のんのんびより 輝く星   作:クロバット一世

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ガールズトーク編です


20話 恋バナに巻き込まれた

現在、ここは小鞠の部屋。ここでは蛍が遊びに来ており小鞠の部屋でくつろいでいた。ちなみに一輝は現在夏海と外に昆虫採集に出ておりここにはいない。小鞠は最近買ったと言うポータブルCDプレイヤーで音楽を聴いていた。

するとそこへ、

 

ガラッ

 

扉が開き茶髪の高校生くらいの少女が入って来た。

 

「あっ、このみちゃん」

 

彼女の名前は富士宮このみ、越谷家のお隣さんである。そして、旭丘分校の卒業生であり一輝達が小さい頃は何度もお世話になっている。

 

「雑誌持って来た………よ………?」

 

ふとこのみは部屋にいた蛍に気づいた。

 

「あ!もしかして君、噂の転校生!?」

 

「え、あ、はい………」

 

「やっぱり!!始めまして!!この家の隣に住んでる富士宮このみですっ!!」

 

このみは蛍にグイグイ自己紹介をした。

 

「え、あの………はじめまして………」

「いやー私も小・中学生のころは同じ学校通ってたんだよ!!うん!!噂にたがわず大きな美人さんだ!!よし!!大きい転校生ちゃん握手しよう!!」

 

そう言いながらこのみは蛍に手を差し伸べて来た。

 

「えと………ほ…蛍です………」

 

「そか!!よろしく蛍ちゃん!!」

 

グイグイくるこのみに蛍は少し戸惑っていた。

 

「それで?なにしてたの?」

 

すると、小鞠はこのみの質問に得意げな顔になった。

 

「じ・つ・は〜この前思い切ってポータブルCDプレーヤー買っちゃったんだよね〜なんか大人の階段登っちゃったっていうか〜」

 

「MP3プレーヤーじゃないんだ」

 

そう、今はポータブルCDよりさらにコンパクトになったMP3プレーヤーがあるのだが………

 

「MP3プレーヤー………なにそれ?ゲーム?魔法全然使えないじゃん」

 

「いやマジックポイントじゃなくて………まぁ知らないならいいや」

 

このみはこれ以上は言わないほうがいいとなんとなく感じたのだろう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ一輝は

 

「ナツ姉〜〜そっちなんかいた?」

 

「ダメだ………全然いない」

 

昆虫採集に来ていた俺とナツ姉だが今回の狩場は思っていた以上に不作であった。

 

「うーん………もう少し茂みの多いところの方が良かったのかなぁ。1匹もいないや」

 

「おっかしいな〜〜ここならいると思ったんだけどな〜〜」

 

今回はナツ姉の勘で採集場所を選んでみたのだがどうやらハズレのようだ。

 

「田んぼの方の茂み行ってみる?この時期ならカマキリがいるはずだけど………」

 

「う〜〜ん………そうするかぁ」

 

そう言うと俺たちは次の採集場所へと向かうことにした。

 

「ねぇねぇ一輝」

 

突然ナツ姉が俺に声をかけて来た

 

「なにナツ姉?」

 

「真面目な話さ、一輝はいつほたるんに告白するん?」

 

「んな!?なに行ってんだよナツ姉!?」

 

突然の言葉に一輝は再び顔を赤くした。

 

「だってさぁ〜一輝ってばいつも奥手なんだもん………」

 

「奥手って………」

 

「好きなら時には自分から突っ込んだ方が、夏海ちゃんは良いと思うのになぁ〜〜」

 

ニヤニヤしながらナツ姉は俺を見つめていた。

 

「あぁ………本当になんでよりによってナツ姉に知られるんだよ………」

 

「まぁまぁ、なんにせよウチは可愛い弟の恥ずかしがるところが見れて嬉しいし〜〜まぁなんにせよ頑張れ一輝〜〜♪」

 

「はいはい………ってアレ?この網破れてんじゃん」

 

虫取り網をよく見ると、網に大きな穴が開いており使えなくなっていた。

 

「ありゃりゃ、あっそれじゃあ一輝、家近くだから新しいの取って来てくれる?」

 

「はいよ」

 

俺たちの家はここから歩いて5分程度の場所にある。なので俺は新しい網を取りに行くことにした。ナツ姉は網を使わずに何か採れるかやって見るとのことだ。

 

 

 

 

 

「さ〜て網は確か俺の部屋に………」

 

『知ってるもーんっ!!チュチュくらい知ってるもーんっ!!』

 

『いやシュシュね』

 

突然隣のコマ姉の部屋からコマ姉の声が聞こえた。

と言うかもう1人はこのみさんだ。

 

ガラッ

 

「どうしたのコマ姉?て言うかもしかしてこのみさんも来てんの?」

 

「あっ、一輝くん久しぶり〜〜相変わらず背が高いね〜」

 

「やっぱりこのみさんも来て…た………んだ?」

 

「あっ………一輝先輩、お邪魔してます」

 

「蛍も来てたんだ。このみさん、紹介するよ彼女は…」

「あぁ大丈夫大丈夫。さっき挨拶済ませてガールズトークしてたところだから」

 

あぁ〜確かに蛍とこのみさんならそういった話が盛り上がりそうだな………コマ姉には難しそうだけど………

 

「そうそう一輝くん、一輝くんって音楽とか何聴くの?」

 

「ちょ…このみちゃん音楽の話はさっき終わったじゃん………」

 

「いや〜なんとなく興味もってさ〜」

 

