なんでもありな人間も問題児と共に異世界にくるそうですよ? 作:ゆっくりキリト
「……ん、…此処は……」
青年がいたのは白い空間だった。何処までも白かった。上も、下も、右も、左も、最早自分が立っているのか寝転んでいるのかすらも判らないほど白かった。
当然、青年は困惑する。
―――――何故、自分は此処にいるのか。
―――――何故、
―――――何故、
―――――何故、何故、何故、何故、何故――――――――――
―――――此処に来る前までの事を自分は覚えていないのか。
ふと、何かの気配がした。青年は気配がした方へ振り向いた。
其処には、机と椅子があった。何故、其処に椅子があるのか青年にはわからなかった。だが、自分はその椅子に座らなければならないと思った。其処に座るのが当たり前と思っていた。
青年が椅子に座ると、一枚の紙が現れた。その紙には
『転生の間にようこそ』
と書かれていた。
その文字を読んだ瞬間、青年は直感的に理解した。
―――――ああ、自分は死んだんだ。
青年は納得した。自分の記憶は無いのにその他の知識はあるという事に。
青年が思案に暮れていると、紙に書いてある文字が変化していった。
『欲しい〔力〕を記入してください』
―――――力?どういうことだ?
青年は考えた。考えてこの紙に書かれている文章の意図を察した。そして思った。
―――――どうせなら無双してやろう。
しかし、唐突に〔力〕といわれてもすぐには思い付かない。
しばらく青年は考えた。そして、記入欄に〔力〕を十三個書いた。
『
《永遠》
《始原》
《創世》
《五帝》
《無限の剣製》
《無尽蔵の魔力精製炉(名前は「エターナルサイクラー」で)》
《全身の神経を隅々まで魔力回路に》
《全て遠き理想郷》
《サーヴァントにアルトリア(セイバー)を》
《成長の限界を無くす》
《基本スペックがEXクラス》
《無限倉庫》
《モンスターハンターの全てのモンスター(モンスターは、ポケモンのモンスターボールに入る仕様)》
』
書き終わると文字が変わり、次の文章が現れた。
『受理しました。それでは、よい人生を』
読み終わると同時に体が光に包まれた。そして、青年は真っ白な空間から姿を消した。
次に青年が目を覚ました時には、青年はベッドに寝かされていた。
何の変哲も無い、殺風景な部屋だった。どうやら、此処はアパートらしい。
「……知らない天井だ…」
某決戦兵器のパイロットのような事を言いながら、青年は起き出した。
周りを見渡すと、勉強机のような物の上に一つの手紙と通帳が置いてあった。
青年は手紙を空け、中身を読んでいく。
『転生成功おめでとうございます。これから貴方は「四季咲 死鬼」として、第二の人生を生きてもらいます。手元の通帳には、五百万円を振り込んでおきました。どうか、貴方の人生に幸あらん事を。ちなみに、この手紙を読んで数秒後に魔方陣が展開され、セイバー『アルトリア・ペンドラゴン』が召喚されます』
読み終えると、手紙に書いてあるように目の前に魔方陣が展開され、一瞬の閃光の後、目を開けると、
「問おう。貴方が私のマスターか」
凛とした輝きを放つ騎士王がいた。
こうして、一人の規格外が誕生し、運命の歯車が廻りだしたのである。