人は去り、また来る   作:スープレックス

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うん。いやまあその。今更ながらこの「実況の掛け合いを地の文にする」手法、色々とキツい……
ともあれ、実況風の書き方はこの回で最後になります。

読みにくい?俺もそう思ってたんだ!奇遇だね!(白目)
次回からはまた普通の書き方に戻るから許してクレメンス……


チキチキ登頂百番勝負!後編

【round6】

 

試合もいよいよ終盤だいや終盤にしろ!書ききれ作者!この展開なげーよ!

 

ーージェーケーさんは一体誰と話しているんですかね。

 

なんでもありません!さあ夜も更けてまいりました、頂上まであとわずか!ネズミ選手山すそを回って頂上へと続く大通りに出てきました。

 

ーーここから先はある程度舗装された道ですから、少なくとも獣道に入ることはないでしょう。おや、途中に誰かいるみたいですね。

 

「よく来たなピョン!ここから頂上までレース勝負だピョン!」

 

ーーあれはウサギ獣人のラビ吉君ですね。あの語尾マジでヤバいから止めろってみんなで言ってるんですけど……

 

無駄に大柄なのも相まって最高にキモいですね。後で改めて注意してあげてください。さあ頂上に続く最後の試練はどうやらレースのようです。ネズミ選手あらかじめ用意された馬に乗ります。おや、今回は他にも選手がいるようですね。

 

ーーネズミ選手はその中で一位にならないといけませんね。なかなか大変だと思います。乗馬の経験はどうやらあるようですね。うまく手綱を使ってなだめてます。

 

「どうどう……よしよし、少し大人しいが悪くない」

 

うまいもんですねえ。ただ今回は乗り物に乗ってのレースですから、ネズミ選手は自慢の身体能力が制限されることになりますね。圧倒的な戦力差にはならない勝負になりそうです。対するラビ吉選手は……ファッ!?デカい!まるで馬車みたいな大きさのイノシシに乗っています!これはズルでは!?いくら馬が早くとも体格差がありすぎます!

 

「僕はこのイノコちゃんに乗るピョン!乗る動物が与えられるだけ感謝しろピョン!」

「俺あ乗るより自分で走った方がずっと早いんだが……だあくしょい!」

 

ーーネズミ選手なんか大変な事呟いてますね……

 

馬より足早い人ってギルド治安部の実力者でもなかなかいないですよ……あぁでもルマッカのホーキンス氏がいたかな。しかし、ネズミ選手先程の対決からくしゃみが多いですね。少し風邪気味なのかも知れません。

 

ーー季節の変わり目でまだ夜は冷えるってのに川ん中に入ったりするから……あ、馬上でも懐紙使ってますし鼻も出てるっぽい。

 

対決に支障が出なければいいんですがね。さあ選手がスタートラインに出揃いましたご紹介しましょう。馬に乗るネズミ選手をはじめ、大猪に乗るラビ吉選手、その横で犬ぞりに乗っているのは猿獣人のエテ吉選手。おや、その隣の人は黒いローブで全身覆われていて誰なのか分かりませんね。こちらも馬で参戦する模様。最後は牛車に乗っているウッシー牛助選手。レースに牛車って。

 

ーー最後とだけあって色んな人がいますねえ。つーかあの黒い人誰だろう……

 

「ファイッ!」

 

さあ始まりました最終戦、真っ先に先頭に踊り出たのはなんとウッシー選手!伸びる伸びる次点のラビ吉選手を大きく振り切ってトップを独走!牛車ってあんな早い乗り物でしたっけ!?

 

「行くぜ相棒!このまま頂上まで突っ走れ!」

「ブモー!」

 

先頭を行くのは牛助選手、それに続いてラビ吉選手、ネズミ選手、エテ吉選手!ローブの人はその後ろで様子見か!おや、早速エテ吉選手に不穏な動き!そりの中から先を布で丸めた矢と弓を取り出したァ!

 

「ヒャッホー!踊れ踊れーッ!」

 

手綱を足で巧みに操りながら矢を射まくる!

 

ーーもう自然に妨害するようになってきましたね……

 

いや、しかし当たってません!次々に矢をつがえて射まくってはいますが全部明後日の方向へ飛んでます!

