魔法科高校の変わり者   作:四葉夜々

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身体が縮んでいた!

「言い訳を聞きましょうか…」

 

 忘却の川の支配者(レテ・ミストレス)司波深夜、旧姓四葉深夜は現役時代と遜色ない威圧感を目の前の少年に放つ。

 穂波はオロオロと少年と先程撫で回していた小さくなった主を見る、真夜は小さくなった姉を抱きしめ堪能した後、面白そうに2人を見ている。

 

「健康だった頃に戻せば生き長らえるんじゃね?と思ってやったらやりすぎちった☆」

「死ねえ!」

 

 テヘペロと舌を出す羊に向かって真夜は枕を投げつける。が、羊が達也の自己修復のように自動的に発動するように設定した反射膜に当たった枕は深夜の顔に当たった。

 

「きゃん!?」

 

 可愛らしい声を出す深夜。大人の状態ならともかく子供の、しかも少女の体では枕の衝撃に耐えられなかったのかボスッ、と倒れる。

 

「…………取り敢えず、方法を聞きましょうか」

「無かったことにした」

「無かったことにしましたね」

「無かったことにしたわね」

「うるさいうるさいうるさい!」

 

 指摘され恥ずかしかったのか顔を赤くして憤る深夜。これが本当に42歳だと信じる者はどれだけいるか………。

 

「まあ方法は簡単。タッツーと同じ分解魔法でみーちゃんを分解してイデアを読み取り多分健康体だった頃はこの辺だろと当たりをつけて再成で上書きした」

「………待ってください。ならアナタには奥様が体験した30年の負荷が一瞬でかかるはずでは」

「そこは裏技……この俺オリジナルCAD記録媒体(メモリーカード)にその情報を保存したんだ。情報はこっちなんで俺は負荷を受けない」

「それを使えば今よりは成長出来るのね、私が健康だった年齢は……」

「興味ねーっす」

 

 羊はそう言って記録媒体(メモリーカード)を中の情報ごと無かったことにした。

 

「今すぐ成長する魔法を作りなさい!」

「ムリムリ、若返りは既に存在した情報を復元するだけで成長は別だもん………まあ成長する薬なら作ったけど五分だけだし」

 

 そんな薬まで作ってるのかよ。ある意味そっちの方が魔法じゃないか……。

 

「一口飲むとあら不思議」

 

 そう言ってどこから取り出した瓶の中身を飲み込むと羊が一気に成長した。が、力なくうなだれている。

 

「体力を、超……消費して成長出来……る……」

 

 ぜーぜーと肩で息をする羊。何とか立ち上がりその容姿を見た女性3人はそのまま固まる。愛はないとは言え夫がいるはずの深夜でさえ思わずみとれる程の美青年がそこにいた。

 

「斎藤羊、40代verだ!」

「アナタも十分若作りジジイじゃねえか!」

 

 どうみても高校生ほどにしか見えない容姿で40代と宣言した羊に嘗て若作りババアと呼ばれた真夜は流星群を放つがボフン!と音が鳴り羊が元の年齢に戻り顔に向かっていた星は空を貫いた。

 

「だいたい何が気に入らないんだ!若い肉体は女の夢だろ!?」

「限度があるわよ!18歳でも十分に健康体だったのよ!」

 

 なのに12歳だ。

 

「……いやもう、そこは良いわ……私のためにやってくれたことだしね。でも、四葉深夜はもう、殺しましょう」

「ん?」

「死んだことにすると言うこと?」

 

 四葉は恐れられてこそいるが、狙われている事に変わりはない。傲慢にも自身の力が四葉を上回っていると考えた者達が何時来ても可笑しくないのだ。そのもっともたる理由が精神干渉魔法だろう。

 特にそれに世界の誰よりも特化した真夜が死んだとなれば、まあ狙われる確率はほんの少し減るだろう。少しだが………。

 

「まあ今はともかく十年後なんかは解らないし、私も姉さんの意見に賛成よ」

「では情報はどの程度広めますか?」

 

 そして早速世間的に死んだことにする準備を始める一同。さすが、闇に生きる一族。ゲーム?映画?撫でる?知らない子達ですね。

 

「葉山さんと………ここにいる4人よ……良いかしら姉さん」

「………私のしてきたことを考えれば、あの子達の親じゃなくなるなんて甘い罰よ」

「じゃあ名前は司馬深夜(しばしんや)にするか?考えるの面倒だし」

「変に変えるよりあからさまの方が逆にバレないでしょうし、良いと思います」

 

 そもそも年齢が変わる時点でバレないと思うけど………。

 

「……そうね、なら姉さんは当主候補の一人として、穂波さんは姉さんのガーディアンを継続」

「ま、四葉にいる者として権力も持てるし妥当な采配ね」

「よーちゃん、私も若返らせられる?って、やめた方が良いわよね……さすがに私を死んだことに出来ないし」

「子を作れるからだにするならレイプされたことを無かったことにすれば、でも相手いんの?今40代だろ……」

 

 ピキリと真夜の額に青筋が浮かぶ。

 

「20代まで若返らせた後私の最悪の初体験を無かったことにしなさい」

「イエス・マム!」

 

 

 

「あ、そうそう。よーちゃんには第一高校に入ってもらうから今日から達也さんに筆記をみっちり教えてもらいなさい♪容赦するなって伝えておいたから」

「え?」

 




真夜「ついでに姉さんも第一高校に通ってね♡」
深夜「(゚Д゚)」
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