魔法科高校の変わり者 作:四葉夜々
最近リーナの様子が可笑しい。
ミカエラ・ホンゴウ、相性ミアからの言葉に首を傾げた者は少なくない。曰く、人付き合いが減った、曰く、自室で誰かと電話している。
まさか、男か?と、ミアはとうとう確かめてみることにした。
「あ、あの……」
「ん?どうしたの?」
「最近リーナに彼氏が出来たって噂があるんだけど……」
「ふぇ?」
彼氏、と言う単語にリーナはボッと赤くなった。なる程、彼氏ではないが少なからず好意を寄せている男性がいるようだ。
「ち、ちち、違うわよ!シープはネット、ネトゲの知り合い!」
「私はそのシープさんだと一言も言ってませんけど?……………え?ネトゲ?」
話を聞くと、あの四葉家に関係あるかも知れないギルドに接触する無期限任務を言い渡されたらしい。ついでにレアアイテムを貰えたら上司に渡せとか。
いやこれ後半が本命だろ。何処の世界にネトゲやる魔王がいるんだ。仮に、億分の一の可能性でいたとしてもだったら諜報部にやらせればいい。おそらく一番チョロ………素直なリーナに頼んだのだろう。
「それで、シープさんに惚れたと……?」
「だ、だから惚れたんじゃ無いってば………その、解らないこと優しく教えてくれるし強敵をさりげなく近づけないようにしてくれて、頼りがいあるなあ~とは思うけど」
「いやそれゲームの中ですよね?」
チラリとシープと言うアバターを見る。中肉中背だが所詮はアバター、現実じゃ眼鏡かけたデブか根暗かも知れない。
「ゲームの中でもシープは格好いいの!」
駄目だ此奴、完全にハマってる。いやまあ、大丈夫だろう。リーナは現実では美少女だがネトゲ越しに見ればもう完全にネット中毒者だ。向こうが好意を寄せるとは思えない…。
「………あ」
「?」
不意にリーナが操作する手を止めた。なにやらメッセージを見ているようだ……。そして、ギギギと固い動きで振り返る。
「……ミ、ミア……私、プロポーズされちゃった………」
少し遡り日本。
「ん?なんだこれ、既婚者限定クエスト……へえ、結構レアアイテムじゃん。おーい、みーちゃん!って、そうだ……ほなみんと買い物に言ってた……まーちゃんは、ログインしてないか……お?シリウスいんじゃん。婚約にはレベル関係ないし、頼んでみるか」
羊はそう言ってシリウスに婚約申請を送る。と、数秒後にメッセージが返ってきた。
『良いの?私で良いの?本当に?』
「………………」
何だろう、ものすごい悪寒がする。はやまったかも知れない。ネット越しじゃ相手の好意を感じにくいがこのメールを見るにシリウスは羊に好意を寄せているか或いは現実じゃいき遅れなのだろう。
まあ本人は外国に住んでるみたいだしオマケに魔法師と言っていた。会うこともないだろうと『いいよ』とメールを送っておいた。
「ふ、ふへ……ふへへへ」
「うわぁ……」