 

ーーこのヘタクソ!

 

「あ、あたんねえ〜〜ッ!クソ!クソ!どうして!?どうしてなの!?」

「ワンワン!ワンワン!」

「ワンワン!」

「何!?日頃やらない事を今突然やってもしょうがない!?確かに!」

 

なんか会話してますね。獣人だから言葉が通じてるんでしょうか。

 

ーーいえいえ、そんなことはありません。ジェーケーさん御存知無いみたいなので解説しますけど、獣人と普通の動物で言葉が分かるなんて事はありません。同じ種でも然りです。獣人は見た目と身体的な特徴が少し違うだけで、あんまり人間とは変わらないですよ。

 

そうなんですね。いえ失礼、獣人やオーク種みたいな亜人種の方々とはなかなか関わる機会がないもので。それにまだ亜人種の迫害事件なんかも珍しくないですし……

 

ーー純血種の方々も逆にナイーブになってるところではあるんですね。なかなか難しい問題です。

 

あ、という事はエテ吉選手はただ単にコミュニケーションできてる気になっているだけということでよろしいのでしょうか。

 

ーーまあそういう事になりますね……

 

えぇ……さあレースに戻りましょう。エテ吉選手の猿知恵むなしく順位に変動はありません。ここまではなだらかな坂道が続いていましたが、ここで最初のカーブに差し掛かります。先頭を走るのはウッシー選手、猛スピードでカーブに突撃していきます!大丈夫か!?

 

ーー外側のコースから大きく曲線を描くことでスピードを落とさずに行きたいですね。

 

「相棒!曲がれるか相棒!」

「ブモー!」

「曲がれるのか相棒!少しスピードを」

「ブモー!」

「相棒ォォォォ!」

 

ーーコミュニケーションどころか意向が伝わってない!

 

相棒とは果たして何だったのか!カーブを曲がれずそのままコースアウトしていきます!他の選手はその間にウッシー選手を追い越していく!

 

ーー独りよがりな片想いでしたね……

 

 

 

 

 

 

「給水所でーす、給水所でーす」

 

おや、あれは先程敗れたワニ隊長。カーブを抜けた先でどうやら選手に水を配っている模様です。

 

ーー釣竿に水の入った皮袋をぶら下げて選手に配ろうとしてます。流石隊長気が利くなあ。しかしなんでわざわざ給水なんだろう。

 

通り過ぎる選手達が次々に皮袋を受け取ります!

 

「隊長!いただくピョン!」

「はい!ラビ吉君その語尾絶対気色悪いからやめなってー!」

「そんな事ないピョン!」

 

あ、やっぱり言われてますね。

 

ーー個性に飢えてるという噂も聞いてるんですが、なんでよりによってあんなんなんですかね……

 

さあ全員に皮袋が渡りましたかね。皆走りながら給水していきますが、

 

「がっ!ゲホッ、ゲホッ……んだこりゃあ!辛え!」

 

あら!なんとネズミ選手の水だけ何か仕込まれていた模様!

 

ーーあれ、もしかして辛いって行ってますし辛味とか入れたんじゃないですかね。

 

そのようです!ネズミ選手が悶える光景をワニ隊長後ろからいい笑顔で見つめています!

 

ーー超悪い顔してますね。先程の報復って感じですかね、ちっちゃいなあ。

 

「てめえ!」

 

おおっとネズミ選手辛味入りの皮袋をワニ隊長へ投擲だ、あれ!?しかし直線上にはエテ吉選手!顔にジャストミートだァ!

 

「あべしっ!」

 

手綱のコントロールが乱れる!エテ吉選手悶絶していますが……なんとか持ち直した模様です。

 

ーーただでさえ赤い顔がさらに真っ赤に!血管切れるんじゃないですかあれ。

 

いや、切れたのは血管ではなくエテ吉選手みたいです!

