俺がギルド職員をするのは間違っているだろうか   作:RINTO

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第3話です



第3話 ギルドの仕事がこんなに大変なのは間違っている

白髪の少年ベル・クラネルと出会ってから数日たったある日、もちろん俺は今日もギルドでの激務をこなす。それにしても少しくらい休みが欲しいです……

冒険者は良いよなぁ。自分の好きな日にダンジョンに潜って好きな日に休むことができるんだから。

 

 

 

ーー

 

ーーー

 

 

「だから用事がないならいちいちギルドに顔を出しに来ないでくださいよ。こっちだって忙しいんですから」

 

「そんなこと言うなって。それでレオンは何処に住んでるんだよ。教えてくれたっていいだろぅ?」

 

今誰と話してるかって? 彼女はアイシャ・ベルカ。イシュタルファミリアに所属しているアマゾネスだ。とにかくこいつは用がないのにギルドに来ては俺を呼びプライベートのことばかり聞いてくるのだ。根っからの男好きなのだろう。

まぁ、イシュタルファミリアにいる連中のほとんどがアイシャと変わらないのだが。

 

「俺だって他にしなきゃいけない仕事が山のようにあるんですからさっさと帰るかダンジョンにでも潜って来てください」

 

「ったく本当にレオンはガード固いよな。そこら辺の男ならホイホイ釣れるってのに」

 

そこら辺の男共は何をやってるんだか……

こんなただの男好きで自分の欲望に素直な奴の何処がいいって言うのやら。だってこの人らバーベラじゃんかよ。バーベラってどんな人のことかって?自分で調べてくれ。俺の口からは言いたくないです。そうゆうの興味無いので……

 

「今、私の悪口考えてただろ」

 

「そ、そ、そ、そんなわけないですよ。何言ってるんですかw」

 

エイナといいこのアイシャといい、なんなのオラリオにいる女性はみんな人の考えていることが分かるの? エスパーなの?

やだ、怖すぎる。そんなの安心して暮らせないじゃないか。プライバシーもへったくれもないじゃないか……

 

「まぁいいや、また気が向いたら来てやるよ。それじゃあまたな」

 

「またのお越しをお待ちしております……」

 

ここはマニュアル通り返してはいるが…

マジで何もないならダンジョンに行くかファミリアのホームにいろよ。それにこんな冒険者ばっか俺の所に来るから他の男の冒険者から嫌われて指名されないし。周りの目が痛々しい。俺のギルドでの居場所が徐々になくなってら気がするし。本当に用がないなら来るなよ。フリじゃないからね。マジで来ないで欲しい……

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「今日も大変だね……」

 

やっとのこと、アイシャのやつが帰ったと一息ついていると目の前には【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインが立っていた。また厄介な冒険者が来たよ……

いつものごとく鉄仮面のような真顔で。本当にこの人の感情って読めないんだよな。まぁ、元々心とか読むの得意じゃないから尚更だが。逆に読まれるのなら得意だぜ‼︎

笑えない……

 

「本当にイシュタルファミリアの奴らには困っちゃいますよ。それで、アイズさんがギルドに来るなんて珍しいですけどなんかありましたか?」

 

「ちょっとね……」

 

アイズさんが言うには次のような事があったらしい。

 

この前、一人でダンジョンに潜り狩りをしていることが主神のロキやリヴェリアにバレたらしくこっ酷く叱られたらしいのだ。そのことについてどう思うか聞きたいらしいのだ。

 

「まぁ、それはアイズさんが悪いですかね。リヴェリアさんやファミリアのメンバーに心配をかけるような事はマズイと思いますよ。アイズさんはとても強いのでもしもということはありえないですけど」

 

「そっか…… ありがとうクリフさん。ロキたちにちゃんと謝ってくる」

 

「それがいいと思いますよ」

 

「じゃあ、また何かあったら相談しに来る……」

 

「またのお越しをお待ちしてます」

アイズさんの相手は相手で疲れるんだよなぁ。表情変わらないし、周りの男性冒険者の目線がヤバイ。あれ完全に殺意だよね。そのうち闇討ちとかされそう……

誰か俺のこと守って…… なんてなそんなことは必要ないけど

 

あと、何故か知らないがアイズ・ヴァレンシュタイン氏は何か困ったことがあるとエイナさん達ではなく俺に相談してくるのだ。女同士のが話しやすいだろうに。俺の仕事も減るしね。

今度こそ一旦裏に戻って休憩することにした。女性を相手に仕事するのは本当に疲れるんだよな。何でアドバイザーしてるかって? そんなの決まってる。他に出来ることがなかったからだ。キリッ

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「レオン、お疲れみたいだね」

 

