この世界、事務屋がいないと仕事にならない。
汚い言い方をするならば、給料を計算・支給し、事務所の備品を管理し、出したクソのトイレ掃除をする。そのためには見積もりを取り、それを計上し支払う。
それらいろいろなものが重なり合って仕事をする。それが主な事務屋の仕事である。
今でこそシステムを構築して仕事をしているが、その昔は手入力・手計算だった。
まぁ、それが対巨大生物対処組織の場合は弾薬やらミサイルやらの弾数計算に、レーザー用のエネルギー計算、人員の補充や福利厚生などなど、一般組織にないものも含まれる。
考えてみよう。一機の戦闘機を動かすのに必要なものを。
パイロットはいる。そのためにはまず給与を払わねばならない。ヘルメットやらスーツを調達する必要がある。そのためには服の性能を確認し、相見積もりをとって価格を安く抑えねばならない。いくら最大の脅威である巨大生物対応組織であっても経費は削減せねばならない。
動かすには燃料が必要だ。訓練用の的も弾丸もいる。整備のための資材を買わねばならない。相見積もりを取って価格を抑えないといけない。
司令室の備品も調達しないといけない。ハサミ・カッターから大型スクリーンに足るまですべてである。運用するためのシステムを構築しないといけない。
特殊なものでないならば民間のシステム会社に丸投げでもいいだろう。その場合にも見積もりを取って安く済ませないといけない。
すべてが一社のみに随意契約はいいかもしれないけれども週刊誌にすっぱ抜かれるかもしれない。どこかのだれの正体がウルトラマンだなどというゴシップ紙の記者のスクープよりも、より的確に組織に打撃を与えられる。税金や公金の無駄遣いなど現代社会では信頼を失う格好のきっかけになる。
つまるところ、ウルトラ警備隊であれUGMであれGUYSで何であれ、重要なのはそれを仕事としている事務屋の存在なのである。強い組織には強い事務屋がいる。
逆に事務屋がしっかりしていないと組織は弱体化する。
ひょっとしたら現代に限らずどの時代でも事務屋の重要性は変わっていないのかもしれない。
一般的にはかっこよくミサイルやらレーザーをぶっぱなしたり、ピンチの時にはさっそうと現れる巨大ヒーローに目が向きがちだし、それを英雄と呼んでかっさいを送る。
しかし、彼彼らも人間である。事務屋なしでは組織の中で生きていけない。
これは、そんな事務屋が自分にできることで戦う話である。
シン・ゴジラは事務屋がゴジラと戦う映画だと思う。
片桐はいりをみてそう思った。
なんだか、未完の長編になりそうだな。
あと、今書いている段階ではあまり事務屋は出ていていない、のかな?
いずれは会議室のシーンしかなくなる予定だが。
総務部門の話を長々書いたけど、主には作戦と情報分野が大きくなる予定。
誰も「シルバーシャーク改のエネルギーポットの今回の価格ですが、A重工がいくら、B重工がいくら、A重工の方が安いのでそれで受注させましょう!」なんてものを書きたくはないですよ(笑)
「事件は現場でも、会議室でも、自分のデスクでも起こっているのです。」