ラブライブ!サンシャイン!! ~平凡な高校生に訪れた奇跡~   作:syogo

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不登校を解消させることに成功した翔クン。
一方その頃、ルビィちゃんも動き出したようです。



・いつの間にかUAが2万越えてました…!有難うございます。
・お気に入り100件超えておりました!有難うございます。

記念の番外編なんかもいいかな~と構想中です。どうぞお楽しみに。


第18話 ~小さな少女の大きな決意~

 

 

『スクールアイドル』

 

それは、人見知りで内気な性格の私にとって、縁のないような存在。

自分には、向いていない。キラキラとした世界。

それを画面越しに見ているだけで、十分だと思っていた。

『自分もなってみたい。』そんな思いを胸の奥に秘め続けながら。

 

そんな時、突然現れ手を差し伸べてきた人たちがいた。

 

『スクールアイドル、やらない?』

 

嬉しかった。

こんな内気で、おどおどしている自分に目をかけてくれた人がいる。しかも、自分のやりたかったことを誘いに。

やらない手はない。誰もがそう思うだろう。千載一遇のチャンスなのだから。

しかし。

 

『スクールアイドルは……、もう、見たくありません。』

 

ある日突然発せられた、姉からの言葉。

その言葉が、自分の思いにブレーキをかける。

スクールアイドルは大好きだ。でも、姉のことも同じくらい大好きなのだ。

姉の、嫌なことはしたくない。

…そう、だから、この気持ちはまた胸の奥にしまっておこう。今度こそ、取り出すこともないくらい深く。

そう思っていた時。

 

『でも、ルビィちゃんはどうしたいの?』

 

突然投げかけられた、シンプルな言葉。

その言葉は、今まで悩んでいたことを全否定するような言葉で。

「なにも知らないくせに…」と、憤りを覚えるくらい衝撃だった。

しかし、その言葉は、少女の心に深く突き刺さり。

…様々な考えが渦巻く中、答えを告げるため。

小さな少女は、姉の元へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…すぅー、はぁー…。」

 

自分の部屋から、歩くこと10数秒。

親愛なる姉の部屋。

同時に、決断の場所。

その部屋の扉の前で、少女は、ゆっくり、深く深呼吸。

扉に手を当て、ノックをしようと軽く振り上げ、そこで……、一度静止。

もう一度心の準備をする。

今まで抵抗なく開き続けてきたこの扉は、今日はまるで別のものように見えた。

__勇気を振り絞り、振り上げた拳を扉に軽く当てる。

コンコン。

待つこと数秒、すぐに、中から「どうぞ。」と言う声が聞こえてきた。

神妙な面持ちで、ゆっくり扉を開け、中に入る。

そこには、いつもと変わらない微笑みで、自分を見つめてくる姉の姿。

 

「どうしましたの?ルビィ。もうそろそろ、寝る時間ですわよ。」

 

もしかしたら、自分の発する一言で、姉を傷つけてしまうかもしれない___

微笑む姉の顔を見た瞬間、一瞬躊躇が生まれるが、『自分がやりたいこと』。それを告げるため、少女は姉に向き直り、話し始める。

 

 

 

 

 

 

 

「あのね、おねえちゃん。私、『スクールアイドル』やりたいの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンコーン…

昼休みを告げる鐘がなるや否や、俺は1年生クラスへダッシュ。

1年フロアへ数10秒で着くと(途中で『廊下を走らない』という張り紙があった気がするが、気のせいだろう。)、ガラっ、とドアを開き、目的の女生徒を探す。

………、いた!

