さて・・・ここからさらにアスタリスクが引っ掻き回されます。今回の話はある意味世紀末的な展開の序章・・・と言えるのかな?あと、姉弟の剣対決も。
まぁ、とりあえずそんな感じです。
「よぉ、見舞いお疲れさん。話してどうだった?」
「二人とも手術は無事に終わったってさ。明日くらいには完全に目が覚めるだろうから、明日また見舞いに行くつもり。」
寮の自室に帰ると、ジャージ姿の夜吹がさっそく声をかけてくる。ベッドの上には色々な書類が散乱しており、その全てがごく最近のニュースを掲載した新聞やらネットニュースのコピーだった。ノートパソコンで何やら書いているところを見るに、新聞部の最新号を作っているのだろう。
「新聞部も大変だね。一人でそんだけの情報集めなきゃならないんだ。」
「まぁなー。極力最新かつ話題性のあるニュースじゃなきゃ客の手には届かないし。てか、大変なのはどの部活でも変わらないだろ。どこも入ってないお前やお姫様はともかく。」
そう言うと、夜吹は徐にジャージのポケットからUSBメモリを取り出して投げ渡してきた。
「あとそれ。とりあえず、見るだけは見ておけ。新しく分かった事まとめておいたから。」
「あぁ、サンキュー。じゃ、これ情報料な。」
と、たまたま持っていた大食堂のタダ飯食券を10枚ばかり渡してやる。慢性的に所持金が少ないのに加えて、最近では悠の護衛監視のためにあちこち動き回っているからさらに金欠状態が圧縮されていくという悪循環にある事を悠は知っていた。
「お、助かる。最近和食定食が値上がりしてるせいで金が無くなりかけてたんだよ。全く、何で和食定食だけ値上がりなんだか・・・」
そうブツブツと文句を垂れる夜吹を後ろ目に見つつ、悠は受け取ったUSBメモリを自分が持参してきたノートパソコンのポートに差し込んでおく。
「夜吹、夕飯食いに行くけどお前はどうする?一緒に行く?」
「いや、まだやる事あるし後ででいいわ。先行っててくれ。」
「分かった。でも、あんまし遅くなるなよ?」
それだけ言っておくと、悠は夕食を取るために部屋を出ていった。
ー■■■ー
「・・・以上が私の甥が当事者から聞き出した報告です。犯人調査と今後の行動の指針決定にはかなりの役に立つと思いますが。」
統合企業財体・銀河本部、幹部会議室。その場で美晴は悠から受け取った音声ファイルを再生し、一同を見渡してそう言うと席へ戻った。それを聞いていた幹部一同は、そんな美晴の顔を懐疑的な視線で見ている。
「これは本当なんだろうな、双月美晴?信頼できるのか?」
「少なくとも、直接的な原因がロケット弾頭であった事は我々の独自調査でも分かっている事です。虚偽だと断言する事は出来ないかと。」
美晴の言葉に、問いを投げた幹部が押し黙る。だが、次に口を開いたのは別の幹部だった。
「・・・その情報を提供した相手の素性は?なぜそこまで判断ができたんだ?」
その言葉に、他の幹部達がざわめき出す。悠は気にしなかったが、確かに言われてみればそうだ。いくら警備総括者と言えど、そこまで軍用兵器に詳しいとなると些か信用しがたい。
「それはこちらで既に洗い出しています。情報提供者はイリア・フィーリエ。クインヴェール女学園学生であるシルヴィア・リューネハイムのライブ警備担当者で、経歴は簡単に調べがつきましたからW&W所属ではないと思われます。警備統括という役職上、そういった知識があっても可笑しくはないかと。・・・ただ、1つ気になる事が。」
「・・・それは?」
幹部達の視線を一心に集める中、美晴はプロジェクターに入手したイリア・フィーリエの経歴を表示する。
「彼女の経歴書です。見てもらいたいのは6年前、彼女が務めていた警備会社の所です。」
「・・・グリーンロサ警備保障・・・!?」
