私小説であり、試小説 作:陰月
果たして警告タグがどの程度で必要になるのでしょうか
ただ将来的には確実に必要になるでしょうが
まったく、誰に似たのやら。
自分に相談もなしに一般人から協力を受けてきたことを許すつもりは無い。どんな血生臭い過去があろうとも今は違うのだ。そうでなければ、この業界から足を洗うことが意味を成さなくなってしまう。
けじめをつけなくては、示しがつかない。
だが、今回の行動の原因は自分にもあることは分かっている。
出来ることなら過去の自分を殴り飛ばしたいものだ。あの頃の自分は、ついつい見栄を捨てきれなかった。
そして、一丁前に有りもしない面子を守るために選択を誤り、様々な言い訳御託を並べ立て結果的に頼ってしまう。あのマスターを。
元を正せばウチの若いのが、筆組系列熊組の邪魔をしたことが発端になった。
邪魔と言っても、熊組のチンピラが硯組の
階級や地位で考えるのなら、熊組の親である筆組と硯組は同等なので上だ。上の組織のシマに手を出した。その事実だけですべての責任は熊組が償って終い、のはずだった。
しかし後日、熊組からではなく筆組幹部から『どう落とし前をつけるのか』とお怒りの連絡が入る。
いわく、熊組のチンピラが死んだ、と。
いくら親と同等とはいえ、人を一人殺されて泣き寝入りはできない。
下の失態は上の者がケジメをつけるべきではないのか?
言葉にはしないものの、当代組長の
隠退;組長の座を部下に譲り、足を洗うこと。組織という後ろ盾が無くなり命を狙われることもある。
本来ならこれを狙うことは自慢できることではないのだが、復讐や力を示す形で賞賛されなくもない。
あくまでも地域との共存を意識している硯組の組員は多くない。後を任せられるような人材もいない。それに、無理に譲ったところで直ぐ潰されてしまうのは目に見えていた。
連絡を受けて直ぐに、争いを止めた若い衆が声を上げる。
「でたらめだ、俺はやってない」
「間違いないのか?」
「当たり前ですよ。俺はただ追い払っただけです」
確かに少々手は出したが、腕を捻り上げる程度で死にはしない。と主張した。
「なるほどな、上手いこと火種にされたか」
「どういうことですか?」
「筆の組長は力で何でも手に入ると思ってるやつだ。
「そんな、チンピラが死んだなんて嘘に決まってますよ。そいつを引きずってでも連れて来れば潔白です」
若い衆が示し合わせて飛び出そうとしたところでFAXが送られてくる。
これを手に取ったのは、若かりし(?)サナイだった。その紙に写し出された写真を見て驚愕し、急いで組長に見せる。
「、、おいお前ら、やめとけ!」
「なんでですか組長」「逃げられちまいますよ」「急がねえと」
口々に言い募る若い衆だったが、次の組長の言葉で静まり返った。
「どう死体を引きずってきたら、潔白が証明されるんだ?」
その写真には頭を撃ち抜かれたチンピラが写っていた。
死人に口なし、とはよく言ったもんだ。
さあさあ、大して進まないくせに回想に入りましたよ
いや~本当にどうしましょうね
ただ、こういうことを繰り返していくうちに長編になるのでしょうね