 

「おーい、善子~!ちょっとこっちこーい!」

「げっ!?」

 

ヤバい、というような顔をしてこっちを見る善子。座っている机の周りには数人の女生徒。おっ、結構仲良くやってるじゃないか。

 

「お~い!ちょっと話g「わかったから!場所変えるわよ!」 」

 

俺の元へダッシュしてきた善子。俺の言葉を遮るやいなや、背中を押して、俺を教室から外へと追いやる。

 

「とりあえず、ここじゃ不味いわ!屋上行くわよ!」

「ええ~!?」

 

遠いじゃん、と嘆く俺の袖をつかむ善子は、ずるずると階段を上っていく。

まぁいいか、ととりあえず屋上へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここなら、大丈夫ね。」

 

屋上の扉を開き、誰もいないことを確認した善子は、屋上の端に設置してあるベンチに座り、

 

「いきなりなにやってんのよあんたは!!」

 

怒り出した。…え?俺なんかやった?

 

「私はねぇ!学校では『普通』になろうとしてるわけ!あんたがいきなり、「おーい、善子ぉ~!」なんて来たら、変な噂が立つじゃない!」

 

ぷんすこ、と怒る善子もとい堕天使様。

…ああそうか、そういえば男子は俺一人なんだっけ。そりゃあ、いきなり1年の教室行って、1人だけ呼び出すなんて、確かに目立ちまくりだな。

 

「いい?学校の間は、私は『津島善子』なの。もう、自己紹介の時みたいなミスはしないの。わかったら、協力してよね、リトルデーモン1号!」

 

「はいはい、分かりました。ヨハネ様。」

「分かってないじゃない!!」

 

笑う俺の横で、むきーっ!と怒る善子。別に、堕天使キャラでも大丈夫だと思うんだけどなぁ。

……え?なんで俺が『善子』って呼んでるのかって?

昨日、「なんかあなたに『ちゃん』付けで呼ばれると、バカにされてるような感じがするわね…。」と言われ、『ちゃん』付け禁止令が出たからなのだ(『高貴なる堕天使ヨハネ様』と呼びなさい。と言われたがそれはムシ)。

とまぁ、それは置いといて。

俺は善子を呼び出した目的を、そのまま彼女に伝える。

 

「なぁ、無事学校にも来たことだし。スクールアイドル、やろうぜ?」

「やだ。」

 

ぐぁ、瞬殺。というか、この前も一瞬だったなそういえば。

 

「なんでだよ!学校にこれたんだから、別にもういいだろ!クラスのみんなだって、別に何も気にしてなかったろ!?人気者になれるかもだぞ!!」

 

『人気者』という単語に若干引っかかった善子。しかしすぐに、

 

「だーかーら!私は、『普通』の生徒になるってさっきも言ったでしょ!…確かに、みんな私の自己紹介気にしてた人なんていなかったけど!スクールアイドルなんてやったら、注目されっぱなしじゃないの!」

 

頑なに拒否する善子。しかし、そんなことでめげる俺ではない。

 

「…スクールアイドルになれば、堕天使用語使い放題だけど。」

「…うっ。」

「衣装で、堕天使みたいな服着られるかもだけど。」

「…うぅっ。」

 

悶える善子。…よし後一歩。

 

「キャラとして、正式に世間に認められるんだけど。」

「……わかったわよ!やるわよ!やればいいんでしょ!?」

 

とどめの『正式に認められる』が効いたのか、半場やけになるようにそう答えた善子。

 

「うぉぉぉ!有難う善子!マジ天使!」

 

がしっ、と善子の両手をつかむ俺。すると、

 

「だ、堕天使だって言ってるでしょ///」

 

と、顔を赤くして言ってきた。その表情は、いつものギラッ、とした目つきとは違って___

 

「やっぱ…、かわいいな。」

「かわっ!?!?///」

 

顔を真っ赤にして照れる善子。おっと口に出てたか?しまったしまった。

 

「…ま、とにかく。善子なら、余裕で人気でっから安心しろ。じゃ、2年の教室行こうぜ。千歌ちゃんとか紹介するから。」

「ちょっ///手ぇ引っ張んないでよ!」

 

いまだに赤い善子をつれて、ウキウキ気分で、教室へと向かうのであった…。




善子がスクールアイドル部に加入いたしました。

さて、ルビィの思いは届いたのか?

残り、2日。
次回もお楽しみに。
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