東方呪刀話   作:村雨 晶

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この前のアンケートですが、なんの反応もなかったので、乗せないことにしました。
今回は忙しかったので短めです。


15話目

 

 

――紅魔館 庭園

 

 

1時間ほど前は美しかった庭園は無残に荒れ果て、今現在も二人の吸血鬼の弾幕によって壊されていく。

 

 

――禁忌「クランベリートラップ」

 

 

――天罰「スターオブダビデ」

 

 

「フラン!早く屋敷に戻りなさい!」

 

 

「いつもいつもお姉さまは私だけを除け者にして!私だって遊びたいのに!」

 

 

言い争いながら弾幕を撃ちあう二人を紅刃は地面に倒れながら眺める。

 

 

(先ほどの攻撃でほぼ全身を動かせませんね。幸いなのは、フランドール・スカーレットの乱入でだれも私に意識を向けていないこと。今のうちに妖力で回復しなくては…)

 

 

妖力を体中に巡らせて紅刃は肉体を回復させていく。

一緒に弾幕に巻き込まれた咲夜は少し離れた場所で気を失っている。

 

 

 

二人の吸血鬼の戦いは、フランの勝利によって終結した。

 

 

「あははっ♪ねえ、もう終わりなの?お姉さま。もっと遊びましょう?」

 

 

「かっ、ふっ、フラン、やめなさい…」

 

 

レミリアの弾幕は、フランの強力な弾幕に飲み込まれて届かず、スペルは全て避けられた。

レミリア自身はフランに喉をつかまれ、紅魔館の壁に押しつけられていた。

 

 

「もう、お姉さまったらそればっかり。私だってお客様と遊びたいのに」

 

 

そう言ってフランは紅刃の方へ振り向く。

 

 

「あなたがパチュリ―の言ってたお客様?初めまして、私はフランドール・スカーレット。あなたの名前は?」

 

 

ある程度まで妖力が回復した紅刃は、立ち上がりながらフランに答える。

 

 

「私の名前は紅刃。本来の目的はそこのレミリア・スカーレットだったのですが、たった今、あなたに変わりましたよ」

 

 

紅刃は刀を構えて戦闘態勢をとる。

フランはそれを見て、嬉しそうに笑う。

 

 

「あなたは私と遊んでくれるの?みんな私を怖がって近づいてもくれないんだもの。それにすぐに壊れちゃうからあまり楽しめなかったの。あなたは簡単には壊れないよね?」

 

 

「私は主に言われないかぎりは壊れませんよ。では…いざ!」

 

 

紅刃がフランに斬りかかる。フランはそれをひらりと避けると、弾幕を発射する。

 

 

(これまでの相手よりずっと強力な弾幕…、これが当たるだけでも倒されかねない。ですが!)

 

 

紅刃は刃を振り、弾幕を消す。それを見たフランは、楽しそうに歓声をあげる。

 

 

「あははっ。すごいすごい!私の弾幕を消せるなんて!ならこれならどうかしら?きゅっとして…、どかーん!」

 

 

フランが手を握る動作をして、嫌な予感がした紅刃はとっさにその場から離れる。それとほぼ同時に立っていた場所が破壊された。

 

 

(破壊系の能力…!?それに私のそれよりもはるかに強い!しかし、私と同じで前動作が必要なようですね。ならば…斬れる!)

 

 

牽制の弾幕を放ちつつ、紅刃は突っ込む。フランの弾幕を切り裂き、刃が届く位置まで肉薄する。

フランは斬られそうになるのにも構わずに再び手を握る動作をする。

その時紅刃の眼にはフランの手の中に「目」があるのが見えた。

 

 

(あれを握ることによって対象を破壊するようですね、ならば!)

 

 

紅刃は能力を使い、フランの腕を切り落として能力の発動を阻止しようとする。

しかし、フランが手を握る方が早く、破壊の力は紅刃の本体である刀に襲い掛かる。そして、フランの破壊の力と紅刃の切断の力がぶつかりあった。

その結果、二人の周囲のものが消し飛んだ。お互いの能力の余波で二人の体が傷ついていく。

それを感じて紅刃は忌々しそうに顔を歪め、フランは楽しそうに狂喜の笑みを浮かべる。

 

お互いを殺すための力が再び激突した—―

 




今更な主人公のスぺカ説明

呪符「呪われた付喪神」
形としては普通の弾幕と変わらないが、当たったものを操る呪いが付加されている。
力が強いものには一部分の操作もしくは操作不可だが、操作不可なほどに力を持っているのは
八雲紫くらいである。
避けることはさして難しくないのでグレイズせずにしっかり避けるのが無難だろう。
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