私小説であり、試小説   作:陰月

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 以前から興味があったので書いてみました。
 できれば短いなりにも、物語として完成させたいと考えています。
 遅筆となりますが宜しくお願いします。


一話 そのマスター、オジサン

 とある町。田舎とも、都会とも判断つかないような町の一角。

 開店して数年の小さな喫茶店があった。

 前を通る石畳の道に沿って軒を連ねる店の中で、木造の暖かみのある存在感を放っている。

 ここの店主(ことマスター)は、元々世界を飛び回る仕事をしていたのだが、ある出来事をきっかけに思い描いていた喫茶店を始めたらしい。

 しかし、当初誰もがマスターの言い分や主張を信じなかった。というのも、

 「だから、ここはウチの店だって言ってんだろ」

 「ふざけんな。お前みたいな奴が店主だ?寝言は寝て言いやがれ」

 「大体その(なり)で煙草ふかした所で、大人になったつもりか餓鬼」

 「お前らこそ見た目で相手を判断出来るほど、人生歩んでんのか?オジサンが優しくしてるうちに、とっとと失せろ。ドサンピン」

 「「なんだと!」」

 黒スーツのスキンヘッドと金髪の二人組が、店先で一人の青年を相手に凄んでいる。

 一人称を『オジサン』とするわりには若く見えるその容姿。

 黒髪短髪、少し垂れ気味ながらも二人を見据えるダークブラウンの瞳。眉間に皺を寄せている以外に、老いを感じられない張りのある肌。

 国が国なら高校生が背伸びをしているようにしか見えないその姿。いくら紫煙を燻らせようとも、これまでも数々の勘違いを引き起こしてきた。

 そしてその度に、他人を見た目で判断するなと説いてきた。

 

 

 このマスター御年 四十五になるそうな。

 

 

 マスターはスキンヘッドと金髪に、考えられる推論とともに疑問を投げかける。

 「そもそも、お前ら何しに来たんだ。喫茶店に一人で入る勇気もねぇのか?」

 「この、言わせておけば」

 いよいよ我慢利かなくなった金髪が、マスターの胸ぐらを掴もうとした瞬間、

 「やめろ」

 黒服二人は声でわかったようだ。反射的に体がギクリと固まった。一方マスターは声の主を確認しようと、金髪を横にずらす形で目を遣る。

 見ると、二人とは打って変わったグレーのスーツを着こなす男が立っていた。

 襟元に光るバッジで、どういう組織なのか。銀色から地位がうかがえる。

 「「兄貴」」

 兄貴と呼ばれた男は静かに二人に近づくと、頭頂に拳骨を見舞った。

 「ぐっ」「ぶぇ」

 目の前で頭を押さえてうずくまる二人を尻目に、男は語りかけてきた。

 「御無沙汰しております、マスター」

 「ん~?お前は、、、」

 「兄貴に向かってお前とはなんdっ」

 マスターが思案顔で見定めようとしていると、スキンヘッドがまたもや噛みつこうとしたが、その牙は標的に食い込む前に男の裏拳によって仕舞いこまれた。

 しばらく上へ下へと視線をめぐらす。やがて思い至ったのか、マスターは煙草片手に声を上げる。

 「ああ。硯んとこの若造か」

 「その節はお世話になりました」




 妄想を発散させるだけの、自己満作品となるかもしれません。
 が、出来る限り楽しんでいただけるよう考えていきますので、生暖かく見守ってください。
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