みかん少女とヨーソローな幼馴染が部屋にいる生活   作:すいーと

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いつの間にかUA30000突破している。
20000はいつ突破したんだ?

とにかくありがとうございます。正直ここまでになることは全く予想しておらず、UA1万ごとにに記念話を書こうなんてかんがえていたのですがね。



ゴールデンウイーク話その2

 

 千歌のパソコンが壊れたから1時間ほど経過した。俺、千歌、曜は駅からすぐにあるデパートにきていた。入り口近くで三人、輪になって予定決めをしている。電車の中でやろうとも思ったのだが、通勤ラッシュ顔負けの込み具合で、会話する余裕など皆無だった。すし詰め状態に久しぶりにあったぜ。

 

「おい、なんだこの人の数。混んでるってレベルじゃないぞ」

 

「ゴールデンウイークなんだし、仕方ないよ」

 

「そうは行っても多すぎないか?」

 

 目の前には人、人、人。右も左の見渡す限りの人。奥に入っていく流れと外に出ていく流れ。二つの流れに少し気分が悪くなり、顔を引き攣らせながらテンション低めに言った俺に冷静に返してくれる曜ゴールデンウイークの真ん中ということもあって、家族連れや学生など多くの人がここに集まっていた。

 

「真樹君、真樹君。お腹空いたし、ごはん食べてからにしない?」

 

 外に出たことでテンションが跳ね上がった千歌が俺の服の袖をつかみ揺らしながら、子供のようにおねだりする。確かに家を出たのが昼前だから、お腹が空いていても不思議ではないが、食後にこの人ごみの中を歩くなんて罰ゲームじみたことをしなきゃいけなくなるのはきつい。たぶん満腹、人ごみ歩きって名前の罰ゲームに違いない。

 

「今行っても待ち時間が長いだろうし、後にしよう」

 

「なんか一人だけ都会の人って感じが出ててムカツク。よーちゃんもそう思わない?」

 

 よほどご飯を食べたいのか、曜を味方につけようと謎のディスりを交えながら同意を求める。フグのように膨れるあたりが少しあざとい。

 

「うーん。確かに2か月では慣れすぎだと思うけど、別にムカツクほどではないかな」

 

「そんなことより、さっさとパソコン買いに行くぞ」

 

「えーでも、せっかく久しぶりに三人で出かけられたのに、すぐに帰るなんてなんかつまんないじゃん」

 

「それは少しわかるかな。息抜きに来てるわけでもあるし」

 

 俺が話題をもとに戻すと、さらに千歌が駄々っ子のように反論し、曜がそれに同調する。こうなると多数決では不利になる。それに二人が結託すると勝てないのはいつもの事。

 

「はぁー。じゃあ少しだけな」

 

「やったー! 早くいこっ」

 

 諦めたようにため息をつくと、遊園地を目の前にしてはしゃぐ子供のように千歌が俺の袖を引き、人の群れへと飛び込む。曜はなぜが笑顔で、後ろからゆっくりとついてきている。その姿ははしゃぐ子供を見守る母親のようだ。実際俺たちに中では一番生まれたの早いしな。

 

「おい、ちょっ――あっ、すいません」

 

 ぶつかった人に謝りながら千歌にペットのように連れまわされる俺。少しだけしいたけの気持ちがわかった気がする。あいつも結構引っ張られてたもんな。

しばらく引っ張られていた俺だが、その手がいきなり離れた。

 

「ん?」

 

 疑問に思った俺から変な声が漏れるとほぼ同時に千歌が振り返った。そして数歩ほどこちらに来る。横に並んだ千歌が短く一言。

 

「やっぱり、一緒にいこう?」

 

控えめな声だが不思議なことにこの雑音とびかう中、俺にはその声がはっきりと聴きとれた。

 

「ああ、さすがに袖を捕まれ続けるのは腰が痛くなるしな」

 

「んもう、そういうことじゃないよ」

 

 怒りながらもちゃかりいつもの定位置、俺の右腕に収まる千歌。視界の端でトレードマークのアホ毛揺れる。千歌の体温が布を隔てて伝わってくる。それと何度味わっても慣れないあの感触も。

 

「冗談だって、でもそれなら後ろからくるのんびり屋を待たないとな」

 

「うんっ」

 

「二人ともそんなところで立ち止まってどうしたの?」

 

「三人できたんだから、三人そろっていこうって千歌が」

 

「恥ずかしいから言わないでよっ」

 

立ち止まっていたことを疑問に思った曜に、俺が何の気なしに答えると千歌の顔が少し赤く染まる。

 

「ほら、さっさと飯食いに行くぞ」

 

さすがにやりすぎると後が怖いので話題をそらす。そして歩き出そうと、正面を向いた。

「あっ……」

 ほかの人からの突き刺すような視線が俺たちを貫いていた。よく見ると腕に千歌がいて正面に曜がいるこの状況。

どっからどう見ても男なら一度ぐらい想像してしまう展開だ。注目されている察してしまえば顔が赤くなるのは止められない。それは注目に慣れているはずの二人もそうだったようで、三人そろって顔が赤くなった。

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