Waste meaningless worthless man   作:勇者系魔王アマッカス

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第2話

HRも終了し、クラスメイト達は各々喋り始めるが、こちらに声を掛けようとする者はいない

というか、女子同士でおい、お前いけよ的なやり取りが視線で行われており、互いに牽制しあっている

そんな中もう一人の男子である織斑一夏が話しかけてきた

 

「俺は織斑一夏って言うんだ。2人しかいない男子同士仲良くしようぜ」

 

そんな言葉と共に手が差し出される

 

「ああ、俺は大和武だ。よろしくな」

 

俺は笑顔を顔に貼り付けながら握手に応じる

 

「しっかし、2人でもこの視線はキツイよな、もし1人だったと考えるとゾッとするぜ」

 

「いや、それに関しては同意だが、そもそもお前はどうゆう経緯でISを動かしたんだよ?それがなきゃ、この状況も無かっただろうに」

 

そんな事を話していると

 

「少しいいか?」

 

一人の髪の長い女子が話しかけてきた

 

「お前、箒か?久しぶりだな!」

 

「ああ、少し話しがしたい。今からいいか?」

 

女子のその言葉を聞くと織斑がこちらに顔を向けてきた

 

「いいぜ、行ってこいよ。知り合いみたいだし、そっちに構ってやれ」

 

俺がそう言うと悪いなと一言だけ告げて教室を出ていく2人

さて、図らずとも1人になれたから人間観察を行うとしよう

俺は視線に気を付けながら、クラス中を見渡す

その中で女尊男卑思想を強く抱えてそうな奴らの顔だけを覚え本を取り出して読み始める

俺の数少ない心から楽しめるものが読書だ

そのため、本に集中し出すと周りを一切気にしなくなる

そうして本を読んでいると、頭に衝撃を感じた

 

「今から授業だ。本に集中するのは構わんが今は授業に集中しろ」

 

その言葉を聞いて周りを見渡すと授業が始まっていた

 

「すいません、昔から本に集中すると周りが一切見えなくなるもので」

 

その言葉を聞くと教壇に戻る織斑先生

そして、山田先生の授業が始まる

先生の授業はわかりやすく、入学前の参考書をしっかり読み込んでおけば完璧にとはいかないが理解が追いつく内容だった

 

「現時点で何か分からないところはありますか?遠慮なく聞いてくださいね」

 

その言葉に特に誰も反応しないが、1人だけソワソワしている

 

「織斑くんは何か分からないところはありますか?」

 

その言葉を聞いて意を決したのかどうかは知らないが織斑は挙手をすると

 

「ほとんど全部わかりません!」

 

「え?全部ですか?ええと、あの他にもわからない人はいませんか?大和くんは大丈夫ですか?」

 

こっちにも飛び火しやがった

 

「大丈夫です。入学前に渡された参考書のおかげで予習復習をやればついていけそうです」

 

俺がそう答えると山田先生は安心したように息を吐き、織斑は裏切り者とでも言うようにこちらを見てくる

 

「織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

「古い電話帳と間違えて捨てました」

 

出席簿が織斑の頭に炸裂する

 

「必読と書いてあっただろう!再発行してやるから一週間で覚えろ」

 

「いや、あの厚さを一週間はちょっと・・・」

 

「やれと言っている」

 

「はい・・・」

 

返事をしながらも不満があるのを隠せてない織斑を見て織斑先生は

 

「貴様、今此処に望んで居るわけでは無いと思っているだろう?人間とは望む望まざるに関わらず集団の中で生きなければならない存在だ。それが嫌ならまず人間である事を辞めることだ」

 

その厳しいが正鵠を射る言葉に織斑は顔を伏せる

 

「それでは、今回の授業はここまでとする」

 

その言葉と共に授業が終わり、俺は背中を伸ばし体を解す

そうしていると、織斑がこちらに歩いてくる

 

「武、お前よくあんなのわかるな。俺は正直チンプンカンプンだぞ」

 

「それは、あの様子を見てればわかる。元々暗記は得意だからな。条約や理論は理解出来ずとも覚えておけばいいし、数式は反復でやって頭にしみこませたがな」

 