幹部達が驚きの声を上げ、幹部代表である女性ーーーイザベラ・エンフィールドは険しい顔で画面を睨む。それを見ながら、美晴は言葉を続ける。
「ええ、皆様覚えがあるでしょう。グリーンロサ警備保障と言えば、彼の
「・・・だが、あの会社は統合企業財体を失った事で収益の大部分を喪失。民間警備業務の方も、統合企業財体の警備業務をしていた事から根も葉もない噂がたった事で立ち行かなくなり上手くいかず。結果、会社は倒産し社員達も散っていった。・・・ですよね?」
イザベラの言葉に、美晴は頷くと再び言葉を続ける。
「先程彼女を擁護し得る情報について話しましたが、この事を考えるとあまり信用も出来ません。」
「・・・つまりは、イリア・フィーリエが怪我をしたのが自作自演で、彼女が例の集団の関係者だと?」
「その可能性もある、という話です。諜報機関の話ではシルヴィア・リューネハイムのライブ活動は現状が落ち着くまで休止になるようですし、彼女の素性を洗い出す良い機会かと。」
美晴はそう締め括ると、自分の席へと座り直す。一通り話を聞いていたイザベラはずっと思案していた今後の活動方針を決めると、それを全幹部に伝えるべく席を立った。
ー■■■ー
星導館学園・男子寮東側入り口から伸びる沿道の一画。時間はまだ朝5時半なのだが、夏らしく空にはうっすらと朝日が差している。そんな中、ジャージに着替えた悠は
「ハァァァッ!!」
という咆哮と共に、常人では残像、
両親を失って精神的にボロボロだった悠は、1度双月流の鍛練を止めてしまった事がある。だが、孤児院でシルヴィア達に救われ、「先生」に出会ってからは再び鍛練を再開したのだ。そこで、先生なりに考えてくれた方法での双月流鍛練を始めた。
『お前の場合、親父さんの言う通りではあるよ。確かにお前、体つき的に筋力は余り当てにできなさそうだからな。だから、「剣速」を主軸にした鍛練方法自体は間違っちゃいない。』
先生のどこか含みがある言い方が気になったからか、そう言われた当時の悠は「どういう事か」、と問いただした。すると、先生は言葉を選びながら、また語り出す。
『早い話、「剣速」だけとか筋力だけじゃ、「真に強くなる」ってのは土台無理な話だって事だよ。聞いた限りじゃ、双月流剣術の場合は「ある程度の筋力」と「十分な剣速」、「高い反応速度」の3つが確実に必要になる。
だから、今度から「剣速」の鍛練に加えて
と、そう言うと、その日の内に作り上げた新しい鍛練メニューを手渡された。内容は双月本家でやっていた鍛練より大変なものになったが、身近な人の応援もあり何とか今まで続けてこれている。主にシルヴィアとか実里とか院長とか姉とか。
というか凄く今更だが、武術の心得があって音楽にも精通しているとか色々とおかしな先生である。
ヒュンッ、という音と共に、偶然飛んできた葉を切り裂いた所で1度手を止める。一頻り周りを見てみると、地面には斬閃で出来たらしい痕跡が深々と、無数についていた。材質は強化コンクリートのはずだが、流石に
「あー・・・どうしよ。無意識に力入れすぎたかな・・・。」
後始末の面倒な跡を残してしまい、困って頭を掻く。何というか、後の事を考えない辺りは悠の人間的特徴らしい。
「うぅーむ・・・どうしたもんかなぁ・・・。クローディア相手は色々と面倒だし・・・。」
と、悠が色々と思案していると。
「あらら・・・やっぱりね。朝のジョギングしてたら剣を振る音がしたから何かと思ったけど。」
と、背後から聞き慣れた声がする。振り返ってみると、相も変わらずのほほんとした顔の姉がジャージ姿で立っていた。姉は周りを一頻り見渡すと、溜め息をつきながら悠を見る。
「派手にやったね、これ・・・こんな朝早くから鍛練?」