裏の休憩室に行くと先にエイナが休憩していた。エイナは俺よりも仕事が出来るから溜めないし誰よりも先に終わらせて手伝ってるんだよな。特にミイシャのとかを……

 

「まぁな。アイシャの奴とかアイズ・ヴァレンシュタイン氏とか会話するのに疲れる人ばっかりで本当に困るよ」

 

「へぇ〜。いろんな女性とおしゃべり出来て随分楽しそうね」

 

ってかエイナ怖‼︎ めっちゃ睨まれてるんですけど…… 俺何か仕事でやらかしたかな? 心当たりまるでないんですが

 

「俺何か仕事でやらかしたっけ?」

 

「もう、本当にレオンは鈍いんだから……」

 

ゴメン、何でいきなり鈍いとかdisられてるの? 俺自慢じゃないけど周りの人間よりも頭の回転速いと思ってたんだけどな。違ったのか……

 

「それはそうとなんか用があったのか?」

 

「あ、今日バベルのお店周りはレオンの当番だからね」

 

げ、マジかよ。外回りとか一番面倒な仕事筆頭じゃないですか。何とか言い訳して他の仕事に逃げなくては…

 

「何を言っても変わってあげないからね。言い訳は通じないよ」

 

やはり一歩、いや百歩ほど先を行かれているらしい。これはエイナには永遠に敵わなそうだ。

 

「分かりましたよ。ちゃんと行ってくるよ」

 

「それでよし‼︎」

 

何その勝ち誇ったような満面の笑顔。別に勝負とかした覚えないのにすごく負けた気分……

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ギルドのレオン・クリフです。定期の見回りに参りました」

 

「おう、よろしく頼むぜー」

 

今、俺がいるのはダンジョンの入り口に蓋をしているかのようにそびえ立つバベルの上階にあるヘファイストスファミリアの店だ。ファミリアにはロキファミリアのようなダンジョン探索専門のところもあればヘファイストスファミリアやゴブニュファミリアのように鍛治を仕事にしているファミリアなど様々だ。

今日はそのヘファイストスファミリアの経営しているお店の一つに見回りに来たのだ。

 

これがまた面倒なのだ。まず、単純にギルドの本部から遠い。それに、そのまま直帰出来れば家が近いのにそれが許されないから大変なのだ。今度、ロイマンのやろうに直訴でもしようかな。間違えなく却下されるだろうが……

 

「あら、レオンじゃない。久しぶりね」

 

「お久しぶりです。神ヘファイストス」

 

お店を回っていると赤い髪の毛に右目に眼帯といかにも厨二病を拗らせたような女性に声をかけられた。まぁ見た目はどうであれちゃんとした神様である。それに性格はかなり温厚で地上に降りて来た神の中ではかなりまともな部類だ。

基本的に神は娯楽に飢えているためすぐに厄介ごとに手を出してギルドに負担がかかってくるのだ。まぁ、ギルドのトップもウラノスと言うな名の神様なのだが……

 

「随分固いのね。もっとフレンドリーでもいいのに」

 

「あくまで仕事ですし、自分は人間、あなたは神様ですよ?」

 

「そうだけれど、神と人間などそう大して変わらないものよ。今だけでいいから肩の力を抜きなさい」

 

「はぁ……」

 

本当にこの人は気さくで話しやすい。強引に話しかけて来たり深入りしたりしてこないからだ。何処かのバーベラとは大違いである。

 

「それで僕に何か用ですか?」

 

「最近は元気にやっているか心配だったのよ。彼女から離れることになって。あの時はかなり落ち込んでいたじゃない」

 

「まぁ、あの時は正直言って意気消沈してました。でも、今はギルドの仕事がまぁ忙しいですけど楽しいんで。仲間もいますし」

 

「そう、ならよかった。彼女も安心してることでしょう。それで、レオン?」

 

「なんですか?」

 

「また戻る気は無いの?」

 

「今のところはないですね。仕事も残ってるのでここら辺で失礼します」

 

そう言ってそそくさとその場を後にした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

私は彼、レオンの後ろ姿を見えなくなるまで眺めていた。

 

「口ではああは言って強がってるけどね。神には嘘をつけないことくらい知ってるでしょうに……」

 

「ヘファイストス様、少しよろしいですか?」

 

ファミリアの一人に呼ばれて振り返る。

 

「分かった。今行くわ」

 

時間がかかってもいい。完璧に立ち直れるまで遠くから彼女の代わりに見守っててあげる。

今の仲間を大切にしなさい。レオン

 

 

 

 




アンケートしたり色々しましたが週2ペースで更新したいと思います。あくまで目安ですが。
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次回更新をお楽しみに
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