その後もなんだかんだと談笑していると

 

「ちょっとよろしくて?」

 

誰かが誰かを呼ぶ声が聞こえる

俺のことではないだろうと放置していると

 

「貴方達ですわよ!聞こえてるんですの!?」

 

「「ん?」」

 

俺と織斑は同時に振り返った

 

「まあ!なんですの?そのお返事は!私、セシリア・オルコットが話し掛けて上げていますのに!」

 

これはまた、如何にもな女が出てきたものだ

確かに見渡した際、男に反感を持ってそうな顔をしていたが、こうまで露骨とは

だが、ちょうどいい。どの程度のレベルで男を嫌っているのか観察させて貰おう

 

「悪いな。俺、あんたが誰か知らないし」

 

おおう、織斑は煽ってるのか?そう思えるような答えかたしてるし

しかも、無自覚っぽいな

 

「まあ!この入試主席で代表候補生であるセシリア・オルコットをご存知ないと?」

 

「なあ、武」

 

「なんだ?」

 

「代表候補生ってなんだ?」

 

織斑のその発言に周りで聞き耳を立ててた女子全員がずっこける

 

「あなたねぇ!?代表候補生も知らないんですの!?信じられませんわ!日本にはテレビがないのかしら!?」

 

この発言も仕方ないな、さすがにフォローできんぞ

 

「字面から想像できんか、国家代表の候補生。いわゆるエリートだ」

 

「ああ、なるほど。つまり、オルコットはエリートなんだな」

 

「そう!その通りですわ!本来なら私の様なエリートと一緒のクラスになれたことを喜ぶべきなのですわ」

 

なるほど、エリートと言う単語に反応したか

これは何かしらのコンプレックスを持っていると見るべきか、コンプレックスを抱えているものは何かと人の上に立ちたがるからな

何のコンプレックスを抱えているかまでは判断がつかないが、それがわかっただけ良しとしよう

 

「なるほど、それはラッキーだ」

 

織斑よ、それは煽っているのか?

いや、表情を見る限り素なのだが、これが素ならば無自覚な煽り屋だぞコイツ

 

「バカにしてるんですの?」

 

若干剣呑な声が出ているが、これは織斑が悪いな

 

「何だよ、お前がラッキーって言ったんじゃないか」

 

「ああもう!そちらの貴方はどうなんですの!?」

 

なんか、突然話が振られた

なんでや?無関係やったやろ

そう思うが仕方あるまい

 

「代表候補生の単語の意味は知っているが、アンタがそうだとは知らなかったな。日本にテレビが無いわけではないが、それよりも本を読むのに時間を割いていたからな」

 

無難な受け答えだが、どうでるか

 

「そう、それなら仕方ありませんわね」

 

なるほど、自分が知られていないことに対してキレていた訳でわないのか

となると、コンプレックスを持ってはいるが、自己顕示欲が強いわけではないのか?

まだ、完全に判断出来ないが、そう思っても良さそうだ

 

「そちらの方は中々勤勉であるようですけれども、もしわからない所があれば、入試主席にして唯一教官を倒した私が教えてさしあげますわ」

 

ほう、それが本当ならば確かに自己顕示欲に見合うだけの実力はあるな

 

「あれ?俺も倒したぞ教官」

 

「は?」

 

一瞬思考が停止した

 

「素人のお前が?どうやって?」

 

「いや、なんか勝手に突っ込んで来たのを避けたら自爆しちゃったんだよ」

 

「え?なに?そんなドジな教師がいる可能性があるの?」

 

それに何か、オルコットが震えてるんだが...

 

「私だけと聞いていましたが」

 

「女子の中ではってことじゃないか?」

 

煽るなよ、コイツは

そして、オルコットが喋ろうとして

 

キーンコーンカーンコーン

 

休み時間終了のチャイムが鳴る

 

「また、来ますわ」

 

いえ、織斑含めてもう来ないでください

この時あんな面倒事に巻き込まれるとは俺は考えてなかった




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