突然ですが、番外編を書こうと思っています。
本編とは関係ない日常話と18禁話どちらがいいでしょうか?
――紅魔館 地下室
「上が騒がしいなあ…。何やってるんだろう?また魔理沙や霊夢が来たのかな?なら私も行かなくちゃ。お姉さまばっかり楽しんでずるいんだから」
宝石の羽を生やした女の子は外の戦闘の気配を感じ取っていた。
そこから感じる姉の気配も、姉と相対している誰かの気配も。
彼女の名前は『フランドール・スカーレット』
『レミリア・スカーレット』の妹である。
フランは地下室から出て、階段を上り始める。外での「遊び」に自分も混ざるために。
しかし、そんな彼女の前に人影が立ちふさがった。
「だめよ、フラン。今は外に出てはいけないわ」
フランを止めたのは『パチュリー・ノーレッジ』紅魔館に存在するヴワル図書館の主であり、レミリアの友人である。
彼女はレミリアからフランを外に出さないために見張りを頼まれて紅魔館内に残っていた。
「なんで邪魔するの?パチュリー。私は外でお姉さまと一緒に遊びたいだけよ」
フランは頬を膨らませて不満を示す。パチュリーはそんなフランを宥める。
「今来ているのは招かれざる客なの。美鈴や咲夜、レミィがその相手をしてる。危ないから部屋に戻りなさい」
「やだ!私も遊ぶの!そこを退いてよパチュリー!」
フランは弾幕を形成してパチュリーを威嚇する。パチュリーはそんなフランを見てため息をつく。
「ハァ…、やっぱりこうなるのね。予想はしてたけど、止められるかしら」
ぼやきながらもパチュリーも弾幕を形成する。
そして、二人同時にスペルカードを宣言した。
――禁弾「スターボウブレイク」
――月符「サイレントセレナ」
こうして、紅魔館地下で外の戦いそっちのけで弾幕ごっこが開始された。
――紅魔館 庭園
――紅符「スカーレットシュート」
――奇術「幻惑ミスディレクション」
レミリアの弾幕と咲夜のナイフが紅刃に襲い掛かる。
凄まじい攻撃に紅刃は弾幕を避けることしかできないでいた。
(くっ…!片方の攻撃を斬ればもう片方の攻撃が当たってしまう。このままではじり貧ですね)
紅刃は壊れた花壇に身を隠しながら状況を打破する方法を模索する。
しかし、考える暇もなく攻撃が開始される。
――紅符「不夜城レッド」
――メイド秘技「殺人ドール」
紅刃は花壇から転がるように離れ、一瞬の後に花壇が爆散した。
(弾幕…、私にも撃てるか?ご主人様の記憶には弾幕の撃ち方もある。やってみるより他はない…!)
紅刃は決心すると、レミリアに向かって弾幕を放つ。
――呪符「呪われた付喪神」
真っ黒な弾幕はレミリアに纏わりつくように展開する。
いきなり弾幕を放ってきた紅刃に虚を突かれたレミリアは左腕に被弾してしまう。
「お嬢様!!」
「大丈夫よ、大した威力もないわ、この弾幕」
咲夜がレミリアに声をかけると、レミリアは瞬時に左腕を再生しながら返答する。
「さて、まさか弾幕まで張れるとは思わなかったから不意を突かれたけど、もう弾幕は通用しないわよ?大人しくやられたら?」
レミリアは紅刃にゆっくりと近づきながらグングニルを生成する。
咲夜はその後ろでナイフを構えており、仮にレミリアのグングニルを斬ったとしてもすぐにナイフが飛んでくるだろう。
故に、紅刃は先程のスペルの効果を発動した。
「っ!?何?左腕が勝手に…!?」
レミリアの左腕は勝手に生成したグングニルを咲夜に向かって投擲した。
先程、紅刃がレミリアに当てたスペルは、被弾した生物を一時的に操作するという呪いを込めたスペルである。しかし、レミリアの能力が強かったために、直撃した左腕のみの操作となった。
咲夜は予想外の攻撃に面食らったが、瞬時に能力を使うことで回避し、紅刃に攻撃を仕掛けた。
――幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
レミリアの左腕の操作に集中していた紅刃はその攻撃への反応が遅れた。
ナイフが紅刃の体を切り裂こうとしたその瞬間、レミリアと咲夜、そして紅刃は暴力的な弾幕に飲み込まれた。
――禁忌「カゴメカゴメ」
弾幕攻撃を喰らった三人は大きく吹き飛ばされる。
咲夜と紅刃はダメージが大きく、すぐには立ち上がれない。
レミリアは攻撃を喰らったものの吸血鬼の再生能力で回復する。
「フラン…!」
「ずるいよ、お姉さまばっかり遊んで。私も一緒に遊ぶ!」
レミリアが視線を向けた先には、フランドール・スカーレットがボロボロになりながらも無邪気な笑顔を浮かべて立っていた。