ラブライブ!サンシャイン!! ~平凡な高校生に訪れた奇跡~   作:syogo

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ヘタレな翔クンのせいで、変な空気になった二人。

さてさて、お次は千歌の幼馴染が登場…!?


第6話 ~ヘタレな俺と天使降臨~

 

ぴちょーん…。

 

 

湯気立ち込める風呂場で、俺は湯船に浸かっていた。

…それにしても、広い。大浴場、とまでは及ばないまでも、3~4人で余裕で入れる広さの風呂だ。

そのデカイ湯船の真ん中で湯に浸かりながら、俺は色々と考えていた。

 

「…今日はすっげぇ濃い1日だったな。居候先は旅館だし、こんな風呂デカイし。…それと、女子高の入学も決まったんだよなそーいえば。」

 

急に不安になる。…鞠莉さん、大丈夫だろうか。

 

「急に海に飛び込む変な人にも会ったし…。すっげぇ美人だったよなぁ、あの人。梨子さん、だっけ。」

 

何だったんだろうなあの人、と苦笑いを浮かべつつ、頭の上に乗せていたタオルで顔を拭く。

 

「後は…、千歌ちゃん。最初に会ったときからグイグイ引っ張ってくれたし、明るいし…。いい子だよなぁ。」

 

あと、かわいいし。すっげえかわいいし。

 

「…突然、「一緒に入る?」なんて言われた時は、すっげぇ驚いたけど。内浦の子たちって、みんなこんな感じなんかな?」

 

と、言ったところで瞬時に思い直す。ないない、そんなこと。

さっきの事だって、俺が風邪ひくから、って事で善意で言ってくれたことなんだから。

…後で、しっかり謝っとかないとな。

 

そう結論を出すと、ざばっ、と思い切り立ちあがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、風呂上がりで濡れた髪をタオルで拭きながら、千歌ちゃんの部屋に向かった。

コンコン。

 

「千歌ちゃん?いる?俺。翔だけど。」

 

いまさらなんだが、千歌ちゃんの部屋って、俺の隣なんだな。プレートに「千歌の部屋」と書いてあり、吊り下げられている。

しばらくすろと、部屋のふすまが開き、千歌ちゃんが出てきた。

 

「あ、翔くん?お風呂入ったんだねっ。うちの風呂、広いでしょー。」

 

明るく出迎えてくれた千歌ちゃん。髪の毛がしっとりとしている。それもそうか、風呂入ったんだもんな。……相変わらずアホ毛は跳ねているが。

 

「立ち話もなんだし、入りなよっ!さ、どーぞどーぞ~。」

「え?あっ、ちょ、ちょっ…」

 

するっと俺の後ろに回り込み、背中を押して部屋に促す。俺はよたよたっ、と千歌ちゃんの部屋に入った。

 

 

中に入った瞬間、ふわっ、といい香り…というか、みかんの香りが俺の鼻孔をくすぐる。…なぜみかん?

部屋の広さは俺の部屋と同じ。勉強机が端に置かれていて、部屋の中心にはカーペット。その上に、ちゃぶ台が置かれている。それと本棚、ベッド。…べッドの上に、いくつか海の生き物のぬいぐるみが置かれている。あ、こいつ何て言うんだっけ。……そうだ、ダイオウグソクムシだ。

 

「てきとーにすわって!あ、みかん食べる?」

 

そう言ってスクールバッグの中からみかんを取り出す千歌ちゃん。…学校に持っていってるんすか。

ありがたくみかんを貰い、一粒口に入れる。風呂上がりで渇いた喉に、みかんの甘酸っぱさが広がる。…うまいなこれ。

 

「で?なにか私に用でもあったの?」

「おお、そうだったそうだった。じゃあちょっと失礼して…。」

 

と言って、千歌ちゃんの方に正対、正座。そして思いっきり頭を打ち付ける勢いで…

 

「さっきはすいませんしたぁぁぁ!!!」

「ええええええ!?」

 

古き良き日本の伝統、土下座。誠意を伝えるにはこれが一番。

だが千歌ちゃん、あんぐり口をあけている。あれ、誠意が足りなかったか。よしもう一度。

 

「すいませんし…「もういいよっ!!!」」

 

思いっきり止められた。

 

「いや、だってさっき、思いっきり逃げちゃったし…。千歌ちゃんは善意で言ってくれただけなんだろ?勝手に一人でテンパっちゃって俺…。」

「だ・か・ら!!気にしてないって!!…こっちこそごめんね?いきなり変なこと言っちゃって。」

 

…逆に謝られた。なんだ?この子は天使か?

 

「わざわざそんなことのために来てくれたの…?優しいね、翔くんは。」

 

なんか感謝されてる。…おかしい、悪いのは俺のハズなのに。

 

「いや、でも…「もういいって!!」」

「じゃあ、仲直りの握手ねっ! …はい、これで終わり!」

 

千歌ちゃんに手を握られ、ぶんぶん振られた。

 

「じゃ、そろそろご飯だから行こっか!今日は、翔くんの歓迎会らしいよ…?」

 

ニヤっ、と笑う千歌ちゃん。

まだ納得できてない気もする俺だが、これ以上うだうだ言ってても仕方ない。千歌ちゃんと仲直りできた、それでいいじゃないか。

そう自分で思い込み、千歌ちゃんの後を追って下へと降りていくのであった…。




千歌ちゃん天使回でした。翔クン、今度は気をつけろよ。

次回、あのヨーソローが…?
お楽しみに。
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