「ん?コマ姉それってポータブルCDプレーヤー?」

 

「………わかる?」

 

俺がポータブルCDプレーヤーを目にした途端コマ姉がドヤ顔になった。

 

「まぁね〜〜一輝には少し早いかもしれないけどね〜」

 

MP3プレーヤーじゃないんだ………因みに俺はMP3プレーヤー持ってます。貯金して買いました。

 

「まぁ俺が聴くのは色々だな…J-POPとかロック…あとアニソンとかも聴くし…ボカロなんかも好きだな…」

 

「ぼ………ぼかろ?」

 

「まぁ一番好きなのはジャズかな?」

 

「あ、一輝くんもジャズ聴くんだ〜〜誰が好き?」

 

「やっぱりビル・エヴァンスとマイケル・デイビスかな?」

 

「おぉ〜良いセンスしてるね〜」

 

そのまましばらく俺はこのみさんと音楽の話で盛り上がった。

 

「んもー!!だから音楽の話やめー!!もっと大人の話しようよ!!」

 

突然コマ姉が不機嫌になりだした。なんだよせっかく盛り上がってたのに…

 

「じゃあ恋バナとかしてみるか〜〜」

 

「んなっ!?恋バナ!?」

 

「それ!!私から喋るから!!」

 

(冗談じゃない………好きな子の前で恋バナとか公開処刑だから!!大体それはこのみさんには知られたくない!!)

 

そう、俺がナツ姉の他に蛍への気持ちを知られたくなかったのは他でもないこのみさんなんだ…バレたら絶対に冷やかされる…

 

「じゃあ俺はそろそろナツ姉のとこに…」

 

「せっかくだし一輝くんも参加しなよ〜」

 

自然に立ち去ろうとしたがこのみさんに止められた。

ここは下手に帰ると疑われる…

 

「そ、それじゃあコマ姉…さっき自信ありげだったけど…本当にいるの?」

 

「も〜一輝ったら何言ってんの?私だってそう言う話の1つや2つ…私の恋バナはね…」

 

 

 

 

 

得意げに話そうとしたのもつかの間…しばらく静寂が続き…

 

「……なふ…」

 

ぐうの音は出なかったかなふは出た…

 

「こんなにも浮かばないものなんだね〜無さすぎて笑っちゃう」

 

「男の子なんてここら辺には眼鏡君と一輝くんしかいないもんね〜」

 

確かにこの辺には同学年の男子はスグ兄と俺くらいしかいない。因みに眼鏡君とはスグ兄のことである。

 

「それに比べて蛍ちゃんは東京に住んでたんだしそう言う話ありそうだよね〜」

 

「ふぇっ!?私ですか…?」

 

突然このみさんに聞かれた蛍は激しく取り乱していた。

 

「えっと…その…私は…」

 

蛍の中では最近自分が好きだと想い始めた1人の少年の顔を浮かべていた。

一方一輝は…

 

(好きな子か……やっぱり俺は……蛍だよな……蛍は俺のことどう思ってんだろ?やっぱり友達としてかな…)

 

2人はすでに両思いであると2人が知るのはまだ先の話

そしてそれは…

 

(……なるほどねぇ〜♪)

 

このみに思いっきりバレていた。

 

一方小鞠は

 

(あれ?あの2人の目……相手はわからないけど…恋しちゃってる目だ)

 

2人の顔は赤く染まり、誰かを思い出している顔していた。

瞬間、小鞠の怒りが爆発した。

 

「だーー!!やめーー!!この話もやめーー!!何も聞かなくてもわかったー!!蛍も一輝も恋してる顔してるーー!!」

 

「んなっ!?」

 

「そ、そ、そんな顔してました!?」

 

ヤバいっなんでか知らんけどコマ姉にバレた!?

 

「もぉ〜!!私の方が年上なのになんで2人のが大人っぽいの!?ヤダ〜!!私のが大人なのに〜!!やだやだやだ〜!!」

 

コマ姉はベットの上で駄々をこねだした。

てかコマ姉…駄々をこねて言うセリフじゃないから…

 

「ぐす…2人とも…恋をしちゃってるの?」

 

「えと…その…恋してるって言うか…」

 

その時、コマ姉が絶望の眼差しでこちらを見てきた。

 

「し…して…無いよ?」

「そ…そうですよ…」

 

パアアア

 

その瞬間コマ姉の目が希望に包まれた。

 

「だよね!!してないよね!やった!!これで引き分け!!」

 

いつから勝負になったんだよ…

 

「みんな〜お菓子持ってきたよ〜一輝も良かったら食べなさい」

 

「はいよ」

 

「あとジュースが切れちゃったからコーヒーしかないけど良い?」

 

「全然大丈夫です。ありがとうございます」

 

「私も大丈夫です」

 

俺もコーヒーは全然平気だ

 

「蛍、一輝、砂糖何杯いれる?」

 

「俺はブラックで」

 

「私もブラックで大丈夫です」

 

「…………」

 

その晩、俺はコマ姉に一片も口を聞いてもらえなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても………蛍のあの反応………もしかして好きな人がいるのかな…まさかスグ兄?いや、東京の幼馴染とかかも…」

 

 

 

 

 

 

「一輝先輩のあの反応…もしかして先輩には好きな人が…誰なんだろう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「蛍………」

 

「一輝先輩…」

 

2人が互いの気持ちを知るのはもう少し先の話




最近思ったより書ける………時間に少し余裕が出来たからかも………








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