ラブライブ!サンシャイン!! ~平凡な高校生に訪れた奇跡~ 作:syogo
翔クンたちは…??
※ここらへんから、『スクールアイドル』についても触れていきます。
「なんて理事長だあの人……。」
筋肉痛の足をさすりながら、帰りのバスに揺られる俺、千歌ちゃん、曜ちゃん。 …ちなみに、俺が真ん中で、両隣りに二人が座ってる。両手に花とはこのことか。
「ほんとに統廃合になるのかな…?」
ボソッ、と呟く曜ちゃんの声が、誰もいない車内に少し響く。
「さあなぁ…。俺、この町に来たばかりだから良く知らんけど、…そんなに人が少ないのか?」
「うん…。翔くんも、浦女以外の学校が全部廃校になったのは知ってるでしょ?だから、ついに順番が来たのかもね…。」
正確には『統廃合』だから、どっかの学校とくっついて新しい学校になるのだろうが、それでも浦女の校舎には通えなくなってしまうのだろう。
そのことにショックを受けているのか、千歌ちゃんも肩を落とし、下を向いたままだ。
が、いきなり肩が震えだして…。 ん?なんだ?どうしt…
「奇跡だよ~~~~!!!」
ガバッ!と顔を上げた千歌ちゃんが叫んだ。 …おい!バスの中だぞ!!
「ど、どうした千歌ちゃん!? ん?、なんかさっきも聞いたような…。」
あれ、デジャブかな。
「統廃合って!あれだよね、廃校と同じ事だよねぇ!?」
「そ、そうだけど…。なんで嬉しそうにしてるの千歌ちゃん!?」
と、隣に座っている曜ちゃんのツッコミ。
「これって、『あの伝説のスクールアイドル』とおんなじ状況じゃん!!まさに、奇跡だよ~~!!」
そう叫びながら、俺の肩を掴み、ぐわんぐわん揺らす。…おい!だから車内だって!
「奇跡だよ~~!!」
「落ち着けっつの!!!」
流行語大賞でも狙ってんのか、ってレベルで連呼する千歌ちゃんを曜ちゃんと二人で抑えながら、帰路に着くのであった…。
………
「はぁぁぁぁ……、疲れたぁぁぁ……。」
場所は変わって千歌ちゃんの部屋。ちゃぶ台を三人で囲んでいる。
「…で?何が奇跡なんだ?千歌ちゃん。」
志満さんが持ってきてくれた熱い茶をすすりながら尋ねる。
「…え!?分かんないの!?この奇跡な状況が!!」
「「うん、さっぱりわかんない。」」
曜ちゃんとばっちりハモる。 …おお、息が合ってきたな(?)
「あれだよ!あのポスターの人たち!『ユーズ』だよ!
ゆ、ゆーず?
千歌ちゃんの指さすふすまを見ると、9人の女の子がポーズをとっているポスター。左下に『μ's』という文字が記されている。
「この人たちが『ユーズ』っていうのか?」
「ええ!?知らないの!?伝説の9人だよ!?」
「「ごめん、知らない。」」
またハモる。
「…で?その人たちがなんなんだ?」
「この人たちが通ってた高校、『音ノ木坂学院』もね、廃校の危機だったんだって。…でもね!この9人がスクールアイドルを始めて、『ラブライブ』で学校を有名にしたことで、廃校を阻止したんだよ!」
『ラブライブ』、『スクールアイドル』。聞いたことはある。
『スクールアイドル』…。芸能事務所を通さず、学校の中で結成されるアイドルの事…だった気がする。ご当地アイドル的な感じなのだろう。
『ラブライブ』…。そのスクールアイドルたちの頂点を決める大会…だったっけ?
「その人たちは第二回『ラブライブ』で優勝。知名度が一気に上がった事で廃校がなくなったんだって。 …私、ファンなんだぁ。」
ふーん…。この人たちが優勝したのか。『ラブライブ』が開催されていた事は知ってたけど、別に興味はなかったし、特に気にもしてなかったな。
…というか、思ったんだが。
これを言っちゃ怒られるかな、なんて思いつつ、千歌ちゃんに意見。
「この人たち…、確かにかわいいけどさ。なんというか…、 『普通』じゃない?」
そう。普通。
一目見たとき、「ん?」って思った。ステージ衣装っぽいものを着て、ポーズを決めているから、アイドルの類なんだろうなぁ、とは思った。…でも、なんというか、『普通』なのだ。かわいいはかわいい。だが、オーラがない。そんな感じ。どこにでもいる、普通な女子高生な印象だ。
そんな俺の感想を聞いて、千歌ちゃんが少しうつむく。…やばい、怒らせたかな。
「だから……衝撃だったんだよ。」
そう言って、スマホを取り出す千歌ちゃん。動画アプリを起動し、俺たちにある動画を見せてくる。
『START:DASH!!』
「マジか…。」
「すごい…。」
動画を見終わった俺と曜ちゃんは、衝撃を受けていた。
凄い。
見た目は、本当に普通の女子高生なのだ。なのに、歌、ダンス、表現力、すべてが見ていて圧倒される。
本当は、「凄い」なんて一言で表しては失礼なのだろうが、それしか出てこない。…それくらい、感動した。
「この動画を見て以来、私、大ファンになっちゃった。すごいよね…、おんなじ女子高生なのに。すっごいキラキラしてた。優勝したのも納得だよ…。」
千歌ちゃんの目が凄い輝いてる。相当憧れてるんだな。
「ああ、確かに凄い。 …でな、俺、千歌ちゃんの言いたいこと解ったわ。」
「あ、翔くんも解った?奇遇だねぇ、私も。」
と、二人して千歌ちゃんの方に向き直る。
「「「スクールアイドル、始めよう!「「としてない(か)!?」」 」
…やっぱりか。
これが、『奇跡の物語』のまだ序章であることは、まだ翔は知らない。
雑な感じの『ラブライブ』『スクールアイドル』『μ's』の紹介ですいません。
設定として、
「翔、曜はスクールアイドルの事は全く知らない」
ということになっています。
あとは、基本原作通りのスクールアイドルの概念で書いていくようになるべくしていきます。