みかん少女とヨーソローな幼馴染が部屋にいる生活   作:すいーと

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ゴールデンウイーク話その5

 

 千歌のパソコンを買いに行ったその日の夜。俺、千歌、曜は課題のレポートを終わらせることに全力を注ぐため、自室に籠っていた。俺は睡眠時間を削ってレポートを仕上げていった。キーボードを叩き続けて数時間、ついに最後の一文字を打ち終えた。あとは確認をして、メールで送信すれば完了だ。送信完了の通知が出たのを見て愛用のノートパソコンをシャットダウンする。

 

「そういえば腹減ったな」

 

 課題がひと段落したことで、先ほどまで気にならなかった空腹感が押し寄せて来た。徹夜明けでこれから寝るにしても何か腹に入れておこうと、キッチンへと向かった。

食べ物を探すために、冷蔵庫を開ける。

 

「そういえば昨日パフェのせいで夕食、食わなかったんだよな」

 

 冷蔵庫の中には調味料が数種類と千歌のみかん。ほかにはバターかとにかく腹を満たす食料が全くなかったのだ。さらにインスタント食品の類は自炊に比べると高いので買わない。

「こりゃコンビニかな」

 窓から見える空は完全は青くなく、まだ少し濃い色をしている。どうせなら千歌たちにも何かほしいものはないか聞いてからいこう。

 千歌の部屋の前に立つと扉をノックする。コンコンと軽い音の後に、「はーい」と千歌の声で返事がして扉が開く。中から出てきた千歌はそれはもうひどく疲れた顔をしていた。例えるならブラック企業の社員ぐらい疲労具合。

 

「あっ、真樹君どうしたの? もしかしてパソコンの様子見に来たの?」

 

「いや、ようやくレポート終わって飯、食おうと思ったんだがな冷蔵庫からだからコンビニ買いに行こうかと思って。ついでだから千歌の分も買ってきてやろうかと」

 

「うーん私も行こうか?」

 

「その様子だとまだ終わってないんだろ? さっと買ってくるから」

 

「じゃあ、みかん味のチョコとジャムパン」

 

「なかったら普通のチョコでもいいか?」

 

「うん」

 

「わかった」

 

 千歌の要望を聞き終えた俺はそのまま曜の部屋に移動する。同じように扉をノックする。3秒ほど待っても返事がない。

 

「寝たのか?」

 

 声をかけるがやはり返事がない。もしかしたらヘッドフォン的なものをしていて音が聞こえないのかも。そう思った俺は様子を確認するために部屋の扉をそっと開けた。無駄な物が一切置かれていないシンプルな部屋の机に曜はいた。机に突っ伏して寝ているようだ。

 

「こんなところで寝てると風邪ひくぞ」

 

起こしちゃ悪いと思いながらも部屋にあった上着を曜にそっとかけた。

 

「あっ、まさき……くん?」

 

「悪い起こしちまったか。ってお前顔赤いけど大丈夫か?」

 

そのまま音を立てないように去ろとしたとこで声をかけられた。

 

「風邪ひいたのかな? 少し体だるいかも」

 

 起きた曜の顔はいつもよりほんのり赤く、目もどこか虚ろであきらかに熱があるといった感じだ。咳が出ていないからたぶんまだ初期段階だろう。

 

「ひとまずベッドに行けるか?」

 

「ごめん、力入らないかも」

 

「仕方ないなぁ~。ほら掴まって」

 

「ありがとう」

 

 曜をベッドに移すことに成功した俺は布団をかける。引きはじめは暖かくしているのが一番だと聞いたことがある。布団に入った曜が寝たのを見計らってそっと千歌の部屋へと向かう。

 

「千歌ちょっといいか?」

 

「もう買ってきたの?」

 

「曜が風邪ひいたみたいだ」

 

「えっ?」

 

「それで俺は今からコンビニに行って風邪に効きそうなものを買ってくるから少しの間、曜を見ててくれないか?」

 

「うん、わかった」

 

曜を千歌に任せて俺はコンビニへと急いだ。

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