二度目の人生で俺は輝く!!   作:不比等藤原

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書き終えた時に思った事。

(;゜0゜)
『…うん。どうしてこうなった……』


なさねばならぬ事ってあるよね

やっちゃったやっちゃったやっちゃったぁぁぁぁああああああ!!!!

 

………うぅ。

私、何て事をしちゃったんだろう。

お兄ちゃんは私の事心配してくれてたのに…それを利用するなんて……。

あぅぅ、しかも絶対緩んだ顔見られちゃったよぉ。

どうしよう…絶対気持ち悪がられたよね?

はっ!?寧ろ幻滅されちゃったかも?!

ネットでも『いやらしい顔してみてくる女まじキモい、どんだけ必死なんだよwww』って載ってたし。

私はそれどころか了承もなしに身体を勝手に使った訳だし……。

 

どうしよう、

『今まで妹だと思って優しく接してきたけどもう無理』

何て言われちゃったら…。

うぅ……生きていけないよぉ。

 

……いや、でもお兄ちゃんなら何も気付かない可能性も…流石にないよね。

だってあんなに至近距離で数秒間緩んだ顔見られたんだもん……。

流石に学校の授業で女が惚けた時の顔を出して、『こんな表情の女がいたら逃げるように!』って指導されてるはずだよね。

その時に女がどんな事を考えている生き物かも教えられたはずだし…。

 

 

どうしよう、どうしようぅぅ…。

 

妹だからって許してくれないよね。

……今からでも土下座しに行こうかな。

でもでも100分の1の可能性で本当に気付いてなかったら自白になっちゃうし…。

 

……ぁ、もしかしてもう、妹だと認められなくなるかも?

…何処かの記事で、見た事ある。

 

 

昔、子供の頃から仲の良い姉弟がいた。

ある日姉がいつもの様に弟と学校に登校していると弟の幼馴染が現れ、ある写真を弟に渡した。

そこには弟とスキンシップを取るいつもの姉の姿があった。

でも違う事が一つ。いつも抱きついていたから弟に見られた事のなかった表情が見られてしまったのだ。

弟はとてもショックを受け、姉とは違うアパートを借り、もう2度と姉を姉として扱わなくなった。

 

 

ていう話だ。

 

……ぁ、ぁぁぁぁァぁぁァァァァアアアアアア!!!

どうしようどうしようどうしようどうしよう。

私なんて事を。写真どころか生で見られるなんて、ぁぁ、やだやだやだやだ!!

最悪最悪最悪最悪!!!

………もう、どうすれば、

………はは、……ぁあ、もう今までみたいにはいかないんだ。

おはようって、凄く元気をくれるあの優しい声も聞けなくなるんだ。

『結衣の好物でしょ?』って、笑いながらご飯も作ってくれないんだ。

 

……あは、あはは、あははハははハハはハハハハハ!

 

 

私、なんて事しちゃったのかな。

 

 

……謝らなきゃ。せめて、せめてたまにでいいから話しかけてもらえる様にしなきゃ。

じゃなきゃもう私は……。

 

どうしよう。何て言えば許してくれるかな?

いや、都合のいい事考えちゃダメ。許しなんてこうちゃいけない。

これは罰なんだ。

 

何ていうか考えないと。

『なんでもします。許してください』

……だから許しなんてこうちゃダメ。

 

『反省してます。だからどうか今まで通りにして下さい』

……だめ。願望を入れるなんて私は何様って話だ。それに反省したからって許される訳じゃない。

 

『なんでもします。だから捨てないでください』

……これただの懇願だよね。それに私はお兄ちゃんのものだったんだって勝手決めつけてる。

……もの?

 

 

………あぁ。そうだ。

『どんな扱いでも構いません。なんでも言う事を聞きます。どうか私を、所有物としてでも、玩具としてでも、ペットとしてでもいいので側においてください』

 

……懇願も入ってるけど、まだましだよね?

