずうしいから相手の都合も考えずにここに来たんじゃ…………

 

「ねぇ神様、今閻魔大王様忙しいんじゃ…………」

 

「ああ、さっきの裁判は閻魔大王様の受け持ちではない。冥土ではな、死者は7回裁判を受ける。あの裁判はちょうど3回目だ。閻魔大王様は5回目の裁判の担当をしてらっしゃる。

閻魔大王様が裁判してる時に来たりはしないよ。そんなに私ばかじゃないからね。」

 

「ふ〜ん…………」

 

今までそこまでバカだと思ってた。

 

 

 

 

裁判が終わって地獄に行ったり、浄土に行ったり、また生まれ変わる魂たちとすれ違いながら歩いて行くと、いつの間にか閻魔大王様のところについた。

大きな扉が、僕たちを待ち受けていた。

 

「失礼します。」

 

「おう、入れ。」

 

閻魔大王様の低い声を聞いて、扉を開けると、髭をもじゃもじゃに生やし、大きな冠を被った、鬼のような巨人がそこにいた。

 

「閻魔大王様、久しぶりでございます。」

 

なんか珍しく神様が丁寧に挨拶している。

 

「おう、今日はなんかようがあるのか?」

 

閻魔大王様の声はとてつもなく大きく、吹き飛ばされそうだ。

 

「はい、天照大御神様がこの者を八百万の神々の会合の見学させたいと仰せになりまして、閻魔大王様に許可を頂きに参ったのです。」

 

普段のバカやってる神様からは考えられないほど丁寧な言葉だ。やはり腐っても神様なんだな。

 

「ほう、天道(神々の世界。輪廻の一つ)の見学か…………天照大御神が統治するところは…高天原か…とすると高天原の見学か?」

 

「いえ、今回の見学は出雲大社の会合にございます。」

 

「ああ、そうか。まあ天照大御神が良いと言うのなら別に行っても構わんぞ。許可証を発行しよう。」

 

「ありがとうございます。」

 

神様が深々と一礼をしたので、僕もあわてて閻魔大王様に向かって礼をした。頭を上げると閻魔大王様がその大きく、ギョロリとした目をこっちに向けてきたので、あわてて目をそらした。

 

しかし割とあっさりと許可が下りたな…………怖い顔してるけど割と良い人(?)かもしれない。

 

 

 

 

 

 

家に帰ると、神様が一冊のマニュアルを手渡してきた。

 

「ここに神様の会合の見学の注意が書いてある。よく読んどけ。くれぐれも失礼の無いようにな。日本中から神様が集まるから。じゃ、おやすみ。」

 

そう言うと神様は神棚にいってすぐいびきをかいて寝てしまった。

 

 

僕はマニュアルを見ようと思ったが部活終わってすぐに冥土に連れてかれたので疲れてしまった。

僕はそのまま深い眠りについてしまった。

 

 

 

 




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