ラブライブ!サンシャイン!! ~平凡な高校生に訪れた奇跡~ 作:syogo
一方その頃、ルビィちゃんも動き出したようです。
・いつの間にかUAが2万越えてました…!有難うございます。
・お気に入り100件超えておりました!有難うございます。
記念の番外編なんかもいいかな~と構想中です。どうぞお楽しみに。
『スクールアイドル』
それは、人見知りで内気な性格の私にとって、縁のないような存在。
自分には、向いていない。キラキラとした世界。
それを画面越しに見ているだけで、十分だと思っていた。
『自分もなってみたい。』そんな思いを胸の奥に秘め続けながら。
そんな時、突然現れ手を差し伸べてきた人たちがいた。
『スクールアイドル、やらない?』
嬉しかった。
こんな内気で、おどおどしている自分に目をかけてくれた人がいる。しかも、自分のやりたかったことを誘いに。
やらない手はない。誰もがそう思うだろう。千載一遇のチャンスなのだから。
しかし。
『スクールアイドルは……、もう、見たくありません。』
ある日突然発せられた、姉からの言葉。
その言葉が、自分の思いにブレーキをかける。
スクールアイドルは大好きだ。でも、姉のことも同じくらい大好きなのだ。
姉の、嫌なことはしたくない。
…そう、だから、この気持ちはまた胸の奥にしまっておこう。今度こそ、取り出すこともないくらい深く。
そう思っていた時。
『でも、ルビィちゃんはどうしたいの?』
突然投げかけられた、シンプルな言葉。
その言葉は、今まで悩んでいたことを全否定するような言葉で。
「なにも知らないくせに…」と、憤りを覚えるくらい衝撃だった。
しかし、その言葉は、少女の心に深く突き刺さり。
…様々な考えが渦巻く中、答えを告げるため。
小さな少女は、姉の元へ向かうのだった。
………
「…すぅー、はぁー…。」
自分の部屋から、歩くこと10数秒。
親愛なる姉の部屋。
同時に、決断の場所。
その部屋の扉の前で、少女は、ゆっくり、深く深呼吸。
扉に手を当て、ノックをしようと軽く振り上げ、そこで……、一度静止。
もう一度心の準備をする。
今まで抵抗なく開き続けてきたこの扉は、今日はまるで別のものように見えた。
__勇気を振り絞り、振り上げた拳を扉に軽く当てる。
コンコン。
待つこと数秒、すぐに、中から「どうぞ。」と言う声が聞こえてきた。
神妙な面持ちで、ゆっくり扉を開け、中に入る。
そこには、いつもと変わらない微笑みで、自分を見つめてくる姉の姿。
「どうしましたの?ルビィ。もうそろそろ、寝る時間ですわよ。」
もしかしたら、自分の発する一言で、姉を傷つけてしまうかもしれない___
微笑む姉の顔を見た瞬間、一瞬躊躇が生まれるが、『自分がやりたいこと』。それを告げるため、少女は姉に向き直り、話し始める。
「あのね、おねえちゃん。私、『スクールアイドル』やりたいの。」
………
キーンコーン…
昼休みを告げる鐘がなるや否や、俺は1年生クラスへダッシュ。
1年フロアへ数10秒で着くと(途中で『廊下を走らない』という張り紙があった気がするが、気のせいだろう。)、ガラっ、とドアを開き、目的の女生徒を探す。
………、いた!
「おーい、善子~!ちょっとこっちこーい!」
「げっ!?」
ヤバい、というような顔をしてこっちを見る善子。座っている机の周りには数人の女生徒。おっ、結構仲良くやってるじゃないか。
「お~い!ちょっと話g「わかったから!場所変えるわよ!」 」
俺の元へダッシュしてきた善子。俺の言葉を遮るやいなや、背中を押して、俺を教室から外へと追いやる。
「とりあえず、ここじゃ不味いわ!屋上行くわよ!」
「ええ~!?」
遠いじゃん、と嘆く俺の袖をつかむ善子は、ずるずると階段を上っていく。
まぁいいか、ととりあえず屋上へ向かうのだった。
………
「……ここなら、大丈夫ね。」
屋上の扉を開き、誰もいないことを確認した善子は、屋上の端に設置してあるベンチに座り、
「いきなりなにやってんのよあんたは!!」
怒り出した。…え?俺なんかやった?
「私はねぇ!学校では『普通』になろうとしてるわけ!あんたがいきなり、「おーい、善子ぉ~!」なんて来たら、変な噂が立つじゃない!」
ぷんすこ、と怒る善子もとい堕天使様。
…ああそうか、そういえば男子は俺一人なんだっけ。そりゃあ、いきなり1年の教室行って、1人だけ呼び出すなんて、確かに目立ちまくりだな。
「いい?学校の間は、私は『津島善子』なの。もう、自己紹介の時みたいなミスはしないの。わかったら、協力してよね、リトルデーモン1号!」
「はいはい、分かりました。ヨハネ様。」
「分かってないじゃない!!」
笑う俺の横で、むきーっ!と怒る善子。別に、堕天使キャラでも大丈夫だと思うんだけどなぁ。
……え?なんで俺が『善子』って呼んでるのかって?
昨日、「なんかあなたに『ちゃん』付けで呼ばれると、バカにされてるような感じがするわね…。」と言われ、『ちゃん』付け禁止令が出たからなのだ(『高貴なる堕天使ヨハネ様』と呼びなさい。と言われたがそれはムシ)。
とまぁ、それは置いといて。
俺は善子を呼び出した目的を、そのまま彼女に伝える。
「なぁ、無事学校にも来たことだし。スクールアイドル、やろうぜ?」
「やだ。」
ぐぁ、瞬殺。というか、この前も一瞬だったなそういえば。
「なんでだよ!学校にこれたんだから、別にもういいだろ!クラスのみんなだって、別に何も気にしてなかったろ!?人気者になれるかもだぞ!!」
『人気者』という単語に若干引っかかった善子。しかしすぐに、
「だーかーら!私は、『普通』の生徒になるってさっきも言ったでしょ!…確かに、みんな私の自己紹介気にしてた人なんていなかったけど!スクールアイドルなんてやったら、注目されっぱなしじゃないの!」
頑なに拒否する善子。しかし、そんなことでめげる俺ではない。
「…スクールアイドルになれば、堕天使用語使い放題だけど。」
「…うっ。」
「衣装で、堕天使みたいな服着られるかもだけど。」
「…うぅっ。」
悶える善子。…よし後一歩。
「キャラとして、正式に世間に認められるんだけど。」
「……わかったわよ!やるわよ!やればいいんでしょ!?」
とどめの『正式に認められる』が効いたのか、半場やけになるようにそう答えた善子。
「うぉぉぉ!有難う善子!マジ天使!」
がしっ、と善子の両手をつかむ俺。すると、
「だ、堕天使だって言ってるでしょ///」
と、顔を赤くして言ってきた。その表情は、いつものギラッ、とした目つきとは違って___
「やっぱ…、かわいいな。」
「かわっ!?!?///」
顔を真っ赤にして照れる善子。おっと口に出てたか?しまったしまった。
「…ま、とにかく。善子なら、余裕で人気でっから安心しろ。じゃ、2年の教室行こうぜ。千歌ちゃんとか紹介するから。」
「ちょっ///手ぇ引っ張んないでよ!」
いまだに赤い善子をつれて、ウキウキ気分で、教室へと向かうのであった…。
善子がスクールアイドル部に加入いたしました。
さて、ルビィの思いは届いたのか?
残り、2日。
次回もお楽しみに。