俺がギルド職員をするのは間違っているだろうか 作:RINTO
第1話 ギルド職員の生活
今日も新しい一日が太陽が昇るのと同時に始まる。街の繁華街には人通りが増え始めて街が活気付き出す。そんな大通りを通って俺は職場であるギルドに足を運ぶ。
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ここオラリオにはこの世界で唯一の迷宮いわゆるダンジョンが存在する。そのために人々が集まり、お金に名声を手に入れようと考える冒険者が数多く暮らしている。
千年前に天界より降り立った不変不滅の
そんな冒険者達やダンジョンのを管理を一任されているのが俺が所属しているギルドである。その他にも都市運営も任されているため途轍もなく忙しい。割とブラックなんじゃないかと最近思い始めたほどだ。
まぁ、辞めても他に働く当てがあるわけもないのでどうしようもないのだが……
「おはようございます。レオン・クリフ入ります」
普段と同じように挨拶をしてから自分の持ち場の部署に向かう。
「おはよう、レオン。今日はいつもより早いんだね」
「いつも遅いみたいな言い方しないで下さいよ。これでも一度も遅刻したことないんですからね」
「ごめんごめん、冗談だよ〜」
彼女の名前はエイナ・チュール、俺の一年先輩に当たる人だ。ギルド職員の中で顔は整っていて冒険者にもそれなりの人気があるそうだ。この見た目で19歳とは驚きなのだが。まぁ、年齢だけなら俺の方が一つ上なので気に病むこともないが。
「それにしてもレオンはいつまで経っても敬語だよねぇ〜 タメ口でいいのに。先輩って言っても一年だけだし」
「それでも一応先輩なんで。まぁ歳は自分のが上ですけどね」
「だったらそれぞれ一年先輩ってことでこれからはお互いタメ口で話すこと。いい?」
ってかこれまでもエイナさんはタメ口だったんだから変える必要あるの俺だけだよね。これって交換条件になってなくないか。
「分かりました。これからもよろしくな、エイナ」
「え、あ、うん。よ、よろしくね、レオン」
なんでこの人顔が急に赤くなってるんだろうか。暑いのか、それとも急に馴れ馴れしくなって怒ってるのか。後者ならそれってひどくない?あまりにも理不尽だ。
イマイチタメ口には慣れないが時間が解決してくれる事を願ってこの場は置いておこう。
「そういえばエイナ、新人の冒険者を受け持つことになったんだっけ?」
「そうそう、その新人の冒険者のこなんだけどさぁ本当に危なっかしくて毎日不安で不安でしょうがないよ」
「新人なんてみんなそんなもんだろ」
「いやさぁ、その子のファミリアの構成員その子一人だけでパーティーも組まず潜ってるからさ」
冒険者は普通何処かしらのファミリアに所属している。していないと
また、冒険者になりたての新人の頃は同じファミリアの先輩冒険者と一緒にダンジョンに潜って経験積むなど、パーティーで行動するのが基本だ。
上級冒険者になってもパーティーを組んでダンジョンを攻略するのが一般的である。ソロで狩りをするのはしっかりと経験を積んだ冒険者がすることだ。
「でも、しょうがないんじゃないのか? 同じファミリアに冒険者がいないのなら。他のファミリアの新人冒険者を快く迎え入れてくれるパーティーもまず無いだろうし」
「それはそうなんだけどさぁ……」
「まぁ、しっかりエイナがサポートしてあげるしかないだろ。俺は予定詰まってるから先に行くわ」
「はいはい、じゃあまた後で」
そこでエイナさん、いやエイナとは別れて自分の持ち場へと向かった。
俺の主な仕事はアドバイザーとして冒険者にダンジョンの正確な情報を教え、アドバイスをすることだ。
自分達、アドバイザーには冒険者を手助けする義務がある。より安全にダンジョン攻略をして貰うために日々頭を使ってどうアドバイスをしたらいいか考えているのだ。
「クリフ、次の冒険者頼めるか?」
「分かりました」
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午前の激務をなんとかこなした俺はデスクの椅子に座りながら大きな欠伸をしていた。そんな時に後ろから肩を叩かれた。
「レオン、暇ならお昼一緒に食べない?」
