俺がギルド職員をするのは間違っているだろうか 作:RINTO
それでは第9話どうぞ
その翌日、それぞれの仕事を定時丁度に終わらせた俺とエイナはソーマファミリアの実態を調べるためにギルドを二人揃って出た。
「あれ、エイナ。それにレオンまで定時上がりなんて。もしかして、今から……」
「「それは無いから」」
全くミイシャの奴はすぐに茶化してきやがる。普段あんなに仕事を手伝ってやってるのに本当に都合のいい奴だなぁ。まぁ、決して悪い奴では無いのは確かなのだが。
さて、これからソーマファミリアについて調べると言っても何から始めたらいいか。ギルドの資料は当てにならなかったしなぁ……
「レオン、私に一つ確かめたいことがあるの」
「分かった。エイナの考えに乗るよ。俺、正直いいアイデア浮かんでなかったしな」
結局、エイナな頼ってる俺っていったいなんなんだろうか。俺がソーマファミリアについて調べてやるとか大口を叩いていたくせに。
情けない……
ギルドを後にしてエイナの後ろをついて歩いて行く。どこか明確な目的地があるのだろう。とりあえず、ここはエイナに全てをお任せしておこう。
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私は今レオンと共にあるお店に向かっていた。始めはギルドにある各ファミリアの文献や関連の人に聞いたりと情報を集めてはみたもののどれも芳しくなかった。
こうなったら自分の足で稼ぐしかないと思いレオンを連れて外に出ているのだ。
「あっ、着いた着いた。レオンここが目的地だよ」
「へぇー、リーテイルねぇ」
私が目星をつけたお店『リーテイル』。ここにはソーマファミリアが販売している酒が売られているからだ。藁にもすがる思いで実際にソーマファミリアのお酒を飲んでみようと思ったのだ。そうすれば、少しでも分かることがあるかもしれないと私なりに考えた結果だった。
「実際にソーマの酒を飲んでみようってことか」
「え、ああ、うん。そうゆうこと。早くお店に入ろうか」
何でこんなにもレオンは頭の回転が速いのだろう。真剣な時のレオンは私じゃ到底太刀打ち出来ないレベルで頭が切れる。だったら、常にそうすればアドバイザーの仕事に役立つのにと思うのだがそうにもいかないらしい。本人曰く面倒などと言ってるいるが本当のとこはどうか正直わからない。
なんか、レオンのことだし本当に面倒なだけかもしれないけど……
「えっと、ソーマファミリアのお酒はと…… あ、あったあった!って60000ヴァリス⁈」
「マジかよ。何でただの酒がこんなにするんだよバカバカしい。おい、エイナどうするんだよ。俺もこんなに持ち合わせてないぞ」
「だよね…… どうしようか」
流石にこの値段を出せるほどお金の余裕があるわけじゃない。この間ベル君にレオンと割り勘ではあったけどプレゼントをしたばかりだし……
本当に困り果てたそんな時だった。
「……エイナか?」
「えっ?」
自分の名前を呼ばれて振り返るとそこには長身のエルフの女性が立っていた。私よりもさらに澄んだ綺麗な目をしている女性を私はよく知っている。
「リ、リヴェリア様⁉︎」
「やはりお前だったか、久しぶりにみたが見違えて美しくなった。それでそちらの男性は?」
「紹介が遅れました。エイナ・チュールと同じギルドでアドバイザーをしておりますレオン・クリフと申します」
レオンってこうゆう時はしっかりしてるんだよな。普段は結構適当なところ多いのに。
「ほう。エイナの彼氏か何かなのかかな?」
「リ、リヴェリア様、レオンとはそんな関係じゃないです。ふ、普通の仕事仲間ですから。」
「そうか、私にはお似合いな二人に見えたがな。まぁ、それはいいとしてギルドの職員二人してここに何の用なのだ?」
リヴェリア様になら言っても大丈夫だろう。しかし、レオンの方を見ると渋い顔をしていた。他のファミリアに言うのはマズイと言う判断からだろう。
それを確認してから今回の件には触れないよないようにソーマファミリアのお酒について尋ねた。
「この酒についてか。私のファミリアでも好きなものは多いな」
「このお酒を飲んでいる人で明らかにおかしい症状を引き起こす人いませんか?」
「まぁ、どの程度のことを指すか分からないがそんなに気になるならうちのホームに来るか?」
「えっ?」
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「おい、エイナ。お前はまだしも俺までロキファミリアのホームに招かれてるんだよ。しかも、話を聞く相手がロキ様とか聞いてないぞ‼︎」
