ラブライブ!サンシャイン!! ~平凡な高校生に訪れた奇跡~ 作:syogo
第2話、始まります!
俺の静岡行きが決まった事の、友達の反応を紹介しよう。
「マジ?静岡?」
「いいなー」
「埼玉より全然いいじゃーん!」
「静岡でしょ?……何がある?」
「……お、温泉?」
不安だ。マジで不安だ。
大体、静岡って何があるんだ?マジでわからん。しかも、内浦、だっけ。……より解
らない。何があるんだろうか…。なにかあるんだろうか…。
そうこうしているうちに、春休みも残り1週間…
「じゃ、あとはよろしくなっ。あいつによろしく伝えといてくれ。」
と言って、親父はナイジェリアに行ってしまった。 相変わらず軽い。もう会えない
かもしれないのに軽い。ちょっとウルっとしてた俺の純情な心を返せ。
「………しゃあない、いくか。」
そういって俺も家を出、新幹線、電車、バスに揺られること3時間。
……周りに何もない。ホントになにもない。埼玉よりない。見渡すと海、山、民家。
ド田舎だった。
「…ここで合ってるのだろうか。」
ぱっと見、旅館だ。いや、完全に旅館だ。看板に、「十千万」と書かれている。どう
やらこの旅館の名前らしい。うん、いいネーミングだ。
じゃなくて。
「…どぅえ!?俺、旅館に居候すんの!?」
完全に一軒家の普通の家かと思っていた俺。…あんの親父。
だが、親父から貰った地図は、確実にここを指している。
「……入ってみるか。」
宿泊料金取られんじゃねぇの?と思いつつ、そろりそろりと入口へ。
ガラッ 「ごめんくださーい」
なんというか、THE 旅館て感じだな。落ち着いた雰囲気で。俺、ホテルより旅館のほ
うが好きなんだよなぁ~。
とか思いつつ、辺りをきょろきょろしていると、奥から、
「いらっしゃいませ~どうぞお越しくださいましt…。あら?」
「ど、どうも。」
見た感じ、おっとりして、落ち着いた感じのお姉さん。黒髪ロングで、声も落ち着い
ている。
「お兄さん、お一人様? …お一人の予約なんて入ってたかしら?」
「あ、いえ。今日からここでお世話になります、榮倉 翔と言います。うちの父から
話が行ってると思うんですが…」
するとお姉さん、
「あぁ!君が翔君?待ってたわぁ~。私は高海志満。よろしくね。」
と、自己紹介。よかった。場所を間違えてたわけではなさそうだ。
「ここまで来るの大変だったでしょう。なにせ田舎だからねぇ~。」
「いえ、3時間くらいでしたから。」
「埼玉から来た…んだっけ?」
「はい。」
「ここ、なにもなくてびっくりしたんじゃない?なにせ田舎だからね~。」
「いえいえ、そんなことないですよ。海も山も近いですし、空気もおいしいです
し。 …それに比べて埼玉なんて。ホントに何もないですからね。」
始まる田舎主張合戦。しかしそこで志満さん、
「あっ!そうだ、家族を紹介しないとね。ちょっと待ってて。」
と言って、奥に引っ込んでってしまった。
しばらくすると、
ホラ!ハヤクキテ!カケルクンマッテルヨ! ワカッタワカッタ… ドンナヒトカナー!タノシミダナー!
