東方呪刀話   作:村雨 晶

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初めまして、村雨 晶といいます。
今回の投稿が初投稿で、処女作です。
感想、批評など受け付けておりますのでよろしくお願いします。
しかし、あまりにも酷い酷評や荒らしなどは厳禁です。
pixivにも同作品を投稿していますのでそちらもよろしくお願いします。


1話目

 

 

――幻想郷 博麗神社の物置

 

「んー、このあたりに置いてあったはずなんだけど…」

 

 

埃が積もった物置の中で何かを探しているのは、頭に大きなリボンをつけ、腋が空いている奇抜な紅白の巫女服を着た少女の名は「博麗霊夢」

幻想郷で重要な役割を持つ人物である

 

 

「うーん、やっぱり見つからないわ。仕方ない、後でまた探すとしましょう」

 

 

彼女の探し物はどうやら見つからなかったようだ

彼女が諦めて物置を出ようとすると、奥の壁にかかっている一本の刀に気がついた

 

 

「こんな刀あったかしら…?って、これ封印がかけられてるじゃない。私はこんな物封印した覚えはないし…、先代の巫女が封印してここにしまったのかしらね」

 

 

ふむ、と霊夢は少し思考すると、その刀を持って物置を出た

 

 

「先代が残した術式なんて少ないし、もしかしたら私の知らない術もあるかもしれないしね」

 

 

そう呟くと霊夢は本殿に向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、やっぱりこの術式がよく分からないわね。呪い返しの術に似てるけど、この刀からは呪いの気配なんかしないし。特に嫌な感じもしない。先代は何のためにこの刀を封印したのかしら?」

 

 

霊夢は刀に貼られているお札の術式を調べていたが、あまりはかどってはいないようだ

霊夢が術式の解析に手間取っていると、縁側に人影が降り立った

 

 

「霊夢さん、いますか?」

 

 

人影は黒い翼があり、その首にはカメラがぶらさがっている

 

 

「あら、文じゃない。何か用?」

 

 

彼女の名は「射命丸文」妖怪の山に住む烏天狗で、「文々。新聞」を書いている記者でもある

 

 

「いえ、特に用事はないのですが、霊夢さんの周りはなにかと面白いことが起こりますからね~」

 

 

「人のことをトラブルメーカーみたく言わないでよ。私が起こしてるんじゃなくて周りの奴らが起こしてるのよ」

 

 

文の言葉に少し不機嫌になった霊夢は眉を寄せながら言い返す

しかし、文はそんな霊夢の様子を気にせずに部屋を見渡している。そして、一本の刀が彼女の目に付いた

 

 

「あやや?霊夢さん、その刀はお使いになられるので?」

 

 

「あ、これ?いいえ、違うわ。この刀に施されている封印に興味があってね。欲しいなら持って行っていいわよ?術式は紙に写したし、その刀も見たところ害もないみたいだし」

 

 

「でも、封印されていたのでしょう?危険じゃありませんか?」

 

 

「心配なら封印の札をはがさずに使えばいいだけよ。札が貼られてても切れ味は問題ないみたいだし」

 

 

そう言って霊夢は文に刀を差しだす

 

 

「そうですか、ならありがたくもらっていきますね。それじゃ、私はこれで」

 

 

文は刀を受け取ると妖怪の山へ飛んで行った

 

 

 

 

 

 

 

――妖怪の山 犬走椛の家

 

 

「椛~、いますか~?」

 

 

妖怪の山に戻った文は、自分の部下である「犬走椛」のもとに向かった

白狼天狗である彼女と烏天狗である文には大きな階級の差が存在しているが、文はそんなことは関係ないとしょっちゅう彼女と交友を深めている

 

 

「はい、いますけど…、どうしたんですか文さん?」

 

 

椛は提出する予定の書類をまとめていたが、文が来たことで作業をいったん中断し、文を出迎える

 

 

「いえ、あなたこの前侵入者を撃退した時に剣が壊れたと言ってたじゃないですか。今日いい刀が手に入ったのでどうかなと思って持ってきたのですよ」

 

 

そう言って文は博麗神社で手に入れた刀を椛に見せる

 

 

「へえ、かなりの業物じゃないですか…ん?でも封印が施されてますね。この刀はどこで見つけたんですか?」

 

 

「博麗神社で霊夢さんに譲ってもらったのですよ。霊夢さんが言うには封印されていても害になるような気配は感じないですし、心配なら封印をそのままにして使えばいいと言っていましたよ」

 

 

椛は刀を鞘から抜き、刀身を観察する

文の話を聞きつつも、椛は刀に見とれていた。椛はこの刀にどこか妖しい魅力を感じていたのだ

 

 

(この刀を使ってみたい…いや、この刀で闘ってみたい、この刀で斬ってみた…)

 

 

「椛、椛!」

 

 

文の呼び声で椛の意識は現実に戻った

 

 

「どうかしましたか?いきなり反応しなくなったので心配しましたよ?」

 

 

「え、あ、いえ、すいません、今まで書類を書いていたので疲れているのかもしれません。今日は早めに寝ることにします」

 

 

「そうですか、椛は真面目すぎるところがありますからね、無理をして倒れないでくださいよ?では、私はこれで失礼しますね、お休みなさい、椛」

 

 

そう言って文は玄関に向かいだす

 

 

「ええ、お休みなさい、文さん」

 

 

椛は文が飛び立つのを見送ると、書類を片付け、布団をしいて就寝した

 

 

 

 

 

 

 

 

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