東方呪刀話   作:村雨 晶

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なんだかぐだぐだになってきたなあ…。
プロット見直そうかなあ…。


13話目

 

 

――紅魔館 門前

 

 

「ここからは私が相手になるわ、襲撃者さん?」

 

 

紅魔館のメイド長『十六夜咲夜』は美鈴を守るように紅刃の目の前に立ちはだかる。

紅刃は咲夜の登場した瞬間を考察していた。

 

 

(私は気を抜かなかった。誰かが近づいてきたら気付くはず…、なのに彼女は突然目の前に現れた。そして一瞬だけ感じ取った微妙な違和感。これは彼女の能力?だとしたら、空間移動系の能力だと考えるべき?)

 

 

咲夜は考え込んでいる紅刃を警戒しながらも、臨戦態勢を崩さない。

 

 

「来ないのかしら?まさか美鈴がここまでやられるとは思わなかったけれど、私は一筋縄にはいかないわよ?」

 

 

咲夜は話しながらも弾幕代わりのナイフを自分の周りに展開していく。

紅刃もその光景を見て、考察は後回しにすることにした。

 

 

「あなたの時間は私のもの…。時よ、止まれ」

 

 

――幻世「ザ・ワールド」

 

 

咲夜が現れた時のように世界が停止する。風に揺れる木も、倒れている美鈴も、当然、紅刃も。咲夜以外の全てが停止した。

そして、咲夜は紅刃の周りにナイフを展開していく。弾幕ごっこのような「避けることは可能だが、魅せる弾幕」ではなく、「確実に敵を殺すことができる弾幕」を。

弾幕が形成され、紅刃をナイフが取り囲んだのを確認した咲夜は、世界を解放する。

 

 

「そして、時は動き出す」

 

 

ナイフが紅刃に殺到する。紅刃にとっては突然ナイフが現れたように見え、避けることは不可能だろう。咲夜はそう考え、勝利を確信した。

しかし、紅刃はナイフの嵐をグレイズしきってみせた。ナイフが来るのが分かっていたかのように。

 

いや、分かっていたのだ。咲夜が能力を発動した瞬間、紅刃は自信を覆うように能力を発動した。これは、咲夜がどのように攻撃してくるか分からなかったために防御用に発動したのだが、結果として、体は動かせずとも、知覚だけは咲夜の時間停止から逃れることができた。

 

 

「なっ…!?」

 

 

予想外の結果に咲夜の動きが一瞬だけ止まる。紅刃はその隙を逃さずに斬りこみ、上空――厳密に言えば紅魔館の屋上から放たれた赤い槍によってそれは阻まれた。

 

 

神槍「スピア・ザ・グングニル」

 

 

紅刃は槍が着弾する直前にバックステップすることで回避する。

そして、屋上から自分を見下ろす傲慢な吸血鬼を見上げた。

 

 

「咲夜が不意を突かれるなんてね。面白いわ、あなた。私の能力でもあなたの運命は見えない。フフフ…、こんなにも高揚するのは霊夢が来た時以来ね」

 

 

クスクス、とおかしそうに紅魔館の当主であり吸血鬼である『レミリア・スカーレット』は笑う。

咲夜は体勢を立て直し、構えている。

 

 

「やれやれ、あなたたち二人を同時に相手取るのは厄介ですが、こちらも負けるわけにはいきません」

 

 

「こんなにも月が紅いから…、楽しい夜になりそうね」

 

 

三人は月の下で激突した――。

 

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