 

これでいい…はず。

お兄ちゃんならきっとこれで許してくれる。

関係が変わっちゃうのは悲しいけど、無くなっちゃうよりずっといい。

そう。寧ろ喜ばなくちゃ。私なんかを捨てずに側においてくれるんだから。

そう。そうだよ。いつまでも昔の関係に縋っちゃダメだ。

これからの事を考えないと。

 

 

……私はどんな扱いを受けても喜ぶ人間なんだ。

そう、きっと今までも心の中ではずっとそう思ってたんだ。

きっと、今回の事は寧ろその為に無意識の内にしたんだ。

そうに決まってる。

これでいい。これがいい。

寧ろ前の兄妹の関係よりこんな関係を望んでいた浅ましい女なんだ。

私はそんな変態ドM女なんだ。

だから悲しくない。

悲しくなんてない。

悲しいわけない。

 

 

よし。今すぐ言いに行こう。

………これで許して…くれるかな?

 

 

 

 

《コンコン》

 

 

「っ!!………」

 

お兄ちゃんが来た。いや違う。お兄ちゃんじゃない。

ご主人様だ。

大丈夫もう覚悟は出来てる。

捨てられる前に私のこれからの決意を伝えて所有物にして貰わないと。

捨てられたくない。捨てられたくない。

だから、早く伝えないと…。

なのに……、

なのにっ!!

 

「っ……っ…っ………」

 

 

 

 

なんで、声が出ないの?

 

 

 

 

やだ、やだやだやだよ。

捨てられたくない。捨てられたくないよ。

だから言わなきゃいけないのに、なんで?

なんでなの?

声、出てよ……

 

お願いだから。

 

 

「……っ!……っっ!…」

 

 

《コンコン》

 

「結衣?もう寝ちゃった?」

 

「…っ……っ」

 

起きてる!起きてるよ!!

待って、まだ何も言わないで!

先に伝えさして。もう、覚悟はできてるの。

だから決める前に私の話を…

 

《ガチャ》

「結衣?電気消すから入…る……ね?」

 

「っ!………っっ」

 

ごめんなさいごめんなさい。

すぐに謝罪できなくてごめんなさい。

だから私の話を。お願いだから!!

 

「結衣、ごめんね」

 

「っ!!!《ブンブン》」

 

やだ、聞きたくない。

お願い、言わないで。

謝らなくていいから、私に弁解をさせて……。

 

「俺は、結衣の兄として相応しく無いかもしれない」

 

そんな事無い!!!

「っ!!!……っ…っ」

 

やめて!やめてやめてやめて!!

突き離さないで!一緒にいさせて!!!

 

「きっと嫌な思いをいっぱいさせて来たんだと思うし、これからもさせてしまうかもしれない」

 

そんなことない!

そんなことない、から…だから、お願いだから……。

 

「だけど頑張るから。……だから、これからも一緒にいてほしい」

 

 

「…………ぇ?」

……え?

 

「だから、お願いだから泣かないで」

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇

 

 

妹様が部屋に逃げて早数分。

非常に、困ったでござる。

 

 

あの後、暫くして動き出した頭でまず考えた事。

それは、

 

『流石にこのままにしてしまうとこの後の生活にとても悪影響がある気がする』

 

である。

ん?なんでかって?

いやだって、考えてみ?

 

『兄が自分の事を性的な目で見てきた。すぐに部屋に逃げたから大丈夫だったけど、この後の生活でもしかしたら何かされるかもしれない』

 

……俺だったら家出するね。

 

しかし妹様は女の子。それも超絶美少女である。

絶対犯罪に巻き込まれます。本当にふざけんなこの野郎。

 

まぁそういう危険性もあるし、

さらにこれが原因で家に帰らなくなり不良へ、そしていつの間にか大人の階段を登りできちゃった婚。

などという俺が相手を殴り◯しかねない危険性もある。

 

そしてそれ以前の問題として、絶対に俺は嫌われる。

「……嫌われたくないでござる。絶対に嫌われたくないでござる」

まぁこんなセリフをつい言ってしまうぐらいには俺は焦っているのである。

 

 

……よし、謝ろう。変に誤魔化すと俺の今まで築き上げて来た信頼が(すでにない気もするが)消え去ってしまうだろう。

確かになぁなぁでやれば明確な問題にはならないだろうが、絶対ぎこちなくなる。

さらに今回は妹様も少しは悪い。いくら兄妹といえ、流石に身体を擦りつけるのはアウトである。

そこんところをはっきりさせていい感じにしよう。

よし方針決定。

 

 

いざゆかん

 

《コンコン》

 

 

シーーーン

 

居留守ですか?え?もう話したくもないって事?

