我らはモノノフ、鬼を討つ者也。   作:爆焔特攻ドワーフ

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大幅な歴史の改竄と捏造が行われています?


弐話

彼らの起源は平安時代まで遡る。

彼らは世の中に跋扈する魑魅魍魎を身分の高い者に近づけさせないために生まれた特殊部隊であり、当時は『陰陽衆』と呼ばれていた。

彼らの立ち位置が変化したのはある鬼が貴族と協力して天皇の娘を攫い天皇の座を奪おうとした事件に端を発する。

 

その鬼・・・『茨木童子』は源頼光とその部下によって退治されたが『茨木童子』の子分である鬼は大将が倒されたことで逃げ出しそのうちの幾許かは京の町へ侵入し無辜の人々を襲い始めたのだ。

 

貴族らは彼らに無辜の民ではなく自分たちを守るように言った。

しかし、陰陽衆の中で大将格であった『嗣夜』はこれを拒否し無辜の民を鬼の脅威から遠ざけるため自分と同じ意思を持った陰陽衆を引き連れ京の町で暴れる鬼を討ち取りに向かった。

 

彼らに助けられた人々は彼らのことを『モノノフ』と讃え、彼らも自分たちは無辜の人々を魑魅魍魎から助ける組織『モノノフ』を立ち上げた。

モノノフは京の町から離れたところに拠点を置きそこで自分たちの跡を継ぐであろう若人の育成を始めた。

いつしかモノノフは霊山と呼ばれるようになり、人々を助ける彼等をモノノフと人々は呼ぶようになった。

 

しかし、明治が始まるころにはモノノフの存在は忘却された。

なぜなら技術の進歩と共に軍隊が作られ、モノノフ達は必要ではなくなってしまった。

 

鬼たちもこれまでと比べて活動をしなくなっていった。

『鬼』は生物としての種別ではない。

『鬼』は概念的な存在である。『鬼』が存在するには『鬼』が存在していると人々が感じている必要がある。

鬼たちの主な糧は人間の魂であるが、それ以前に人間たちが自分たちの存在が常にあることを実感させることで生まれる恐怖を喰らうことで生き延びてきたのだ。

だが、幕末後期に黒船が来航したことによって人々の恐怖は自分たち鬼ではなく亜米利加という大国に向けられていったのだ・・・・・

その結果、鬼は活発に活動することはなくなり細々と文明の陰で生きることになった。

このままいけば鬼は数を減らし死に絶えることになっただろう。

が、死を待つばかりであった鬼たちに転機が訪れる。

それは吸血鬼の出現である。

吸血鬼の出現によって少数ではあるが過去にも鬼という存在がいたことがわかり恐怖におびえる人が現れたのだ。

吸血鬼は日本だけではなく世界各地に現れるようになり、そのたびに吸血鬼に、鬼に恐怖を覚える人は増え始めた。

そして鬼には変化が訪れた。

鬼はこれまでは童話にあるような二つの角がある姿が多かったが、人々の吸血鬼を恐れる感情や人々が「こんな鬼もいたんじゃないか?」という妄想が鬼たちに影響を及ぼし始めた。

ある鬼は体躯が山のように巨大になった。

ある鬼は四足歩行の獣となり風を操るようになった。

ある鬼は神話に登場した生物を模した姿に変化した。

ある鬼は体に装甲を纏った。

そしてある鬼は因果を操るようになった。

 

鬼は多種多様に変化し始めた。

これに驚いたのはモノノフである。

 

これまで通常の武器で対処できた鬼がいつの間にか身体を硬い外皮が覆うようになり、外皮を剥がさなければ碌に体力を削れなくなってしまったのである。

この事態を霊山は重く受け止めこれまで使い道がなかった鬼の一部を素材にし武器を作ることにした。

 

世の中では吸血鬼が暴れていたがその陰では吸血鬼が現れたことによってその存在を凶暴性を増した鬼が跋扈し鬼から人々を守るためにモノノフたちが戦っていくのであった・・・・。

 




感想・評価・誤字修正

などお願いします。

ところで討鬼伝の鬼ってどうやって進化したんですかね。
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