 

「モキー!もう絶対絶対許さんばい!」

「ワンワン!」

「ワンワン!ワンワン!」

「そうだよなあ、めちゃ許さんよなぁぁーーッ!」

 

ーーあっ、エテ吉君そりからなんか出しましたね。

 

「これでも喰らえファイアー!」

 

あ、あれはロケット花火!エテ吉選手ロケット花火をネズミ選手へ向けて次々とぶっぱなす!ネズミ選手、それとさらに前を走るラビ吉選手の乗る大猪と馬が驚いて蛇行し始めました!

 

「ファッ!?エテ吉君落ち着いてピョン!コントロールが!」

「くっ……!」

 

ーーこれはまずいですよ!二人とも勝負云々以前に転倒する危険が……!

 

「くっ、面倒だ!」

 

おおっとここでネズミ選手転倒!馬から転げ落ちました!痛そう!

 

ーーいや待ってください、あれわざと落ちてますよ!わざと落ちて、エテ吉君のそりに飛び乗ったァ!

 

ええ!?あの体制からジャンプできるもんなんですか!?ネズミ選手エテ吉選手へゲンコツ一発!再び悶絶するエテ吉選手の襟をふん捕まえて後方……あっ、ワニ隊長!ワニ隊長へ向かって一直線にぶん投げたー!

 

ーー僕人が真横に飛ぶの初めてみました!やられたら絶対やり返すマーン!

 

「ホゲーッ!」「あいたー!」

 

その間ネズミ選手はコントロールを失った犬ぞりから素早く飛んで、走っていた馬に乗り移ったァ!彼はひょっとしてサーカス団員か何かですかね!?

 

ーー熊で鼠でピエロとか設定盛り過ぎィ!

 

ともあれ試合に戻りましょう。ラビ吉選手ネズミ選手のデッドヒート!ローブの人物は二人の後方に張り付いています。

 

ーー彼は一体何者なんですかね。背丈はそこまで大きくないですけど……

 

「くそう!なかなか引き離せないピョン!意外にやるピョン!」

 

ネズミ選手やりますねえ。この勝負ラビ吉選手の圧勝かと思いきやなだめておだててうまいこと走らせています。

 

「こら!早く走るピョンこのブタ野郎!」

「フゴフゴ……」

 

ラビ吉選手必死で大猪を煽りますが、なかなか速度が上がりません。

 

「かくなる上はこの『胸がドキドキ(物理的に)ニンジンエキス』でドーピングするしかないピョン!それ口開けろ、直々に飲ま飲まイェイしてやるピョン」

 

なにやらラビ吉選手、おどろおどろしい色の飲み物を大猪に飲ませてますね。

 

ーーあ、あれは!

 

知っているのか雷電!

 

ーー誰ですか!いやあれはラビ吉選手が趣味で作ったニンジンエキスですよ!動物のキモとかニンニクが偶然絶妙に配合されていて、色々と元気になる薬です!

 

勃つようになるんですね!?

 

ーージェーケーさん直球過ぎやしませんかね……

 

「フゴーッ!!」

 

大猪のスピードがグンと上がりました、ジリジリとネズミ選手が離されていきます!なんとか最終カーブで距離を詰めておかないとマズいですね。さあその最終カーブが見えてまいりました!ここを過ぎれば後は頂上へ直線が続きます!カーブには……やはり獣人チームの刺客がいるようです!

 

ーーあれはジラフ三郎君ですね!焼き魚をムシャムシャしてます、あれさっき釣ったやつですね。

 

もう片手には釣竿です!やはり何かしら仕掛けて来ると見て間違いないでしょう。頂上前最後の試合とだけあって獣人勢揃いですね。

 

「ファー!ジラフくーん!ジラフ君のサポートさえあれば一気に引き離す事ができるピョン!さあ後ろの彼にその釣竿で重い一撃をぉ!」

 

「と、思うじゃん?」

 

ーーな、なんですと!?

 

ジラフ選手、釣竿に何か本らしきモノをぶら下げました!あれは何の本なのか?

 

「フゴゴゴゴゴ!ブヒィー!」

 

ーーあれ!?ラビ吉君の大猪の様子がおかしいですね!一体何をぶら下げているんでしょうか!

 

んん〜……?あれは……!あれは動物の本?メスイノシシがあられもない姿で描かれた本です!

