まだ諦めていないからエタってはいない(震え声)
そして今世紀最大の短さ。
アホか……これで生存報告とか……一応チラ裏でやらせていただきます
―――――害虫の王たるゴキブリ。
火星にて進化を遂げた彼らは、目の前の存在に恐怖していた。
感情を持たぬはずの彼ら……仮に“テラフォーマー”と呼称する。
彼らはその卓越した学習能力。身体能力。生存本能。そして圧倒的な知性をもってして、彼らを更なる高みへと、非常識なほどの速度で進化させた。
しかし、目の前の連中に、そんな非常識も通用しそうには思えなかったのだ。
目の前に降り立った一機のロケット。
そこから出てきたのは十人あまりの人間であった。
「ここが火星か……」
「お腹すいて力でないかも……」
「虫食べないからそうなるんだよ」
「ぜーったいイヤ!」
「こら、喧嘩するんじゃない。
一郎も、こっちにちゃんと来なさい。
艦長命令だ」
「……うす」
何やら黒い機械を取り出し、全員が並び始めた。
ふたりの女性がくるくると白い何かを伸ばし始める。
“テラフォーマー”たちは、その様子を影から見ていた。
その白い布には、【火星到着記念】と書かれていたが、“テラフォーマー”たちには読めなかった。
「さて、これから俺たちはこの星でちょっとばかり過ごす事になるわけだが……」
「はい!はーい!」
「はい、奈々緒くん」
「シャワーとかは……」
「艦のを使うといい」
「はい!」
「ミンミン」
「ご飯はどうなりますか!」
「三ヶ月分の食料は持ってきている。
が、半分はカイコガだな」
「うえぇえ……!?」
「残念だったな」
「うっさい!」
ハハハハハハハハ!!!
笑い声が響く。
“テラフォーマー”はゆっくりとそこから立ち去ろうとしていた。
しかし、一人の“テラフォーマー”が、足を引きずってしまった。
ズリッ!
『!!』
十数人が一斉にこちらを向いた。
もう間に合わなかった。
まず、金髪の男が懐から何かを出した。
それは、なにかの機械のようなものだった。
虫を象っているらしいが、知識のない“テラフォーマー”にはそれがわからない。
彼が握っているそれは……“カブトボーグ”と呼ばれる地球で大流行のおもちゃだった。
「総員!ボーグバトルの時間だ!」
「いぃぃぃぃぃやっほぉぉぉぉぉぉぅ!!!」
「待ってたわこの時を!」
「腕が鳴るぜぇ!」
全員が懐からそれを取り出した。
ある者は赤、ある者は黄、ある者は青。
それぞれの色を持った虫を模したそれを……うわなにをするやめ(ry
ボォォォォーーーグ!バトォォ!!
それは熱きボーグバトラーたちの戦ァい!!
ボォォォォーーーグ!バトォ!!
それは!人生の縮図!男のロマンである!!
『チャージ三回!フリーエントリー!!ノーオプションバトル!!』
「チャァーーーージ!!」
『イィィィィン!!』
「行くぜ!俺の相棒!!」
日本原産……?《トムキャット・レッドビートル》
「レッドアウト・ゴールデンマキシマム・バーニィィィィング!!!」
次 回 予 告
なんとかゴキブリたちを下して火星を平和にした俺たちバグズ2号の乗組員。
しかし、地球ではさらなる陰謀が渦を巻いていた!
何!?ゴキブリがカブトボーグになって暴れまわってるだってぇ!?
だけど、俺たちだってただ見てるだけじゃねえぜ!
なぁ!そうだろ!?
かくして!地球を守るための壮絶なる戦いが始まる!!
次回!カブトボーグ!
害虫進撃!
コックローチ・メタモルフォーゼ・マーズ!!
熱き闘志に!チャァージッ!インッ!!
カブトボーグは小さい頃に見たきりでとぎれとぎれにしか思い出せませんでしたが……今思い返してみればあのアニメやばいですね。
なんで次回予告で世界が悪の組織に救われてるんだ……。
何より驚きなのはニコ動の使い捨てヒロインっていうタグですね。
いや、ヒロイン使い捨てられた話を見てないだけなのかもしれませんが……使い捨てられるのか(戦慄)
クラッシャーズのメンバーにいれてもいいのかこれ……
正直に言いますが
「日本原産……? トムキャット・レッド・ビートル」
がやりたかっただけです。
じゃあ、その、すみませんでした……
追記
次回予告になんかたりねーなと思ったら“かくして”が抜けていましたね。
関係者及びボーガーの皆様には大変ご迷惑をおかけしました。
編集しておきました。