声が聞こえてきて、志満さんが二人の女子を連れてやってきた。
「じゃあ、紹介するね。 私が長女の志満、この子が次女の美渡、そしてこの子が末
っ子の千歌。」
「よ、よろしくお願いします。」
三姉妹だったのか…。戸惑っていると、細目で俺の事を見ていた美渡さんが、
「へぇ…。翔君?だっけ。 …かっこいいねぇ。」
ニヤニヤしながら見てくる。…かっこいいだろうか。
隣のアホ毛がピョン、となってるオレンジ髪の子、…千歌さんだっけ?も、目を輝か
せながら、
「ホントだ!!いけめんだねぇ!あ、私、高海千歌!翔くんと同じ高校2年生だ
よ!!よろしくね!!」
と、手を出してくる。手を握ると、ブンブン振られた。おお、すごい元気っ子だな。
「あとはお父さん、お母さんがいるからね。…じゃあ、とりあえず、部屋に案内する
ね~。」
と志満さん。俺は二人と別れて、志満さんの後を追った。
「この部屋を使ってね~。」
6畳1間の和室だった。下は畳なのに、ベッドが置いてある。…大丈夫だろうか。
他には、テレビ、本棚、机と、なんと冷蔵庫がある。なんて便利なんだ。…だが、大
丈夫だろうか、畳。
後は窓が一つ。開けてみると、前に家の壁。…景色は拝めないと思いきや、横を向い
たら海が!おお、部屋から海が見えるとは…感動だね。
「荷物はもう届いてるから、荷ほどきしちゃってね。 じゃ~。」
…といって志満さんがいなくなり、俺一人に。急に静かになる部屋。かすかに波の音
が聞こえる。
「…よっし。部屋作り、しますか!」
…よし完成。きれいにできた。
……というか、部屋すっかすかだな。元から荷物少なかったしな。趣味ないし。 自
分で言ってて胸が痛い。
「ダイビングとか、やってみたいなぁ…。せっかく海あるし。」
と、一息入れていると、
コンコン。 誰か来た。
「志満さんかな…? はーい、どうぞー。」
ふすまの先にはアホg…、おっといけない、千歌ちゃんだ。
「荷ほどき終わった?」
「おう。元から荷物少ないしな。すぐ終わったよ。」
すると千歌ちゃん、ニコッと笑って、
「じゃあ、内浦を案内してあげる!外いこっ!」
と、俺の手を引っ張る。 おいおい、元気だなこりゃ。
十千万を出て、海道路沿いを歩く。
千歌ちゃんは小さい堤防(?)の上でバランスを取りながら俺の隣を歩く。…おいお
い、危ないぞ。
「そーいえば、翔君はなんでうちに来たの?」
えっ?知らないの?…逆に、なんでそんな得体のしれない男子高校生の事を案内して
んのキミは?
半分ビックリ、半分呆れつつ…、てか、高海父!あなたもしっかり説明しといてくだ
さいよ…。「男子高校生が居候に来るよ」って部分しか説明されてないじゃないす
か…。
さすがは親父の友人、といったところか。
とりあえず、説明はしないとな。
「えっと…。俺の親父が………。」カクカクシカジカ
「ふーん、そうなんだ。」
「そう。そうなんだよ。まったく、困った親父だろ?」
「ま、でも、だいじょぶだよ!千歌は全然うぇるかむだから!!」
元気に笑う千歌ちゃん。うーん、本当に大丈夫なんだろうか…。
不安になってくる。 実は、この子なんも考えてないだけなんじゃ…。
そんな俺の考えなぞ露知らず、
「そーいえば、翔君は高校、どこに通うの?」
………あ。
「…忘れてた。」
いや待て待て、落ち着け大丈夫だ。今の時代には携帯電話があるじゃないか。ありが
とう科学。センキューテクノロジー。
「ちょっと親父に聞いてみるわ。」
そう言って電話をかける。 プルルルルル……
[ん?何だよ翔。あ、もしかしてお父上がいなくなってさみしくなったとk…]
「んなわけねぇだろ!!学校だよ学校!!俺が行く学校!どこだよ。」
[あ、すまんすまん、忘れてた。お前の行く高校な。‘うらのほし’ってんだ。]
「うらのほしィ?どこだよそこ。」
[すまん、詳しいことはそっちで聞いてくれ。じゃっ。] ツーツーツー
「っ!おい、親父!…全く。」ピッ
「お父さん、なんだって?」
「ああ、なんでも、‘うらのほし’って言う高校らしい。」
「……えっ?」
それを聞いた千歌。何言ってんの?という顔をしている。
「おっ?何?場所知ってんの?じゃあついでに案内し「その学校はね。」
ん?様子がおかしいな。
「その学校はね……
‘浦の星女学院’、女子高だよ。」
「………は?」
さぁどうする翔くん。&高海三姉妹登場回でした。
次回、2ネンブゥリに…!?