みかん少女とヨーソローな幼馴染が部屋にいる生活 作:すいーと
これは少し未来のあるかもしれない一つの可能性の話。
柔らかな日差しがカーテンの隙間から降り注ぎ、太陽が上って来た。朝だ。しかし体はまだぼんやりと夢と現実の間をさまよっている。どたどたと、足音が聞こえて俺たちの部屋がバッと開けられる。
「真樹さん。もう朝ですよ」
俺を起こしに来たのはエプロン装備の人妻感が少しだけで初めている曜だ。
「ああ。おはよ」
「もしかしてまだ眠いの? それなら……」
一歩、また一歩と近づいて来る。そして俺の目の前まで来ると少し背伸びをして――チュッ。
数秒ほどのそのままでゆっくりと顔を離していく。唇のやわらかさで眠気は見事身体から退散していった。というかむしろ心臓がうるさいぐらいに活動をしている。
「もう眠くない?」
「おかげさまでな。……でもなんか恥ずかしいな」
赤くなった頬をかきながら何とかそれだけ返した。恥ずかしすぎて目を合わせることができない。
「んっもう。もう結婚してもうすぐ2年も経つんだよ? そろそろチュウぐらい慣れてよっ」
一応俺大学卒業してすぐに結婚のしましたよ。いやー人生何があるかわからない。
照れ隠しからか少し怒ったように振る舞う曜だが耳まで真っ赤になっているので全く怖くない。むしろかわいい。
「悪かった。でも何回してもなれるもんじゃないだろ?」
「そうだけど……あんなに恥ずかしがられるとこっちまで恥ずかしくなるのっ!! それより朝ごはんを食べよ?」
突然の話題転換だが、気恥ずかしい雰囲気の今はありがたい。俺を残してリビングへと
行ってしまった曜のあとを着替えて追いかける。
リビングからはトーストのおいしそうな香りが漂ってきていて、お腹が切ない音を立てた。曜と向かい合って座りると、コーヒーが差し出された。礼を言って受け取るとトーストベーコンを口に放り込む。サクッとした音が我が家のリビングに響き渡る。そしてコーヒーにも口をつけて一言。
「うまいっ」
「ほんと?」
「朝から嘘ついてどうするんだよ」
「ところでさ。今日は遅いの?」
「何もなければ早く帰れるはず」
「今日の夜何たべたい?」
うちでは基本朝に夕食のメニューを決めてしまう。買い出しが楽なんだとか。
「久しぶりにヨキソバがいいな」
「了解。って時間大丈夫?」
「やばっ。そろそろ出ないと遅刻だわ」
時刻はそろそろ8時になりそうだ。俺は鞄を手に取ると玄関へと向かう。少し足に馴染んできている革靴を履くとドアノブに手をかけた。
「真樹さん。行ってらっしゃい」
玄関に笑顔の花が咲いた。
「行ってきます」
エンジンがかかった俺は勢いよく外へと飛び出して行った。っとそこで目が覚めてしまった。見渡すと部屋に積まれた未整理ダンボールと見覚えのあるシャツと短パン。。
「夢だったのかよ!!!」
むなしい男の叫びがマンションに響いた。