「ん、まぁ。毎日鍛練は続けろって父さんとか孤児院の先生に言われてるし。」
ふぅん、と姉はそう呟くと、徐に腰に下げていた
「じゃあさ、折角だし久し振りに手合わせしない?負けた方が朝御飯奢る条件付きで。」
「何だよそれ・・・。てか、急にどうしたのさ。」
「いやぁ、別に。単純に、可愛い弟の為に一肌脱ごうかなって。」
そんな姉の発言に、悠は呆れた溜め息をついた。毎度の事だが、姉の行動は大抵が突拍子もない。
「まぁ、実戦訓練に勝る鍛練が無いのは確かだし別にいいけど。てか手合わせっていうけど、ルール上私闘禁止だよね、
「当たり前じゃない。だからちゃんと手順は踏むわよ。」
そう言うと、姉はジャージの胸についている校章に手を当てて高らかに告げる。
「私、双月光はーーー双月悠に、決闘を申請します。」
姉が言い終わるが早いか、二人の校章が赤く輝く。声音からして、どうやら本気でくるつもりらしい。はぁ、と小さく息を吐いてから、悠も胸の校章に手を当てると「決闘を受諾する」と、はっきりした声で告げる。
同時に、二人の前にホロディスプレイが現れカウントダウンを始め。互いが武器を構え、カウントダウンを待つ。
光は少し前屈みに、右寄りに体を捻り、右手に構えた
そうしてカウントダウンは進みーーー文字が弾ける。同時に、二人の剣士が地を蹴った。
ー■■■ー
地を蹴ったのはほぼ同時。直後に、凄まじい音をたてて
それを悠は
「双月流刹技ーーー"連舞・落"!!」
放たれるは、二刀の剣によるX字の斬閃。それに落下のエネルギーを上乗せした強烈な技でありーーー型にとらわれない戦い方を得意とする悠独自の即興アレンジ。一拍遅れて光がバックステップで回避、斬閃は地面を叩き割り、白煙が立ち上る。その白煙から飛び出した光が放った高速の横薙ぎを咄嗟にしゃがんで避け、足払いをかけにかかる。
だが、光もそう簡単にはやられない。足払いを飛んで回避すると、両手で持った
「双月流初闘技ーーー"雷槌衝"!!」
本来、「刃を強く叩きつける」だけの技である雷槌衝には地面を木っ端微塵に破壊するような力はない。精々、相手の得物の刃をへし折るくらいが限度だ。だが、使い手によって威力や技の型が変わるのもまた双月流の特徴の1つ。悠や光、そして刀牙はその最もたる例だろう。
直後、派手な音と共に
そんな光景に戦々恐々としつつ、悠は雷槌衝の隙を突くべく動く。左手で逆手に構えた
「あっぶな・・・やるねぇ、悠。今のは本気で焦ったよ・・・。」
「伊達に鍛練してないからね・・・っとぉ!」
光が踏み込みつつ放ってきた薙ぎ斬りを右でいなし、素早く左で斬り下ろす。それを光が体を捻って避け、下段から斬り上げるのを、悠は身体強化をかけた足で宙に逃げる事で避けた。空中では回避は出来ない、そう考えた光はすかさず技を放つ。
「双月流刹技ーーー"斬空"!!」
超高速で振るわれた刃から巨大な空気の刃が放たれ、悠に迫る。だが、悠は臆する事なく剣を構えた。
「双月流烈技ーーー"天旋"!!」
空中で体勢を立て直した悠が放ったのは、二刀による多重回転斬り。それは空気の刃を叩き斬り、霧散した空気が気流となって大気を揺らし、そんな中を悠が落下しつつ光へと袈裟斬りを叩き込む。
ーー当人達は気づいていないだろうが、ここまでの攻防でさほど時間は経っていない。当人達には長い時間に感じられても、いざ終わってみると然程時間が経っていなかった、というのはよくある話だ。
そうして、幾度打ち合っただろう。日が小さく顔を見せる頃には、二人とも汗を流し、息を切らしていた。
「・・・や、やるじゃないの・・・正直ここまで持つとは思ってなかったけど・・・。」
「言ったろ・・・俺だって伊達に鍛練続けてないってーの・・・。」