「別に俺は構わないけど……」
「けど何よ。問題でも?」
「いや、特に無いけど」
いや問題大ありだから、エイナと一緒に居るところを見られたら絶対男の冒険者に冷たい目で見られるよ。ただでさえ、アドバイザーの中で男は俺一人だけだからって冒険者にいい目で見られてないってのにこれ以上敵に回したら仕事に支障がでかねないって。
まぁ、断れないんだが……
「それでね、その子がさぁ……」
「さっきからその朝言ってた新人の話ばっかりだなぁ」
昼ごはんを食べに豊饒の女主人という夜は酒場として冒険者に親しまれて居るお店に来ていた。昼ごはんを食べ始めてからというものエイナはその新人の冒険者のことばかり話すのだ。
別に不愉快とかそうゆう事は決してないのだが、なんせずっとだから流石に飽きてきてしまったのだ。
「今、この話もう飽きたとか思ってたでしょ?」
え、何心読まれてるよ。何、エイナってエスパーなの? それとも、俺が顔に出やすいだけなのだろうか。
「そんなに分かりやすい?」
「レオンは本当にすぐ顔にでるからね。ギルド職員ならもう少し常に笑顔で振舞わなきゃ。誰もレオンに頼ってくれなくなるよ」
「別にいいよ。もう、現段階で男の冒険者にはいい目でみられてないからさ」
もう、既に諦めてしまっているし今更何したって変わらないだろう。
「でも、女性の冒険者には人気あるよね」
「そんな人気は要らないんだって。人のアドバイス聞かずに俺のプライベートなことばっかり聞いてくるんだから参っちまうよ。特にイシュタルファミリアの連中は遠慮を知らないから困るよ」
「私もレオンの休日の過ごし方とか気になるけどなぁ……」
「なんか言ったか?」
「いや、何でもないから気にしないで。そろそろ、昼休憩も終わりだしギルドに戻ろうか」
「そうだな」
また午後の仕事があると思うと正直テンションガタ落ちである。まぁ、やるしかないのだが。それにしても、エイナが気にしている新人の冒険者はどんな奴なのだろう。ここまで、しつこく話されたら嫌でも気になってしまう。
ギルドで働いているのだからそのうち会えるだろう。
その日の仕事を何とか片付けて帰ろうとふと顔をあげるともう20時を回っていた。8時出勤で20時に退勤とかどんなブラックだよ。本当に嫌になる……
まぁ、仕事の量を置いておけば自分には一番あっている仕事だと思えるから頑張っているのだが。
「はぁ、家帰って何か作るのめんど臭いし何処かで食べてから帰るとするか」
「レオン、帰りに食べてくの? それなら私も付いて行こうかな」
「ってエイナかよ。マジで言ってんの?」
「冗談な訳ないでしょ」
こうなったらもうエイナを引き下がらせられないんだよなぁ。何言っても付いてくるし。俺も男だ。ここは潔く諦めよう……
「分かったよ。店は俺が勝手に決めるからな」
「分かりましたよ〜」
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そんなこんなで、結局豊饒の女主人に来ていた。やっぱりこうゆう時に知らない店に入る勇気はなかった……
もう少し頑張れよ俺。
「それで新人の冒険者はどうだったんだ?」
「あれれ? レオン興味がなかったんじゃないの?」
「エイナがそんなにいろいろ話すから気になっちゃったんだよ」
それから俺はエイナから今日、新人冒険者とした話をいろいろと聞いていた。ダンジョン攻略を開始して直ぐなのに下の階層まで降りているなど聞いて呆れるものだった。そんなことしてたらそのうちダンジョンでのイレギュラーかなんかで速攻で死ぬぞ。そいつ。
「なんか本当に危なっかしいから気をつけておけよ」
「分かってるって」
「そういえばもうこんな時間か。もう遅いし、エイナ家の近くまで送っていくよ」
「え、そそ、そんなことしてもらわなくていいって」
「流石に19の女を一人夜道を歩かせられないからしょうがなくだよ。ほらいくぞ!」
「食事の会計は?」
「さっきまとめて払っといたから大丈夫だぞ。グズグズすんなって。早くいくぞ」
「うん……」
今日も疲れたしさっさとエイナを家まで送って直ぐに寝よう。そうしよう。
次回から主要キャラもたくさん出てくると思います。
感想やアドバイスなどいただけたら嬉しいです。
次回もお楽しみに