のんのんびより 輝く星   作:クロバット一世

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大変長らくお待たせしました。

ばけーしよん編スタートです。



ばけーしょん編
35話 デパートに行った


「デパート来たーん!!」

 

「デパートだー!!」

 

「おーっし2人ともどこいく!?」

 

夏休みも終わりが近づく頃、俺たちは駄菓子屋とカズ姉たちがデパートへ日用品を買いに行くことを知り同行することにした。駄菓子屋はゆったり買い物をしたかった様子だったが毎度お馴染みれんげのお願いには弱かったらしく結局折れた。

 

「何買おっかなー、最近新しい服とか探してたからなー。この期に買おっと」

 

「ねえねえ一輝」

 

すると、ナツ姉が俺に話しかけて来た。

 

「なにナツ姉?」

 

「今兄ちゃんとお年玉とおこづかいかき集めてゲーム機買うことにしてたんだけど………あと少しあればそれにプラスで欲しかったソフトが手に入るわけなのよ。というわけでちょっと融資してくんない。一緒にやらせてあげるからさ」

 

「ふむ………いいけど俺も服とか買うからあんまり出せないよ」

 

そう言って俺は持って来た財布からナツ姉にお金を渡した。

 

「おおっ!!サンキュ〜一輝、これなら足りるよ」

 

「ちゃんと俺にもやらせてよ。約束破ったら母さんにこの前とったテストの0点の隠し場所バラすからスグ兄もナツ姉裏切らんように見張っといて」

 

「……………………(まかせろ)」

 

「うげっ!?わかってるって……てゆーか一輝隠すとこ見てたの?」

 

「バッチリと」

 

ナツ姉へ警告を終えた俺はそのまま服のフロアへと向かった。

 

 

 

 

 

 

「よし、とりあえずこんなもんか」

 

気にいった服を選び終えた俺は服を過去に入れ、他には無いか探し始めた。

 

「ん?あれは……」

 

すると、婦人服・子供服コーナーのあるあたりで蛍が何かを選んでいた。

 

「あ、一輝先輩ちょうどいいところに」

 

蛍も俺に気づいてこちらに声をかけて来た。

 

「どうしたの蛍?」

 

「今ちょうどどっちを買おうか迷ってたところで……もし良ければ見てもらえませんか?」

 

「うん、いいよ。いったい何を選んで……」

 

俺がそちらへ行くと……

 

 

 

 

 

 

 

可愛らしい色にフリルのついたデザイン

 

「ある部分」を覆う為の独特の形

 

男の俺が関わることはまず無いもの

 

 

 

 

 

 

 

所謂……ブラジャーであった。

 

 

 

「くぁwせdrftgyふじこipーー!!」

 

 

あまりに衝撃的な事態に俺は言葉にならない声を発した。

 

「……どうしました先輩?何か慌ててる感じですけど……」

 

「えっあっいや!!そんなつもりは……た、ただ迷ったってちょっと早いと思うような……」

 

「?そうですか?前の小学校だと同級生でもつけてる子結構いましたけど……」

 

「ぴゃgdmてもゃykjたんgzlーー!!」

 

再び言葉にならない声を発した。

考えてみれば蛍はすごくスタイルがいい。それは前に海水浴に行った時に知ったことだ……都会ってそんなに進んでるのか……

 

「せ、先輩!?本当に大丈夫ですか!?」

 

「だだだ大丈夫ぶぶぶつつつ続けて」

 

「は、はい……それで今着けてるのが子供っぽいんで……黒とかどうかなーて思ったんですけど」

 

「くろーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

突然の衝撃的な発言に俺の中の何かが弾けた

 

「ささささ流石にそれは攻めすぎでははははは!?」

 

「そ、そうですか?私はありかなーって……」

 

(ほ、蛍が黒のブラを……)

 

一瞬俺の頭の中に蛍の

 

ボコっ!!