 

ーーそうか!大猪発情してるんですねあれは!さっきのニンジンエキスで精力が上がった大猪が発情しています!なんてもん見せんだ!

 

「グエエ制御が!制御がきかないピョーン!」

 

エロ本に誘導された大猪そのままカーブ先の崖に突っ込んだー!ラビ吉選手コースアウトです!仲間割れなのか!?

 

「ネズミさん頑張って〜」

 

ーージラフ君はネズミ選手の味方をしましたね!なんでや!

 

わ、分かりません!残ったのは先頭のネズミ選手、あとは後方に張り付いているローブ姿の謎の人物ですが……おおっ、ここでローブ姿の選手が急にスピードを出し始めました!カーブを内側に攻めてネズミ選手を抜き去るつもりか!?どんどんスピードが上がります、一気に横に並びました!早い!

 

ーーネズミ選手油断しましたね。最大の敵だったラビ吉君が脱落して少し気持ちに緩みが出たみたいです。

 

並走しながらカーブに突入します!内側を攻めるのはローブ姿の選手!

 

「ハーッハッハッハー!そーら!」

「ぐあっ!」

 

ここでローブ姿の選手がここで深く被っていたローブをネズミ選手に浴びせかけました!ネズミ選手は馬もろとも転倒!ローブ姿だった選手が抜きさります!あ、あれは!

 

ーーあのネコミミ、そしてあの高笑いは!

 

 

 

 

 

 

「ハーッハッハッハーー!!油断したなー!?」

 

ネコネコ様!?ローブ姿の謎の選手はネコネコ様だったーーッ!

 

ーーええ!?ネコネコ様は頂上で待ってるんじゃなかったんですか!?

 

「バカめー!『最後の戦い』はもう始まっていたのだー!わたしは一言たりとも『頂上で戦う』なんて言ってましぇーん!」

 

な、なんだってー!?

 

ーー卑怯オブ卑怯ですねえ!そんなん誰も考えてなかったわ!

 

ネコネコ様が頂上へと続く最後の直線に入りました!追随する選手は誰もいません!ネズミ選手も転倒以降姿が見えない!このまま終わってしまうのかーッ!?

 

ーーだいぶ距離が空いちゃってますね!これは流石のネズミ選手ももう追いつけないのでは!?

 

さあネコネコ様脅威の爆進!ゴールがついに見えてきました!まだ後方にはネズミ選手の姿が見えません!

 

ーーもう勝負ありましたかね!

 

いやちょっと待ってください!……なんですかこのドドドドって地鳴りみたいな音。

 

ーー嫌な予感がします。具体的にはゴリ押しが始まりそうな予感が……これ絶対後ろの方から聞こえてます、試しに振り向いて見ましょうか。いやだなあ。

 

見てください!後方からネズミ選手怒涛の追い上げ!ものすごい勢いで走ってきます!馬を背中に担いだネズミ選手が!

 

「んぐぐぐぐぐ!」

「なんじゃありゃー!」

 

ーーほらもーー!だから言ったじゃないですかあ!あの人もう絶対そうだと思った!いつもの力押しですよ!しかし鼠が馬をしょってくるとかこれもうわかんねえな!

 

身体能力だけは本当に規格外だァ!早い早いネズミ選手もうネコネコ様に追いつ、かない!追い越した!ゴールは目前!ネズミ選手このまま大逆転なるか!?

 

ーーいやちょっと待ってください!ゴールから誰か逆走してきますよ!何でしょうあれは。牛かな?牛!?

 

あ、あれはウッシー牛吉選手の乗っていた牛車を引いていた牛ですよ!先程まで取り付けてあった後ろの牛車が今はありません!牛単体です!そしてその牛の背に腕を組んで立っているのは……!

 

ーー嘘でしょ!?何で来ちゃったの!?

 

「アイシャルリタァァァン!メェェェェェ!」

 

ヤギの助選手だァァァ!組んでいるように見えた腕は両方とも首から釣られています!聞こえる!デンドンデンドンってあの音が私には聞こえるゥ!!

 

ーージェーケーさんが遂に幻聴聞き出しました……

 

「このままやられっぱなしじゃ終われない!!野郎オブクラッシャー!!」

 

何を仕掛けるんだヤギの助選手!馬を担いだ無防備なネズミ選手へ真正面から突撃していきます!