いやまて、諦めるのはまだ早い!!

きっと疲れて寝てるんだ!

……い、一応もう一回。

 

《コンコン》

 

シーーーーーーーーン

 

…………う、うん。きっと寝てるんだね。そうだねそうに決まってるね。

だから扉についてる小さなステンドグラスから光が漏れてるのはアレだね。多分電気の消し忘れだね。

……うん。きっとそうだから消しといてあげよう。

 

《ガチャ》

「結衣?電気消すから入…る……ね?」

 

さて、俺の目に何が映ったか説明しよう。

 

震える身体を抱き締め、潤んだ大きなお目目からポロポロと涙を零す超絶美少女が恐々とこちらの様子を伺っていた。

 

「結衣、ごめんね」

 

速攻で謝りました。うん。仕方ないね。悪いのは100%俺だね。そもそも妹の信頼を裏切った時点でギルティだね

妹さ……結衣は頭を必死に横に振っている。

俺、この子にも少しは責任がどうとか言ったんだぜ?信じられるか?ギルティだね。

 

「俺は結衣の兄として相応しく無いかもしれない」

 

結衣は涙を零しながらこっちを見てくる。

その目からは明らかに否定の気持ちが伺え、あんな事があっても俺の事を信頼している事が分かり俺は更にダメージを負った。

 

「きっと嫌な思いをさせて来たんだと思うし、これからもさせてしまうかもしれない」

 

結衣はまた少し頭を振っている。相手を思いやる気持ちが誰よりもある優しい子だ。まったく勿体無いくらい自慢の妹である。

 

「だけど頑張るから。……だから、これからも一緒にいてほしい。だから、お願いだから泣かないで」

 

結衣は小さな声を出した後、呆然とした顔で俺の事を見てきた。なぜそんな表情をしているのかはよく分からないけど、自然と俺も表情が変わり、ニッコリと、されど優しげに微笑む。するとどうだろう。なぜか妹様はさっきまでより勢いよく涙を流し始めた。

………あ、あるぇ〜〜?

 

ちょ、まってなんーー

《ボフッ》

 

「………ん?」

妹様の気持ちの変化についていけずに固まっていると妹様が胸に飛び込んできた。

え、いや待ってください妹様。

行動が極端であります。

さっきの二の舞になりそうであります。

 

「…きぃ」

 

何としても二の舞は避けたいのでその状態のまま少し思考を停止させていると妹様が何か小さく呟いた。

妹様がやっと口を開いてくれた言葉ではあるが、流石に小さすぎて聞こえなかったので優しくそっと聞き返す。

 

「ん?」

 

「…き、すき。すき。すき。すきすき好きぃ!大好き…。好き。好きなの。大好き。大好き……大好きだよぉ……」

 

「……うん。俺も結衣の事大好きだよ」

 

予想外な言葉すぎて一瞬反応が遅れてしまった。

罵倒される事すら覚悟してたんだけど…。

何年も一緒に過ごしてきた兄の予想を裏切るとは………なんとも困った妹さ……妹ちゃんである。

嬉しさ半分照れくささ半分で微笑ましく妹ちゃんを見ていると妹ちゃんは上目遣いでチラッと俺の方を見た。

しかし直ぐに目を伏せる。

妹ちゃんが頭を俺の胸に引っ付けているからわかったが俺に聞こえないような小さい声で何かを呟いたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………うぅ、絶対違う」

 

 

 




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