そう言いながらも、二人が剣を下ろす事はない。彼らの剣の切っ先は未だに互いに向けられている。そして、不意に何を思ったか二人は互いに1歩引くと、再び構えを取った。
悠は左手に
そうして、両者が再び剣戟をぶつけようとした時。
「赤蓮の総代たる権限を以て、双月悠と双月光の決闘を破棄します。」と、凛とした声が響いた。
ー■■■ー
不意に響いたそんな声を合図に、二人の胸で輝いていた校章がその光を失う。急な事で状況を把握しきれていない二人の前に姿を見せたのは、我らが生徒会長サマーーークローディア・エンフィールドだった。
「何やら騒がしいから来てみたら・・・こんな朝早くから決闘ですか。しかもこんなに滅茶苦茶にして・・・。」
呆れた表情でそんな事をおっしゃる生徒会長サマは、周りを見渡しながら深々と溜め息をついた。ようやく状況を把握した二人も落ち着いて、武器を納めてから周りを見てみると、周りの惨状はさらに酷い事になっていた。
道路を構成していた強化コンクリートは激しく打ち合っていた場所を中心にがっつり崩壊しているし、崩壊していない道路にしてもヒビやら斬痕やらが生々しく残っている。もう事後処理とか何だとかいうレベルで済むものじゃない気がしてきた二人だった。
「えーと・・・これって弁償しなきゃいけない感じ?」
恐る恐る聞いてみると、クローディアはまた深々と溜め息をついてから携帯端末を取り出した。
「決闘中での損壊ですし、決闘自体は正当な権利ですから弁償はありません。ですがまぁ、貴方方にはちょっとした反省の意味も兼ねておおよその修理費をお教えしておきましょうか。」
と、一転して黒い笑みを浮かべながら携帯端末の機能に元から入っている電卓でもってその修理費とやらを出してくる。
「「・・・きゅ、94まっ・・・!?」」
端末に表示されている数字を見るやいなや姉弟揃ってハモり、次いで絶句。この二人、倹約癖のせいで明らかに金銭感覚が追い付いていなかった。というか今の世の中、ここまで金銭感覚が極一般人的なのはいないんじゃなかろうかと思うレベルである。
「という訳ですから、今後は気を付けてくださいね?」
と、変わらず黒い笑みでそう言ってくるクローディアに、二人は黙って頷くしかないのであった。
ー■■■ー
悠達がそんなやり取りをしていた頃。アスタリスク市街地、再開発エリア。そこで、二人の男女が話し込んでいた。
「そろそろだな・・・全く、上も大概無茶苦茶な作戦ばかり思い付く。そもそも、ここまでやる必要があるか?」
「ぐだぐだ言わない。私達みたいな末端の役目は、上が決めた作戦を確実に実行する事。それ以外はどうでもいいのよ。・・・ほら、もうすぐ時間よ。早く準備して。」
急かすようにそう言う女に、男は少しばかり不満げな顔をしながらも行動を始めた。自身の
そうして展開されたのは、宙に不自然に開いた穴。そこから見えるのは、赤蓮の校章を掲げる学園校舎。
「これも、理不尽に満ちたこの世界を変えるため・・・悪いけど、礎になってもらうわ。」
誰に聞かせるでもなく、女の方がそう呟いた。そして、両手を重ねるようにして宙に翳す。そこに現れたのは、掌大の黒いエネルギー球。女は、微かに憐憫を帯びた視線を穴の先に見える学園へと向けーーーその手に掲げたエネルギー球を、穴の中へと放った。
いつも通り、朝日の中を登校してくる学生達。今日から星導館の制服は夏仕様の半袖に変わっており、道行く学生の中には思い思いにそれを着崩している者もいる。その輪の中には、悠、夜吹、ユリスといういつもの3人に加え、光の姿もあった。
「そういやさ、悠。今朝投稿する時に男子寮前の沿道が舗装工事のために封鎖されてたんだがな。よく見たら素材の強化コンクリが派手に壊れてたんだが、何か知ってるか?」
