今回は人が多すぎ。
初めて小文字のカタカナ使いましたよ……
気分転換とは、単に気分を帰ることではない。
そう、本来なら明るい気分に転換するという意味である。
ちなみに、俺にとっての明るい気分とは、
小町とごろごろしているか、
小町の作った飯を食べている時か、
マッ缶を飲んでいる時である。
え?戸塚?あれはドキドキするから違うぞ。
つまり、何が言いたいかというと。
「受験シーズンにおける、ストレス解消及び気分転換のために、BBQを行うぞ!」
と、若返ったかのような平塚先生を見ているのは、何故か辛い。
本当、誰かもらってあげて……
「ではそうだな、男女3,3の六人組なんかでどうだ!」
ほらな?俺にとっての気分転換にならないだろ?
まぁ、こういう時は、人数が空いているグループに、
うわ、ヒキタニくんしかいねぇ最悪。
とか思われながらお情で参加するんですよね。
とそんなことを考えていると。
「はちまーん!」
天使が降臨した。
「どうした戸塚?」
「も、もしも、3人組決まってないなら、い、一緒にどう?」
「よし、そのまま結婚しよう……」
「も、もう!からかわないでよ!」
可愛い……は!いかん。
「あと1人はどうs「比企谷、」……なんだよ葉山、今は来るな、戸塚を拝んでいる。」
「はは、そんなことより、1人分枠余ってないか?」
「そんなことってなんだ、まぁ余ってるが、それが?」
「入れてくれないか?」
……は?
「は?」
あ、声に出ちゃったよ……
「いやー、それがさ。」
と言って後方を見る葉山。
つられて視線を動かすと、既に葉山を抜いたトップカースで3人組まれていた、ふむ、なるほど。
「なるほどね……ハブられたのか。」
「どうしてそんなに、嬉しそうにいうんだ…」
「当たり前だろ。」
「当たり前なのか、まぁいい。比企谷も、俺がいなかったら、グループメンバー足りなかっただろ?」
ニタァと笑ってみせる葉山、と言うか。
「普通に比企谷って呼んでるぞ?」
「まぁ、戸塚くんしか聞いていないし。」
「使い分けるとは、いい身分ですね。」
「まぁまぁ、八幡落ち着いて。」
「よし、落ち着いた。」
「早い!?」
いや、戸塚に言われたら、聞くべきだろ。
「だがなぁ、お前が入ると問題があるんだ。」
「「問題?」」
「葉山目当ての女子が来る、そんでメンバーの俺を見る、一瞬落胆し、ヒキタニくんの面倒を見る葉山くんカッコイイが始まる。あぁ、すごく面倒だ」
「「はは……」」
うん、決まっているよな。決定事項とでも言っていい。
「まぁ、極力俺は目立たないようn「ひーくん!」
突然の声に驚くも、この呼び方をする人間を、俺は一人しか知らないわけで……
「なんだよ前川、静かにしろ、目立つ」
「ご、ごめん、そのさ?女の子のグループって決まってる?」
「決まってねーけど?」
「なら一緒に行こうよ!」
「そういうのは葉山に言え、俺は知らん。」
「もちろんいいよ!」
「やった!」
嬉しそうですね、そんなに葉山と一緒がよかったのか。
後ろのよく知らん二人の女子も嬉しそうだ。
余計肩身狭くなったな……
「概ね、グループは出来たようだな。今回のBBQだが、飲み物と食器類は持参だ、各自持ってくるのもよし、話し合いでまとめるのもありだ。」
と、なると話し合いで決めるわけだが……
「どうする?」
やはり、こういう時に口火を着るのは葉山だ、いいぞそのままやれ、そして俺のは何もやらない。
「んー、そうだな」
前川は、少し考える素振りをしたあと。
「よし!食器類…紙皿、紙コップ、割り箸は私たちが用意するよ!」
と元気よく言ってみせた。
後ろ二人と、仲良くお買い物ですかね……
「だから、今週末、空けといてね。ひーくん!」
………………は?
「は?」
またもや、口に出しちまった……
「いや、なんで俺なんだよ、葉山といけよ。」
「え……ダメなの?」
そんなに、目をうるうるされても困る。
エ、マエカワサン、ホンキナノ?
ほら、取り巻きもなんかいってるし。
でも泣かれても困る。
「はぁ、分かったよ。」
「やった!」
なんで、今日一の笑顔なんですかね、勘違いするんだけど。
それから、少し経ち、SHRを終え、部室へ向かおうと立つと、ちょこちょこと近づいてくるもの、というか前川。
「ね、ねぇー、ひーくん」
「あ?」
「連絡先……」
「あー、ほらよ」
とスマホを放る。
慌ててキャッチする前川は、驚きながらも操作していくと、突然顔を伏せるが、そのまま操作を続け、
はい、と手渡してくる。
よく分からんが、少し不機嫌だ。
「どうした?」
「!……何でもないよ。それより、絶対返信はすること!分かった?」
「は、はい。」
そうして、連絡のやりとりは終わり、帰宅した。
後日連絡先を見られた時に、小町にニヤニヤされたのは別の話。
何故だ……
sideみく
ひーくんの連絡帳、殆ど女の子しかいなかった……
由比ヶ浜さん、雪ノ下さん、一色さん、それに川崎さん。
ひーくんって何者……
驚きと一緒によくわからない感情が湧いてくる。
すこしだけ、ムッとする気持ち。
なんでだろう。
まぁいいや!お買い物一緒に行って。
他になにかしようかな?
服は何にしようかな!メガネは必須でしょ?
んー、
あ!メガネ、ひーくんに掛けてみようかな。
その少しの興味が彼の立場を変えるものとは知らずにいた。
はい、ありがとうございました。
お付き合いありがとうございます。
みくにゃん、いいっすねぇ。
ぶっちゃけ、前川要素0に近いから、誰お前状態ですよね。
次回あたりは意識したい……