一色と前川が、決意、団結した翌日。
「ごみぃちゃん、いい加減起きる!」
「ぐふ、」
突然の腹の痛みに目を覚ますと、妹が腹の上に……いる訳はなく、普通に殴られたようで、普通にってなんだよ……
「何その声、気持ち悪。」
「出させたのに、さらに罵倒されるのかよ。」
当然、どこぞのツインテールな妹の様な返しがある訳もなく。そして起き上がる。
身支度を整え食卓につく。
少し食べ勧めていると、
「お兄ちゃん、昨日何かあった?」
本当に、妹の鋭さには驚きを隠せないが、やましい理由はないので、
「何も無かったぞ?」
と、すっとぼけて見るが、
「ふーん……まぁ、悪いことではなさそうだから、今回はいいや。あ!お兄ちゃんを理解してるって所ポイント高い!」
「あー、高い高い。」
「もう!適当なんだから!」
はいはい、と適当にあしらいながら、食事を終え、支度を終え、玄関を出ると。
「ほら、お兄ちゃん、遅刻するよ!」
「何が遅刻するよ、だ。」
小町は、さも当然のように荷台に乗り、出発進行ー、とでも言い出しそうな体制だ。
「捕まってろよ?」
「分かってるよ、お兄ちゃんこそ、事故んないでよ?」
妹は今年からもう総武校生だ。
同じ学校に行くに当たって、妹には、一緒にいない方がいいんじゃないか、と提案したものの。
「これだから、ゴミぃちゃんは……」
と一蹴、あれ、目から汗が……
そんなこんなで、学校の付近に来たので、小町に降りるように指示を出し、自転車を押して歩く。
すると、昨日あった、一色がいた。
「せんぱーい!おはようございます。小町ちゃんも!」
「うす」
「おはようございます!いろは義姉e……いろは先輩」
小町さん?いつから、お姉ちゃん呼びになったの?それだと一色が、俺の妹になるんだけど……
うん、なんとなく、振られる気がする、というかいつもの流れが来る。
よってこの件には触れないものとしよう、うん。
「先輩、なんですか、うす、って怖いですよ。
おはようございます、って言えないんですか?」
「うっせーな……」
こいつ、ほんと面倒臭いな……
「はちまーん!おはよう!」
「戸塚!おはよう!今日もいい日だな!」
「うん!」
「「はぁ……」」
そんな、いつもの流れ(戸塚参拝)が終わり、校舎へ入ろうとする時、事件が起きた
「んじゃね、お兄t「おはよう、比k……ひーくん!」」
「?あぁ、前川か、おはよう。」
「え、誰?……」
「ん?ひーくん、その子は?」
「その質問に答える前に、ひーくんってのは俺のことなのか?」
「うん、そうだよ!比企谷だから、ひーくん!嫌だった?」
「そ、そんなことは無いぞ?」
「やった!」
そんな、パァアって効果音が似合いそうな笑顔を、向けないでくれますかね?勘違いしちゃうんだが。
「可愛い妹だ、可愛い」
「二回いうんだね……、初めまして!前川みくです!ひーくんにはお世話になってます!」
「あ、どーもどーも、うちの兄もお世話になってます!」
小町ちゃん?あなた、いつから、サラリーマンになったの……
「前川さんって、八幡と仲良かったんだね、知らなかったよ。」
「戸塚くんだったよね、昨日から仲良くなったんだ!」
「いや、なってないから。」
「せんぱい、ここは、そうだなって言うべきなんですよ?」
何なの、あだ名で呼んだら仲良しなの?
だったら、俺のことをヒキガエルと呼ぶ彼らは俺の仲良しさんなの?うん、ないな。
と言うかあいつら途中からカエルって言ってたし……
「ふむふむ、これは、新たな義姉ちゃん候補が…」
「小町?どうした?」
「何でもないよー!」
そうか、と軽く返事をしながら校内へと入っていく。
教室までの道は、何故か隣に前川が陣取るが、消して悪い気はせず。むしろ、なんだが居心地がよかった。
何故か一色は悔しそうに別れていき、戸塚は終始にこにこしていた。
戸塚可愛い、とつかわ。
あー、人が多すぎると話をまとめにくい……
文章力が欲しい……