「そ、そんなこと言われてもその場にいたからじゃないの? リヴェリア様の申し出を断れないし。話の相手は私だって驚いてるしどうしようもないでしょ」
まぁ、そうだろうな。さっきの店での会話を聞いてら限りエルフには何らかの上下関係というか暗黙のルール的なものがあるのだろう。何それ、本当に面倒だ。よかった、俺は普通のヒューマンで。そうゆう上下関係とか苦手だし……
「それでエイナちゃんとレオンだったか?ソーマファミリアの異常性について聞きたいんだったな」
「あ、はい」
「まぁ、色々あるんやけど、とにかくうちは酒が好きでな。とある時に
「は、はぁ……」
ロキ様はなにを言ってるんだろうか。ひたすら自分がどんなに酒が好きなのかを語ってるようにしか見えないけど……
「おっと、すまんすまん。つい、一人で盛り上がってしまった。ここからが本題や。あのアホ神が作ってる酒造りは奴の趣味なんや。」
「趣味?」
「あぁ、その趣味には金がかかる。それであのアホ神はない頭を絞った結果ファミリアの団員に金を稼がせることにしたんや。その代わりに稼ぎのいい者には
そうゆうことか。だから、その
元々、サポーターをどうするかはベルに任せているので今更俺たちがどうすることでもないだろう。
とりあえずは目的は達成できただろう。
「ありがとうございます。それだけ教えていただければ十分です。本当に今日はありがとうございました」
「ええんよ。こいつを持ってきてくれたしな」
そういいながら酒瓶に頬ずりをしているロキ様だった。本当に大丈夫何だろうか。こんなに酒好きでファミリアの主神として成り立ってのが不思議である。
その後は適当に話を切り上げ帰るのことにした。
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次の日の昼、俺とエイナは、査察のためにバベルに向かっていた。
「何で今回も俺が行かなきゃならないんだよ。前回行ったのに」
「しょうがないでしょ。人手が足らないないんだから」
それなら他の人だってよかっただろ。ミイシャとかどうせ暇してるんだからミイシャでもよかったんじゃ。
そんなことを考えていると突然エイナが深妙な面持ちで話し始めた。
「なんか今日嫌な胸騒ぎがするの。何か悪い事が起きそうな予感がして」
「気のせいじゃないのか?」
「ならそれに越した事はないんだけど」
そんな時だった。バベルへと通じる大通りに合流するところでアイズ・ヴァレンシュタインと出会ったのだ。
「昨日はありがとうございました」
「いえ…… 私は別に……」
「それで、私から無理なお願いなのは分かってるんですけど、ベル君を、冒険者ベル・クラネルを助けてあげて下さい」
「おい、エイナ。突然何をお願いしてんだよ。迷惑にも程があるぞ」
「私は大丈夫……それに彼とはちゃんと話をしたいし……」
そんなこんなでベルをアイズ・ヴァレンシュタイン氏に任せることになった。まぁ、力量的には申し分ないのだが本当にそんな必要なあったのだろうか。まぁ、エイナの感はよく当たるし念には念を入れら結果でよかったのかもしれないが。
「あ、そうだ。アイズさん、ついでに俺からも一つお願いがあるんですけどいいですかね」
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あの地獄のような査察から二日後の夕方、久しぶりにベルがギルドに姿を見せた。ベルの顔はとても清々しいものに感じた。いつものようにエイナと俺が呼ばれた。エイナは担当だから分かるけど毎回俺を呼ぶ必要あるか?まぁ、いいけどさ。
「サポーターについては結論が出たようだな」
「はい、色々ありましたけど。リリとも打ち解けられたと思います。だから、これからパーティーを組んで行こうと思います」
「そっか。ベル君がそう決めたなら私は応援するよ」
「エイナさん、レオンさん。いつも本当にありがとうございます」
「いいんだよ。これからも上を目指して頑張れよ。憧れのアイズさんに追いつけるようにな」
「はいっ‼︎」
今回は色々と手を回しすぎたかもしれないが、ベルに何もなくてよかった。なんか、エイナにベルのことに関して干渉しすぎとか言ってた俺だけど最近は俺のが過保護になってるような…… まぁ、気のせいだろう。
あと、ベルから聞いた話だがサポーターとヘスティア様がベルを取り合うのにいがみ合っていたというのはまた別の話である。
感想、アドバイス、リクエストお待ちしております。
それでは次回更新までお待ち下さい
それでは