魔法科高校の変わり者 作:四葉夜々
アンジェリーナ・クドウ・シールズは、上司から下された極秘任務を行うためパソコンを起動する。
自宅で………そう、自宅でだ。何故ならこれは、ハッキングされても困るのは彼女だけなのだから………。
ふと、上司の命令を思い出す。
『これは君にしか出来ない任務だ……とあるネットゲームの重課金プレイヤーがいるギルドなのだが、彼等は《フォース・リーフ》、四葉と名乗っている。確かめてきてくれまいか……あ、あとレアアイテム貰えそうだったら貰って私にくれ……後半はついでだからな、ついでなんだ、本当だぞ?前半が本題だからな……』
「ネトゲ、初めてだけど………頑張らなきゃ!」
ちなみに上司が彼女に頼んだ理由は、チョロそ──若いからゲームに興味があるだろう。仕事の一巻で、少し遊ばせてやろうと思ったからだ。
フォース・リーフに新たなメンバーディープ・ナイトが加わり初の都市部。かなりのプレイヤーが街を歩き回っていた。
「結構プレイヤーが多いのね」
「そりゃあね、なにせ世界中から参加者がいるし……」
「今日はこの世界の情報屋に呼ばれましてね、何でも頼みたい依頼があるとか」
リーフの言葉にネオは面倒くさそうな雰囲気を出す。
ネトゲでは情報が大きく役に立つ。公式発表がされていない情報なら尚更……しかし、彼は事ある事にネオのアバターを勝手に撮影するのだ。
「うむ。来たか……」
さっそくカシャリと音が鳴る。撮影された………。
「今日の情報は特注品だ……一週間後、アカミック火山にエンシェント・ドラゴンが現れるらしい」
「なに!?エンシェント・ドラゴン……無色か?」
「無色だ………」
エンシェント・ドラゴンには、エンシェント・レッド・ドラゴンを始め様々な色が付く名の種類がいて、高ランクアイテムの素材になる。が、属性は色によって異なる。
しかし、無色のエンシェント・ドラゴンは『○○の粉末』と言うアイテムと掛け合わせる事で属性を変えられる。どころか虹の粉末と掛け合わせると全属性に精通したSS級アイテムになるのだ。
「その情報の独占料は?」
「知り合いがネトゲを初めてね、世話をお願いしたい」
と、情報屋の言葉に4人は顔を見合わせプライベートチャンネルで会話する。
「どうします、奥様方……」
「別に良いんじゃないかしら、フォース・リーフなんて名乗ってるけどこっちで家の話しはしないし」
「4人って制限もないしな」
「フォース・リーフ五枚目の葉!これはこれで素敵な響き!」
否定する理由もなくなった。と、言うわけで受け入れることにする。
「交渉成立だ」
「わかった……おい、来なさい……」
情報屋が呼ぶと少女型のアバターが走ってくる。途中何度かぶつかっている所を見るに、ネトゲ自体初なのだろう。
「姉さんを思い出すわ」
「あそこまでぶつかってないわよ……」
「お前が情報屋の言ってた新規プレイヤーか……俺はシープ、歓迎するぜ」
「ある……あり……ありとがう……」
シープが握手のコマンドを入力するが少女はやり方が解らないのか奇妙な動作を繰り返し、しばらくしてようやく握手する。
「なに…する、良い?……初めてで、知らない……教えて?」
「おう、一週間……いや、占領考えると5日か……5日間たっぷり鍛えてやるよ。で、お前の名前は?」
「…………シリウス」