 

「ハァ、ハァ、野郎いい根性してやがる」

 

ーー直線上からネズミ選手逃げない!正面衝突する気ですかね!

 

「とうっ!」

 

と、飛んだーー!ヤギの助選手ネズミ選手へ跳躍一閃!決死の頭突きをおみまいだァ!

 

「ふんがー!」

「ぐあっ……!」

 

ネズミ選手またもや転倒……かと思いきや、よろけただけで走り続けています!すごいタフネス!しかし額が割れたようです、ネズミ選手流血!一方のヤギの助選手は地面に放り出されてぐったりしています!

 

「まだだ……まだ終わらんよ……」

 

ーーヤギの助くーーーん!

 

三度登場ヤギの助選手が担架で運ばれていきました!負けても挑み続けたその姿勢はアッパレだと言えるでしょう!

 

ーー担架もようやく正当な理由で使われましたね。

 

そしてその隙にネコネコ様が猛然と追い上げ!ネズミ選手に並びました!揉み合いになりながらゴールへもつれ込みます!

 

「くそー!あっちいけ邪魔だー!」

 

「お前が離れろ、くそ、ぺっぺっ」

 

ーーネズミ選手流血が激しいですね。頭の血が口へ入ってます!

 

口の端から血を流すその姿はまさに鬼!普通に怖すぎるのでモザイクかけてかけて!

 

ーーゴールまであと数メートル!どっちが勝つんですか!?

 

分かりません!このままでは同着になる恐れもありますが……

 

「こうなったら……」

 

ーーああっ!ネズミ選手口をもごもごさせています!また毒霧でも吹くんですかね!?

 

あり得ますあり得ますよ!さあゴール目前!ネズミ選手が勝つのか!?ネコネコ様が勝つのか!?どっちだ!どっちが勝つんだァァァ!?

 

 

「飛ばないヤギはただのヤギ!!リボーーン!!」

 

ーーああ!先程担架で運ばれたはずのヤギの助君が投石器を使って後方から吹っ飛んできたァ!あの人ホント諦めが悪い!

 

なんとゴールへもつれ込む二人目掛けて直立姿勢のヤギの助選手すっ飛んでいきます!つーか投石器なんてどこにあったんですか!?いやそもそもそんなのあるんですかこんな田舎に!?

 

ーーラビ吉君が趣味の日曜大工で作った自作の投石器が山頂付近にあるはずです!私も数日前遊ばせてもらいました!

 

なんでそんなもん作ってんですか!

 

「ヤ ギ は 二 度 刺 す !」

 

「あがーっ!」

 

再び頭突き敢行ーー!!しかし狙いがずれてネコネコ様に直撃だァー!

 

ーー何しに来たんだ!このバカ!

 

ネコネコ様体制が崩れる!毒霧を繰り出す寸前のネズミ選手へ覆いかぶさるようにして……ああっ!

 

ーーちょっ……!

 

ズギュウウウン!

 

ーーま、マウストゥーマウス!最後の最後でお色気シーンが!!

 

そのままもつれ合うようにしてゴーーール!!背中からゴールした分わずかにネズミ選手の方が早かった!!チキチキ登頂百番勝負を制したのはネズミ選手!しかも!よりによって不慮の事故!ネズミ選手とネコネコ様がマウストゥーマウスしながらゴールへもつれ込みました!!ヒューッ!お熱いのが好きィー!?

 

ーーあれ血の毒霧がそのままネコネコ様の口の中へ入ったんじゃないですか!?苦しそうにじたばたしてます。汚っ……

 

「ぷはっ、ぺっぺっ!お前なんちゅう……」

 

「ぎゃあああああああ!!」

 

……あ、あれ!?ネコネコ様の様子がおかしいですよ!そこら中に電撃を撒き散らし始めました!

 

「お、おい」

 

「ああっ、いああああああ!!痛い痛い痛い痛いぃぃぃ!!」

 

ーーいやあれマジなやつじゃないですか……!?ちょ、ちょっと救護班呼んできます!

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