その後に、2.3の細かい打ち合わせが成されたが、問題なく話は進んだ。
状況が動いていない以上は、事前に話し合う事にも限界がある。
全ての議題が終了したと判断したアルベドが、守護者各員に向かって宣言する。
「では皆、至高の御方々に忠誠の儀を」
アルベドの言葉に守護者全員が頷き、隊列を整える。
「第一、第二、第三階層守護者、シャルティア・ブラッドフォールン。御身の前に」
跪き、臣下の礼をとるシャルティア。
「第五階層守護者、コキュートス。御身ノ前ニ」
シャルティア同様に臣下の礼をとるコキュートス
「第六階層守護者、アウラ・ベラ・フィオーラ。御身の前に」
「お、同じく第六階層守護者、マーレ・ベロ・フィオーレ。お、御身の前に」
双子は可愛らしく、臣下の礼を取った。
「第七階層守護者、デミウルゴス。御身の前に」
ビジネスマンか弁護士の様に、スーツを着こなし周囲には炎のエフェクトを纏っている。 《炎獄の造物主》と名高い彼も、皆と同じように臣下の礼を取っている。
「守護者統括、アルベド。御身の前に。第四階層守護者ガルガンチュア及び、第八階層守護者ヴィクティムを除き、各階層守護者、御身の前に平伏し奉る……ご命令を、至高の御身よ。我らの忠義全てを御身に捧げます」
「面を上げよ」
知らない者が見れば闇のオーラを纏い、まさに大魔王といった感じのモモンガさん。事情を知っている俺からすれば、守護者による忠誠の儀のあまりの迫力に、テンパってるだけだなと思う。
「素晴らしいぞ、守護者達よ。お前達なら失態なく事を運べると、強く確信した」モモンガさんの言葉に、守護者各員から歓喜の声が上がった。
「最後になるが、各階層守護者に聞きたい事がある」と言って守護者各員を見渡すモモンガさん。何を聞く気なのだろう?
「お前達にとって、私とトールさんはどのような人物だ。まずは、シャルティア」
「モモンガ様は美の結晶……まさにこの世で最も美しいお方でありんす。トール様は、気高きそのお姿は、まさに女王の風格といった感じがするでありんす」
「コキュートス」
「モモンガ様ハ守護者各員ヨリモ強者デアリ、マサニナザリック地下大墳墓ノ絶対ナル支配者ニ相応シキお方カト。トール様ハモモンガ様トチガウタイプノ強者デアリ、ナザリックノ闇ノ部分ヲ司るお方デス」
「アウラ」
「モモンガ様は慈悲深く、深い配慮に優れたお方です。トール様は優雅にして、底知れる恐怖と優しさが混在されるお方です」
「マーレ」
「お、お二人ともすごく優しい方だと思います」
「デミウルゴス」
「モモンガ様は賢明な判断力と、瞬時に実行される行動力も有される方。まさに端倪すべからざる、という言葉が相応しきお方です。トール様は我が創造主であるウルベルト様の盟友であり、策略に優れ神算鬼謀と言う言葉が相応しいお方です」
「セバス」
「至高の方々の総括であり、そして私達を見放さず最後まで残って頂けた慈悲深きお方です。トール様は我が創造主である、たっち・みー様と戦える武とぷにっと萌え様と語り合える知をお持ちのお方です」
「最後になったが、アルベド」
「トール様は知と武を併せ持ち、どんな状況であろうと切り札を隠し持っている雰囲気がある底知れぬお方です。モモンガ様は至高の方々の最高責任者であり、魔法の深遠に到達したお方です。そして慈悲深き最高の主人です」
「……なるほど。各員の考えは十分に理解した。今後とも忠義に励め」
「では今日のところは、これにて解散とする。皆、大儀であった」
そう言って指輪を使い、自室前に転移した。
《伝言/メッセージ》でトールさんに打ち合わせたい事があるので、部屋まで来て欲しい旨を伝えた。
10分後にトールさんとがやって来た。今後の事を打ち合わせと、現状確認の為である。『なんかマズイぐらいに、好評価だったな』とトールさんが言った。自分もまったく同意見で、その忠誠が反転したら恐ろしいなと思っている事をトールさんに話した。
「このまま支配者ロールは、続けた方が良さそうですね」とトールさんに話すと彼も同意してくれた。『モモンガさんほど似合わんが、しょうがないな』と言い最後に『俺は親衛隊の隊長だから、それほど面倒にはならんと思う。肝心なメンバーをどうしたものか』と違う事で悩んでいる様子である。
『モモンガさん、隊長権限で各部署から何人か引き抜く事になるから宜しく頼む』と言い更に、予言めいた事を口にした。『出来るだけ形式に縛られない、フレンドリーな奴を採用する事にするよ。まぁ彼女は、決定しているが・・・・』と思考の海へと潜ってしまった様だ。
メンバーと言えば、なぜにフレンドリーかと気になったが、後から彼の読みの深さに感謝する事になる。
おそらく彼女とは、トールさんが創造した100レベルのNPCで、たしかリーシャとか言った気がする。100レベルなのに、職業が秘書だった事から多少覚えていた。どんだけ多機能な秘書だよと、当時話題になっていた。