 

すぐさま俺は自分の顔面を殴った。

 

「先輩!?どうしました!?」

 

「顔に蚊が止まった。」

 

危うく俺はしてはいけない妄想をするとこだった……

 

「それで……どんなのが先輩は好みですか?」

 

「えっ!?俺!?」

 

突然の質問に対し、俺はなんと答えたらいいかわからなかった。

 

「え……ええと……そういうのは駄菓子屋とかの方が……」

 

「え、でも先輩いつもいろんなの着けてるから詳しいかなって……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

「……着けてる?」

 

「はい、今のそのベルトとか、先輩いつも服に合わせていろんなベルト着けてるので詳しいのかと思ったんですけど……」

 

よく見るとブラのコーナーの隣にベルトのコーナーがあった。

 

 

 

 

 

……ああなるほど、ようは俺の勘違いか……

 

「そ、そうか……それならこれなんか基本いろんなのに合わせられるからオススメかな」

 

そう言いながら俺はベルトの中から一つを取り出すと蛍に渡した。

 

「あ、ありがとうございます先輩」

 

「う、うんまあね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恥ずかしい……死にたい……

 

 

 

 

 

 

 

「あ、夏海センパイ買い物終わりました?」

 

「お、ほたるん。兄ちゃんと一輝とお年玉とおこづかいかき集めてゲーム機買った」

 

「え、この前出た最新のやつですか?」

 

「いやそれは高いからもっと前に出た安いやつ……って一輝なんで顔赤いの」

 

「……ナニモキカナイデ」

 

おねがいだから触れないで

 

 

 

 

 

「そういえば昨日福引券貰ったけど皆ももらった?」

 

皆も集まり帰ろうとした時ナツ姉が聞いてきた。

 

「貰ったけど一回ぶんもなかったと思う」

 

「皆の合わせれば何回か引けるんじゃないですか?」

 

「ウチもひきたいーん」

 

皆の意見が一致し福引していくことになった。

 

 

 

 

福引会場

 

「にゃんぱすぱすーん」

 

一番乗りのれんげは福引会場のお姉さんに福引を見せながらいつものにゃんぱすをした。てゆーかそれ知らない人にもやるなや

 

「あ、お嬢ちゃん福引券持ってるの?」

 

「持ってますん」

 

福引券に気づいたお姉さんはれんげに福引のガラガラを回させた。すると、

 

カッコロン

 

「あーー……青色はティッシュねーはい、どうぞ」

 

青色の玉が出てきてお姉さんは少し残念そうにティッシュを渡した。

 

 

 

 

「ティッシュあたったーん!!」

 

しかし、予想に反してれんげは大喜びしていた。

 

「これもらっていいん!?」

 

「え?あ、うんあげるよー」

 

「駄菓子屋!!ティッシュあたったん!!」

 

「あーー…やったな」

 

「やりましたん!!」

 

予想外の反応に戸惑うお姉さんを置いてれんげはその喜びを駄菓子屋に伝えていた。

 

「きっと日頃の行いよかったからなんなー毎日お風呂掃除手伝ってたおかげなん」

 

なんか割りに合わなくないか?

 

その後もナツ姉と蛍がやったが同様にティッシュだった。

 

「よし、俺もやって見るか」

 

そう言って福引券を手に福引会場へと向かった。

 

「じゃあ一回引いてみてくださーい」

 

お姉さんに言われた俺はガラガラを回そうとした。

 

「先輩頑張って!!」

 

すると、後ろから蛍の応援が聞こえた。

 

(面白い……やってやろうじゃないか!!)

 

俺は覚悟を決めてガラガラを回した。

 

 

 

 

 

 

 

カッコロン(青色)

 

「ティッシュをどうそー」

 

現実は残酷である。

 

 

 

 

「まぁ福引なんてこんなもんか、んじゃかえるかー」

 

福引も無くなりやることも無くなったのでかえる準備をし出した。

 

「ところでコマ姉はやんなかったの?」

 

「やってない。私こういうの絶対はずれちゃうんだもん」

 

(あれ?でも確かあと一回分くらい残ってたような……)

 

俺がそう思った瞬間、

 

 

 

カランカランカランカランカラーン

 

「おめでとうございまーす!!特賞!!特賞でーす!!」

 

なんとさっきの福引で特賞が出たらしい。一体誰かと思って振り向くとそこにはスグ兄がいた。

 

「……え?」

 

「改めておめでとうございます!お客様は見事特賞を引き当てましたので……こちら!!沖縄旅行4名様旅行券プレゼントです!!」

 

「「「…………………………」」」

 

静かにこちらへと戻り俺に沖縄旅行の券を渡すスグ兄……

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「うわ……!!うわわわわわわーーーー!!」」」

 

 

俺、ナツ姉、コマ姉の3人の驚愕の声がデパート中に響き渡った。




久しぶりに投稿しました!!


しばらく待たせてすみませんでした。


ばけーしょんを観てきてようやく筆が進んだ自分をお許しください

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