不意にそんな言葉をかけられ、悠は姉と二人、揃って嫌な汗を流す。自分達がやりました、なんて言える訳がない。そんな事をしたら、まず間違いなくこいつは製作中の新聞に載っけるだろう。そんな事をしたら、色々と嫌な意味で目立つ羽目になる。
「さ、さぁ。俺は海沿いの道でランニングしてたから、よく分からないんだよね。」
「なるほどなー。道理であんな汗かいてた訳だわ。つうかこんな暑い中よく走れんな、お前。」
「そりゃ、これでも武道の家の生まれだしね。てか、夜吹は運動しなさすぎ。ユリスですら運動してるのに恥ずかしくないの?」
と、悠が言った所でずっと傍観していたユリスも割り込んでくる。流石に聞き捨てならなかったらしい。
「ちょっと待て悠!ですらとはなんだ、ですらとは!私だって鍛練の一環として運動はきっちりしているんだぞ!」
「短距離のウォーキングなんて対した運動になってないと思うんだけどなぁ・・・。」
ボソリ、と小さく悠がそう言うと、ユリスが顔を真っ赤にした。
「なっ・・・なぜ私がそれをしているのを知っている!・・・まさか、ストーキングでもしたんじゃないだろうな!?」
「誤解招くような発言するなよ!?たまたま朝の鍛練中にウォーキングしてるの見ただけだからな!?」
「私が運動している姿を勝手に見ただけでも、私からすれば十分にストーキングなのだ!」
「理不尽過ぎるだろ!?てか一回ストーキングの意味辞書で調べてきたらいいんじゃないかなぁ!?」
「悠はストーカー疑惑ありっと・・・メモメモ。」
「おいこら勝手に捏造するなよそこの新聞記者もどき!」
「俺は立派な新聞記者だもどきじゃねぇ!」
「だったら尚更捏造するんじゃねぇよ!?」
と、ギャアギャア朝っぱらから騒いでいる3人に光は呆れた溜め息をついた。だが反面、その視線は優しく、落ち着いたものだ。
(・・・まぁ、1年半ちょっと前に比べたらこっちの方が万倍マシかな。ホント、あの時は酷かったもん。)
光が知る限り、1年と半年くらい前までの悠は大分酷かったものだった。鍛練以外には興味を示さず、自分からコミュニケーションを取ろうともしなかったせいで友達と呼べる存在なんて皆無だったのである。しかも姉である自分に用がある時は大体が鍛練を兼ねた手合わせだったし、何か悩みや不安があったりしても相談なんて眼中になし、一人で何でも済まそうとする。無愛想で、ひたすら他者とは距離をおいた生活だったのだから。
それが今や、こんな風に笑っていて、それなりにだけれど友達や恋人なんかも出来て。悩みや不安で大変な時は自分や友達に頼るようになったし、鍛練以外にも目を向けるようになった。姉としては、今の悠の方がよほど安心して見ていられる。
「うんうん、弟は心配なさそうだし、私も私で頑張るかなー。」
と、そう言いながら空を見上げた時だった。不意に、空からゆっくりと降りてくるソレに気付く。
(・・・何、あれ。黒い、球?)
端から見れば、単なる黒い球だろう。だが、光の直感が嫌な感覚を告げていた。どうしようもなく、嫌な感覚。
「・・・?どうしたんだよ、姉さん?」
「・・・悠、皆、下がって。」
急にそんな事を言われ、呆然とする彼らを急かすようにもう1度繰り返す。
「下がりなさい!」
そう叫んだ、直後。黒い球が、星導館の校章が輝く中央棟の屋上に触れた。
皆様、おはこんばんにちは。Aikeです。
さて、序章ですが。次話からは「六花動乱編」というタイトルで統一していきます。
キャラの内、約2名が所謂「絶対殺すマン」化しますし、大量殺人なんて当たり前のように発生しますし、アスタリスク自体なんかもう滅茶苦茶になりますし・・・うん、自分で言うのもアレなんだけど、あの世界観で言ったら完全にヤバい展開ですね(汗)
ていうか真面目な話、あの世界観で統合企業財体が無くなったらどうなるんだろうか・・・。